[ブラジルからの提言]沖縄を守ろう
アメリカも中国も大いに揺れている。アメリカはオバマ政権が掲げる医療保険制度の改革と連邦政府の債権上限引き上げ問題で大混乱であり、中国は環境問題と共産党員の汚職と腐敗に悩んでいる。どちらも国家の根底を揺るがす問題である。日本にあってはこれに匹敵する、一番大きなな問題は何であろうか。
それはアメリカとの安全保障を確立することであり、それには沖縄問題をがっちりと固めることにあると信ずる。民主政権時の迷走を取り戻し、日米両国の互いの信頼を取り戻すことこそ急務であり、具体的には沖縄問題の解決にある。沖縄を守り抜くことがひいては尖閣諸島に対する中国の邪念を振るい落とし、沖縄の海を平穏に為す。
幸いにして17年ぶりの日米防衛協力の指針見直しが行われ、まさに懸案の基地移転問題が両国間で合意、4年半ぶり迷走に終止符が打たれた。残るは、地元沖縄県の方々の世界平和を願う心がどれほどかにある。戦争は悪だが、戦争しなくてすむように、戦争に巻き込まれなくすることの大切さを、知ってもらうことである。中国には人権もなければ、人々の経済的な豊かさも期待できない。中国の我侭さは、共産党員だけが利用できるものであって、国民の平和を祈る心は一切ない。
2国が自国の問題に気を取られている隙に、日本は、東アジアの防衛を強化し、日米の安全保障を今の時代に合った方法に切り替え、他国のイチャモンを峻拒するべきである。沖縄の安全と経済的繁栄を確定出来れば、それは、日本の安全をかなり高い水準に引き上げたことになり、アジアの安定に繋げる。アメリカは覇権国家でなくなる日が近づいているようだが、日本と事を構えぬ限り、アメリカは没落はしない。しかし、一人豪華な生活をすることは、地球資源の枯渇により出来なくなるだろう。
世界のみんなが仲良く、平和に暮らすまず第一手は、沖縄を守ることにあると信じる。安倍政権の着実な一手がそこを固めるのを、ブラジルより見守りたい。ここサンパウロには沖縄の方々がいっぱい住んでおり、家長中心に
よく一家を運営されている。沖縄の方々の日本を愛する心根が、大きく開花し、国家の運営と防衛に協力されん事を切に祈る。
ブラジル日本会議 理事長 小森 広(25/10/15)