[報告] 2月11日、全国各地で建国記念日を祝う行事が開催されました
2月11日、全国各地で建国記念日を祝う行事が開催されました。
東京では、明治神宮会館で「日本の建国を祝う会」(会長=大原康男氏)主催の「建国記念の日奉祝中央式典」が開催され、自民党・みんなの党・たちあがれ日本の各党代表や、十数カ国の外交団をはじめ1600名が集いました。
はじめに、主催者を代表して大原康男会長が、「大震災からの復興2年目に入る本年は、対日講和条約が発効から60年、沖縄が祖国に復帰してから40年目にあたる。この節目の年に私達は、未曾有の苦境から脱して新たな国づくりをスタートさせた往事を顧み、昨年3月16日に賜った『天皇陛下のビデオメッセージ』に示された大御心をいただき、復興へ向けて更なる一歩を踏み出さねばならない。その意味で、本年の建国記念の日は『平成日本の新たな建国の日』と位置づけてはいかがか」と述べられました。
来賓祝辞では、谷垣禎一自民党総裁が「自民党が政権を取り返したあかつきには、このような式典は当然、国で行う」と決意を語られ、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。
在日外交団を代表して、サンマリノ共和国の特命全権大使のマンリオ・カデロ閣下から挨拶が述べられました。
マンリオ閣下は、「東北地方を襲った震災の悲劇に世界中が衝撃を受けましたが、同時に過酷な状況下で日本国民の皆様方が示された尊厳・規律・勇気を世界中が賞賛いたしました。日本が助けを求めたわけではなくとも、日本国民の勇気ある態度に多くの国々が手をさしのべずにはいられませんでした。『日本をお助けせねば』という道義的な責務が世界には強く感じられたのです。日本は数多くの友人を持っておられる。自然災害に他国が見舞われると、いつも日本が寛大なる援助をさしのべてこられたことを、諸外国は日本国民の善意を忘れてはいなかった」と述べられました。
式典では、参加者の総意として、「皇位継承問題に直結する、『女性宮家』創設問題は見過ごすことはできない。政府は表向きは天皇陛下の御公務の軽減を掲げて、『女性宮家』を導入しようとしているが、神武天皇以来百二十五代、二千年以上にわたって続けられてきた、男系による我が国の皇位継承の伝統に、いささかも傷を付けることがあってはならない。我々は、神武天皇建国の精神が将来に向け国民に広く受け継がれてゆくよう、政府ならびに自治体主催による奉祝行事の実施を強く求めるとともに、日本の伝統・文化に立った誇りある国づくりへ向けて、更に邁進する」との決議が採択されました。
和太鼓や大学のブラスバンドの演奏が行われ、第2部では、奉祝神楽「高千穂の夜神楽」が上演されました。