[ブラジルからの提言]日本は道義国家をめざすべし
日本は主権を取り返してから久しい。1952年以来独立国でありながら自分の国を独自の努力によらず、他人に任せている。世界有数の経済大国でありながら、なんと不甲斐ないことよと、海外に住む日本人としては考える。自分の国を守れなくて、なんぞ一人前の顔が出来るや。ややこしい国際政治の中で、武力がなくて交渉ごとなどまとまるわけがない。小国に侮られ、内政干渉により靖国参拝も思いとおりにならない。尖閣、竹島、北方四島など占領地は返還交渉さえ出来ない。
諸悪の権限は,GHQ製の憲法にあり。改憲も出来ず、我慢を常態化させられている日本国の首相は、四面楚歌の気持ちではなかろうか。それにしても独立の意思を持たない公明党を与党内置いて、連立がうまくいくのだろうか。日本国の根本問題である憲法改正には反対の立場をとり、集団自衛権の問題にさえ賛意を示さない。挙句の果てに復興特別法人税の前倒し廃止にも不賛成とて不満を滲ます。そのうえに特定秘密保護法案についても、与党内での火種となっている。公明党には国家観が希薄で、民衆へのごますりしかない。愛国精神が希薄な宗教中心の集団であって、気の合わない寄り合い所帯となっていないか。
国家の基本政策となる日米関係など、自民党内でさえ一元化するのは容易でない。そこに外様が入ればなお一層紛糾することは目に見えている。時期を探らなければならないのはよーく分かるが、獅子心中の虫とならぬ前に
十分の余裕を持って対処せねば、自壊作用の元凶にならぬとも限らない。今一段と日本国の独立にために、新日本国憲法の成立のためにも、容易万端整えて時期を選び、発奮して頂きたい。
ブラジルでも14か15の小政党が乱立し、あることないことわめき散らし、自党の党益のみを追及し、紛糾に紛糾を重ねている。とりもなおさず
国家を中心に考えぬ輩であれば致し方なし。しかしながら日本国には天皇がおられ、日本の歴史、文化の源泉となっておられる。小を捨て大につく政党が他にもあるではないか。日本国の寄って来るところは、和の心があるかないかで決まる。即ち大和(だいわ)ある所こそ、大和(やまと)の国が厳守するであろう。与党内での一致なくして、世界を導くなどできぬ相談である。世界を目指す道義大国・日本であってほしい。がんばれ、日本。
ブラジル150万人の日本人と日系人は、日本が世界一の道義国家になることを望んでいます。
ブラジル日本会議 理事長 小森 広(25/10/15)
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