【終戦80年】終戦80年と昭和100年—昭和天皇と国民の絆、佐賀の少女との心温まる交流
今年は、終戦から80年という節目の年を迎えます。そして、来年は昭和100年。
激動の時代を生き抜き、戦後の日本を復興へと導いた昭和天皇の御存在は、私たち日本人の心に深く刻まれています。
麗澤大学客員教授の勝岡寛次先生が『日本の息吹』令和7年3月号で紹介された昭和天皇の御巡幸にまつわるエピソードは、天皇と国民の間に結ばれた深い絆を今に伝えています。
昭和24年5月22日、佐賀県の因通寺(いんつうじ)を訪れた昭和天皇は、戦災孤児を収容する「洗心寮」で、両親を亡くした一人の少女と出会われました。少女は、父と母の位牌を胸に抱き、天皇陛下の問いかけに凛とした態度で答えました。
「おさびしい?」という問いに、少女は「いいえ。淋しいことはありません。私は仏の子供です。仏の子供は亡くなったお父さんとも、亡くなったお母さんともお浄土にまいったら、きっともう一度会うことが出来るのです。」と答えました。
この言葉に深く心を打たれた昭和天皇は、少女の頭を優しく撫で、「仏の子はお幸せね。これからも立派に育っておくれよ」と声をかけられました。その時、天皇陛下の目には涙が浮かんでいたといいます。
少女もまた、天皇陛下の優しさに触れ、心の奥底で抑えていた感情が溢れ出し、小さく「お父さん」と呟いたのです。
天皇陛下は、その言葉に深く頷き、「また来るよ。今度はお母さんと一緒に来るよ」とおっしゃられましたました。
この心温まる交流は、昭和天皇と国民との間に確かに存在した深い絆を物語っています。
そして戦後の混乱の中、人々は天皇陛下の御存在に希望を見出し、心の支えとしたのです。
終戦から80年、私たちは改めて昭和天皇の御心と、国民との間に育まれた絆を胸に刻んでいきたいと思います。
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