[尖閣問題]12/17、石垣市議会「尖閣諸島開拓の日条例」可決!!
尖閣諸島がわが国固有の領土であることを国際社会に強く宣言するため
●条例案を賛成多数で可決、来年1月14日には記念行事を開催
12月17日、沖縄県の石垣市議会は、尖閣諸島がわが国領土に正式に編入された明治28年1月14日を記念し、この日を「尖閣諸島開拓の日」と定める条例案を賛成多数で可決しました。来年の1月14日には、市の主催で記念式典を開催するとともに、尖閣諸島における先人の暮らしなど開発の歴史と、今日尖閣諸島が我が国の領土として果たしている役割について啓発事業を行うことになります。
9月7日に発生した中国漁船による領海侵犯事件以降、石垣市では尖閣諸島の実効支配を強化する必要性を痛感し、10月4日に中山義隆市長が総務大臣に固定資産税課税のための実地調査を要請しました。しかし政府は「前向きに検討する」と答えるのみで事実上の棚上げ状態におかれたため、石垣市議会は10月20日、固定資産税の評価や生態系の調査の必要性から「尖閣諸島上陸視察決議」を全会一致で決議するとともに、尖閣諸島周辺海域の警備体制強化を進める環境整備の一環として「石垣港の整備を求める要請決議」を賛成多数で可決するに至った経緯があります。
〔参考資料①〕石垣市「尖閣諸島開拓の日を定める条例」
第一条(趣旨) 明治17年から明治28年1月14日に閣議決定されるまでの間、古賀辰四郎氏及びその親族が尖閣諸島を開拓した。尖閣諸島を行政区域とする石垣市は、その偉業を称え、その功績を永く後世に残し、尖閣諸島が歴史的にも、国際法上も日本固有の領土として、より明確に国際社会に対し意思表示し、国民世論の啓発を図るため、尖閣諸島開拓の日を制定する。
第二条(尖閣諸島開拓の日) 尖閣諸島開拓の日は、日本政府が国際法上の法的根拠に基づき、明治28年1月14日に尖閣諸島を我が国固有の領土として編入することを閣議決定した1月14日とする。
第三条(市の責務) 尖閣諸島を行政区とする石垣市は、尖閣諸島開拓の日制定の趣旨にふさわしい取り組みを推進するため、必要な施策を講ずるよう努めるものとする。
附則 この条例は、公布の日から施行する。
●石垣市議2名が尖閣諸島に先行上陸の快挙
~中山義隆市長も調査のための上陸への意思表明行う~
条例制定に先立つ12月10日、石垣市議会の仲間均(なかまひとし)議員、箕底用一(みのそこよういち)議員の2名が、尖閣諸島のひとつである南小島に上陸し、現在の島の状況を調査するという画期的な活動を行いました。
これまで中山市長は、「政府の許可が下りなければ自ら行動する」と繰り返しのべ、市長自身が上陸する意向を明らかにしていました。11日には仲間・箕底両市議会議員と面談し、「毅然とした態度で挑んでもらった。貴重な調査をもとに国に対して強く上陸を認めてもらうよう要望し、利活用も提言したい」と発言しています。
会談の際に両市議は、上陸時に撮影したカツオ節工場跡や住居跡の様子など260枚の写真を提供しました。仲間議員は「行政区の議員として上陸して調査し、市長に進言したり国に対応を求めるのがわれわれの使命だ」と語り、箕底議員は「二時間の間に10キロから20キロのアカマチが、20~30匹釣れた。漁業者が安心して操業できるよう尖閣諸島に避難港の整備が必要だ」と尖閣周辺海域が豊かな漁場であることを強調しました。
●インタビュー「尖閣の日を契機に我が国固有の領土であることを発信したい」と仲間市議
上陸した仲間均市議会議員は14日、本会のインタビューにこたえ、次のように今回の上陸の意義と条例制定までの経緯を振り返りました。
――石垣島を出港してから上陸までの動きについて教えてください。
「私達は12月9日午後1時に石垣島を出港し、その夜は南小島周辺海域で一晩を過ごしました。翌10日の午前9時前、まず私が海に飛び込んで南小島に上陸しました。
私はこれまで13回上陸しており、今回が14回目でした。いつもは、島の付近に船を着け、ゴムボートで島に渡りますから、泳いで渡ったのは今回が初めてです。また南小島に上陸したのも初めてでした。
いつもは魚釣島で調査を行っていますので、今回もその予定でした。しかし、魚釣島周辺の波が大変高く、船長にも止められました。そこで、南小島に上陸することになったのです。
波の高さは2・5メートルから3メートルもありました。さすがに海に飛び込むときには勇気が要りました。私はロープを腰に巻いて飛び込み、あとからそのロープをつたって箕底先生も上陸しました。上陸後は、約40分に亘り現地を調査しました。そして、午前9時半過ぎに島を離れました。」
――周辺海域での中国漁船の様子はいかがだったでしょうか。
「今回は、海上保安庁の警備体制がゆきとどいていることも感じました。これまでは尖閣諸島に向かう途中、たいてい中国漁船を見つけていました。しかし今回は、一隻も見当たりませんでした。本当に海上保安庁の方々はよく頑張っていますよ。命がけで領海を守っています。」
――南小島の調査では、どのような成果がありましたか。
「今回は、幅約30メートル、高さ約3メートルの石垣が残っているのを見つけました。どうやって石を運んだのか、島で割って積み上げたのかはわかりませんが、これは新発見でした。その他、カツオ節工場の跡も見つけることができました。
それから、南小島北側の海上は、沖縄の三大高級魚の一つであるアカマチ(ハマダイ)が入れ食い状態で釣ることができました。釣り針が10本付いたものを投げ込むと、一度に5匹くらいかかったこともあります。」
――「尖閣諸島開拓の日」条例が成立しました。どのような思いで取り組まれましたか。
「最初は、この条例制定に反対でした。現在、「竹島の日」や「北方領土の日」が制定されています。竹島は韓国に占領され、北方領土もソ連に実効支配されていますから、記念日を制定し、国民意識を高めることは大事なことです。尖閣諸島は、海上保安庁のおかげで唯一守られています。だから竹島や北方領土と同じように、「開拓の日」を設けることには違和感があったのです。しかし、尖閣諸島は我が国固有の領土であることを、国際社会に対してより明確に意思表示し、永遠に守り続けていかなければなりません。そのためには、尖閣諸島を行政区域とする石垣市が、率先して国民の意識を高めていくことが必要だと考え、議員提案を行いました。」
〔参考資料②〕石垣市議会「尖閣諸島上陸視察決議」(平成22年10月20日決議)
尖閣諸島は、日本固有の領土であり、現に地籍も沖縄県石垣市字登野城2390番地~2394番地とされ、本市の行政区であることは紛れもない事実である。
平成22年9月7日に、日本領海内の尖閣諸島周辺海域で発生した、中国漁船による海上保安庁巡視船への衝突による中国人船長の公務執行妨害容疑での逮捕に至った事件において、我が国政府は、『尖閣諸島は我が国固有の領土であり、東シナ海に領土問題は存在しない』と改めて国内外に表明した。
領土は、先人から受け継いだ大切な財産であり、後世に責任を持って残して行くためにも、尖閣諸島を行政区として預かる石垣市行政当局及び石垣市議会が、尖閣諸島の自然環境・生態系の現状や、荒天時における漁船の避難港整備に向けて上陸視察し、適切な施策を講じる事が必要不可欠である。
よって、本市議会は、石垣市長及び行政と市議会が一体となって、本市行政区である尖閣諸島に上陸し、視察・調査することを決議する。
以上、決議する。
平成22年10月20日 石垣市議会
全国の皆さん!
尖閣諸島の実効支配を積み上げる石垣市の人々をバックアップするため、
「尖閣を守れ!全国署名運動」に、皆様ぜひご協力ください。
◎署名用紙は日本会議のホームページでダウンロードできます。↓↓↓↓↓