[五十音順、敬称略・平成29年11月24日現在]
あきもと司 | 国土交通副大臣 衆議院議員 |
石崎徹 | 衆議院議員 |
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大塚たかし | 衆議院議員 | 大西宏幸 | 衆議院議員 |
奥野信亮 | 衆議院議員 | 鬼木誠 | 衆議院議員 |
金子万寿夫 | 衆議院議員 | 金子恭之 | 衆議院議員 自由民主党政務調査会副会長 |
神山佐市 | 衆議院議員 | 河村建夫 | 衆議院議員 衆院予算委員長 自民党地方創生実行統合本部長 |
木原稔 | 衆議院議員 | 坂本哲志 | 衆議院議員 自由民主党副幹事長 |
櫻田義孝 | 衆議院議員 | 左藤章 | 衆議院議員 |
柴山昌彦 | 衆議院議員 | 下村博文 | 衆議院議員 日本会議国会議員懇談会副会長 |
新藤義孝 | 衆議院議員 「日本の領土を守るため行動する議員連盟」会長 |
杉田水脈 | 衆議院議員 |
薗浦健太郎 | 衆議院議員 | 高市早苗 | 衆議院議員 日本会議国会議員懇談会副会長 |
武村展英 | 衆議院議員 | 谷川とむ | 衆議院議員 自由民主党 |
とかしきなおみ | 衆議院議員 | 冨樫博之 | 衆議院議員 |
中村裕之 | 衆議院議員 自由民主党北海道第四選挙区支部長 |
長尾敬 | 衆議院議員 |
馬場伸幸 | 衆議院議員 日本維新の会幹事長 |
平沢勝栄 | 衆議院議員 |
古屋圭司 | 衆議院議員 日本会議国会議員懇談会会長 |
細田健一 | 衆議院議員 |
山口俊一 | 衆議院議員 | 山本拓 | 衆議院議員 |
青山繁晴 | 参議院議員 | 赤池まさあき | 参議院議員 |
阿達雅志 | 参議院議員 自由民主党外交部会長 |
ありむら治子 | 参議院議員比例代表(全国区)選出 日本会議国会議員懇談会政策審議副会長 |
石井正弘 | 参議院議員 | 井上義行 | 参議院議員 |
上野通子 | 参議院議員 | 宇都隆史 | 参議院議員 |
衛藤晟一 | 参議院議員 日本会議国会議員懇談会幹事長 |
大家敏志 | 参議院議員 自由民主党副幹事長 参院幹事長特別補佐 |
上月良祐 | 参議院議員 | 佐藤正久 | 参議院議員 |
塚田一郎 | 参議院議員 | 豊田俊郎 | 参議院議員 |
中曽根弘文 | 参議院議員 日本会議国会議員懇談会会長代行 |
中西哲 | 参議院議員 |
松山政司 | 一億総活躍担当大臣 参議院議員 |
元榮太一郎 | 参議院議員 |
柳本卓治 | 参議院議員 参議院憲法審査会会長 |
山谷えり子 | 参議院議員 日本会議国会議員懇談会政策審議会会長 |
山田宏 | 参議院議員 | 山本順三 | 参議院議員 |
和田政宗 | 参議院議員 |
あきもと司 国土交通副大臣・衆議院議員
日本会議設立二十周年おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
日頃より憲法、教育、防衛等、わが国の基本にかかわる諸問題の解決を目指し、高い意識を持って国民運動を展開し、ご活躍頂いております皆様に敬意を表します。
日本会議の二十年の歴史の中で、全国四十七都道府県全てに支部を設立するなど、草の根的なネットワークを広げ、地道な活動と運動に日々努められていることは誠に賞賛に値するものであります。
次世代を担う若者には、これからもっと日本の歴史や伝統文化、そして国が直面する問題に関心を持って行動することを期待し、願うものであります。
本年は、日本国憲法施行七十年を迎え、憲法改正へ向けての気運がいよいよ高まってまいりました。
国防は国家の基本であり、我々政治家も国政において成果を収めるべく、力を尽くしてまいります。
そして、私も国政に身を置く者として、よりよい国づくり、人づくりを目指していきたいと考えております。
今後とも変わらぬご指導をお願い申し上げますとともに、更なる発展を心よりご祈念申し上げます。
石崎徹 衆議院議員
本日は、設立二十周年記念大会のご盛会誠におめでとうございます。日頃より、貴会の皆様には大変お世話になっております。
貴会が「美しい日本の再建と誇りある国づくり」のための活動に尽力されておられますことに心から敬意を表します。
さて、本年は、現行憲法が施行されて七十年の節目の年にあたります。この間、わが国は不断の努力で平和と繁栄を築き上げ、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重という基本原理は普遍的価値として国民のなかに定着しています。一方で、わが国を取り巻く情勢は七十年間で大きく変化しており、時代の変化に即し未来への責任を果たしていかねばなりません。
憲法施行七十年という節目を契機に、新しい時代の理想の姿を描き、憲法改正に向けた道筋を鮮明に示すことは、国民各層の願いであります。こうした認識のもと、衆参両院の憲法審査会等で議論を深め、各党とも連携を図りながら、憲法論議を加速させてまいります。
憲法改正は国民投票において国民の過半数の賛成が必要であります。このため、憲法改正への理解促進と国民各層の幅広い合意形成に向けた活動を、これまで以上に党を挙げて取り組んでまいります。
今後とも多くの国民の皆様のご理解ご参加を頂きながら、わが国の未来は私たち一人ひとりの国民が自らの手で切り拓いていくという気概を持って、憲法改正に向け全力で取り組んでまいります。
結びに、日本会議の益々のご発展とご参集の皆様のご健勝を祈念します。
大塚たかし 衆議院議員
日本会議の設立二十周年をお祝い申し上げます。私ども自由民主党の結党以来の悲願であります現行憲法の改正につきましてもいよいよ国会の具体的な日程にあがりつつあります。
さて今、我が国は戦後最大の危機を迎えつつあります。隣国である北朝鮮の度し難い挑発的な態度、中国の海洋進出と領土的野心の高まり、北方領土に対するロシアの強硬な姿勢、周辺地域各国における反日的傾向など、東アジアでの我が国の立ち位置がこれまでにない困難なものとなっています。
我が国の国家目標をしっかり打ちたて、国民の皆様と共有することが今以上に求められている時はありません。「誇りある国づくり」を呼び掛け国民運動を実践してきた日本会議の存在意義がこれまでになく貴重なものであることが明確となっております。
国防だけではなく、伝統と文化を尊ぶことが、「美しい国」日本の輝きを増すためには欠かせません。特に教育であります。人づくりこそが我が国の未来を支えます。
私、自由民主党衆議院議員、大塚たかしは、引き続き、国民のご支持のもと政権担当政党といたしまして責任を持って議院運営を行うとともに、国の根幹にかかわる諸課題に対する取り組みを全力で応援してまいります。
日本会議の二十周年を寿ぎ、大会のご盛会、そして国民運動のより一層の飛躍をご祈念申し上げます。
大西宏幸 衆議院議員
「美しい日本を守り伝えるために」日本会議が設立され二十年が経ちました。設立二十周年をお祝い申し上げますとともに、共に活動してこられた皆さまのご尽力に心より敬意を表します。
日本には「知育」「体育」「徳育」という独特の教育理念がありました。近年「徳育」が薄れつつあります。時代の変化に伴い家族の形や社会における価値観も多様化しましたが、日本の豊かな文化、伝統、歴史は世界に誇るものです。次代を担う子ども達に「美しい日本」をどう伝えていくか、私の政治活動のテーマでもあります。日本人であることの誇りにもつながる「徳育」を大切にした教育、伝統や文化を守る施策の推進に力を尽くしてまいります。
世界に目を転ずればテロの脅威は増し、緊迫する北朝鮮情勢など、日本を取り巻く安全保障環境は一層厳しい状況です。二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けテロ対策は喫緊の課題です。先人が築いてくださった尊い平和の礎を守り、次代を担う子ども達へ希望あふれる日本を手渡すために、私たちに課せられた使命は重いものがあります。日本を守り、ふるさとを守り、皆さまの家族を守る。国民の皆さまの安心安全な日々の暮らしを守りたい、私が政治の道を志した原点です。美しく誇りある日本を守り、国民の皆さまの負託に応えられるよう真摯に活動していくことをお約束し、あわせて日本会議のさらなるご発展を祈念して二十周年に寄せる言葉といたします。
奥野信亮 衆議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会の設立二十周年記念大会が盛大に開催されますこと心よりお祝い申し上げます。
二十年の長きにわたり、皇室、憲法、教育、防衛などの国家の根幹にかかわる諸課題に精力的に取り組まれてこられましたことに心より敬意を表します。
古来より皇室を中心として続いてきた日本の伝統、文化、歴史を守り、後世への継承することは日本人としての務めであり、皆様の活動はこれを体現してきたものであります。
誇りある国づくりを目指す皆様とともに私たちが進める活動の大きな柱・憲法改正に関しても、先の第四十八回衆議院総選挙において私たち自民党は、憲法の改正を選挙公約に掲げ、国民からの大きな支持を得て勝利することができました。改憲に前向きな会派とも協力していくことにより再び衆参で三分の二を超す勢力を維持し、長年の目標である憲法改正案を発議する体制はできました。これも、皆様方の長年の運動が、日本人としてのアイデンティティーを目覚めさせるという、成果となって表れたものであります。憲法はその国の国民性を表すべきであり、日本人の手によって民族に根差した憲法を創り上げるべきなのです。
憲法改正は、これからが正に正念場であります。改正に関する議論さえにも反対する勢力が存在する中、日本の在り方を定める真の日本国憲法を創り上げることの重要性、必要性を広く日本国民にご理解いただけるような国民運動を続けていかねばなりません。皆様の更なるご協力をお願い申し上げる次第であります。
最後にこれまで日本の伝統・文化を守るためにご尽力いただいております日本会議のご発展と活動を支えていただいております皆様に心より感謝申し上げます。私も皆様と共に誇りある国・日本を創り上げていくために精進してまいります。
鬼木誠 衆議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会設立二十周年、誠におめでとうございます。私は衆議院二期目の当選時(平成二十六年十二月)以来、日本会議国会議員懇談会において「皇室制度プロジェクトチーム(衛藤晟一座長)」の事務局長を務めさせていただいております。男子のご皇族が減少する中で、いかにして今上陛下のご負担を軽くしていくか、いかにして男系男子による継承を安定的に持続していくか、課題山積のスタートでありました。私のような未熟者にそのような重たい役割が務まるのか、甚だ心もとない思いでしたが、皆様のサポートによりなんとかその役目を果たさせていただいております。
昨夏の今上陛下のお言葉以来、陛下のご譲位の御心をいかにして叶えるのか、立法府にその使命が与えられました。今年の通常国会では正副議長のご調整の下、特例法による立法が進められました。陛下の御心を痛めることがなきよう、この件に関しては「決して政争の具にしない」「国論を二分するような議論にはしない」という約束で与野党調整を進めてきました。
しかし最後の最後になって、民進党野田幹事長が「付帯決議に女性宮家のことを書き込まなければ法案に賛成しない」という条件を突き付けてきました。宮家とは天皇家の跡を継ぐ資格のある家ですから、「女性宮家」などというものはそもそも存在しえません。今上陛下の御心を人質に、悠久の歴史を誇る男系男子という大原則が崩壊しかねない文言を公的文書に遺すなど、許されざる交換条件です。王手飛車取りのような苦しい二択を迫られ、私達は今上陛下の御心を叶えることを優先しました。法案の付帯決議には法的拘束力はなく、この問題は次のステージの戦いとなったわけです。
一見平和な日本ですが、皇室の危機は日本の危機であります。女系天皇などと歴史を違えれば、天皇はもはや天皇でなくなります。私達国会議員の役割はますます重く、しっかり頑張らなければと思いを新たにしているところです。
金子万寿夫 衆議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会の設立二十周年を心よりお慶び申し上げます。美しい日本の再建と誇りある国づくりを目指す活動を精力的に展開してこられた会員の皆様に、志を同じくする者の一人として心から敬意と感謝の意を表する次第です。
「地方こそが原点」の政治信念を掲げて、私は日本の希望ある将来像を描く「地方創生」の実現に邁進しております。少子高齢化が急速に進む地方にとって喫緊の課題は、子どもを安心して産み育てられる環境づくりです。働く場の創出や教育への手厚い支援など政治が担う役割は大きいものの、家族と家庭、地域社会の在り方も今一度見つめ直すべき時に来ています。
家族を愛する心。ふるさとを愛する心。そして国を愛する心。それはまさしく日本会議が目指す「美しい日本の再建」と同じであります。
私は、そのために村社会の再生が必要だと考えています。日本の社会は本来、古き良き伝統やしきたりを守り、地域社会で助け合う互助の精神「結」の心が生きる村社会で成り立ってきました。美しい日本の再建には村社会の再生にこそ道筋があると考えます。それは家族関係の再生であり、地域社会の再生でもあります。地方創生の一つの姿がそこにあるはずです。
戦後七十年を過ぎましたが、日本が真の自立した国家となるためには、自らの憲法を獲得する必要があると私は考えます。これまでの国家の礎であった、現憲法の評価等をめぐって国論が分断され、国民の意識や感情までが対立する現状は無念というほかありません。日本会議が提唱する歴史と伝統に基づく新しい時代にふさわしい自主憲法の制定が急がれます。
ふるさとを守り、美しい日本を守る。日本会議の活動がさらに強く国民の間に浸透していくことを願い、二十周年のお祝いの言葉と致します。
金子恭之 衆議院議員・自由民主党政務調査会副会長
日本会議設立二十周年、まことにおめでとうございます。
この二十年間の内外諸情勢を振り返ると、我が国は大きな決断を迫られる岐路にたびたび立たされました。
とりわけ中国の尖閣諸島への侵出、イラクへの自衛隊PKO部隊派遣など安全保障、国際貢献分野での対応では、戦後の一国平和主義に慣れた国民が躊躇、逡巡するのは、無理からぬこととも思えます。そんな中、「国家は自らの手で守るもの」「国際社会では、困った国があれば、お金だけでなく汗を流しても助けること」と勇気ある声を挙げ、政府や世論を後押しされた貴会議の行動は、高く評価されています。
安倍晋三内閣下、この五年間で日本の国際社会での存在感は飛躍的に高まりました。
今後は憲法改正への取り組みを含め、政治、経済、文化、あらゆる面で先達の英知を絶やすことなく、未来に継承するため、貴会議のさらなる努力、精進、発展を期待して止みません。
神山佐市 衆議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会設立二十周年を心よりお祝い申し上げます。
平成九年五月三十日に日本を守る会と日本を守る国民会議を統合して設立され、今日に至っておりますが、その間国家のあるべき姿を憂い、様々な提言や運動を展開されてこられた事に改めて感謝と敬意を表します。
「ああ人栄え国亡ぶ、盲いたる民云々」は昭和維新青年日本の歌の一節ですが、まさに我国は有史以来、亡ぶ事無く悠久の歴史を築いてきておりますが、昨今は栄華を誇る時代に溺れ、盲目的に利益や欲望を追求し、本来あるべき人の姿や国の姿を見失うことへの懸念を禁じ得ません。日本人にとっては、日本という国は生きた伝統と道統を持つ統一体であります。しかるに敗戦以来、健全な国民精神に宿っていた日本の伝統・道徳・教育・思想が揺らぎつつあります。そうした事態を鑑み、日本会議が続けて来られている活動は、まさにかつての誇りある国日本への道標の役割を果たしていただいていると思っております。
さて本年六月十六日、譲位特例法が公布されました。これにより今上陛下のご譲位が現実のものとなりましたが、法案の採決にあたっては、政府は女性宮家創設など安定的な皇位継承のための諸課題について、皇族の事情も踏まえて検討を行い、速やかに国会に報告するとした附帯決議がなされました。おりしも日本会議国会議員懇談会の皇室制度プロジェクトチームでは、幾度も勉強会を開催し、安定的な皇位継承の方策について、議論を重ねてまいりました。結論として「女性宮家」を創設する必要はないとの認識で一致しましたが、今後もこの方針のもと活動を続けてまいる所存であります。
結びに日本会議・日本会議国会議員懇談会の更なる飛躍を祈念してお祝いの言葉といたします。
河村建夫 衆議院議員・衆院予算委員長・自民党地方創生実行統合本部長
日本会議・日本会議国会議員懇談会が誇りある国づくりを目指し、営々として活動を続け、幾多の実績を残しながら設立二十周年を迎えたことを同志の皆様と共々に心より慶び、祝福申し上げます。
日本会議が取組んださまざまな国民運動のなかでも、その根幹というべき憲法改正は各種世論調査から国民の半数以上が賛同していることは明白な事実であり、先の衆院総選挙で改憲を党是とするわが自民党を中心に改憲勢力は改憲発議に必要な三分の二以上の議席を衆参両院で再び確保するに至りました。それでも国会では反対の野党を排除するのではなく、できる限りの協力を得るべく努め、慎重な審議を重ねて最善の改正案を国民投票に問う時がまさに日本会議の成果として目前に迫っております。日本会議国会議員懇談会に結集する同志が改めて一丸となって憲法改正実現に向けて精魂を傾けて参ります。
衆院選に初当選以来、至誠のこころでひたすら教育改革に取組み、文科相まで務めた私としては、第一次安倍政権下、実現した教育基本法改正に奮闘したことが最も強く記憶に刻まれております。教育上の憲法ともいわれる旧教育基本法は、一九四七(昭和二十二)年、わが国に主権がなく、GHQ(連合国軍総司令部)の占領治世下に立法して以来、約六十年間にわたって一度も改正されておりませんでした。いま安倍政権は幼児教育の無償化を公約していますが、幼児期の教育という新たな条文を新設し、国、地方公共団体がその振興に努める義務を書き込んだのもこの改正教育基本法でした。教育の目標に「公共の精神」、「伝統、文化の尊重」、「国や郷土を愛する態度」といった表現も盛り込んだのです。
私はいま国家予算案を審議し、議決する要の衆院予算委員長と共に自民党地方創生実行統合本部長を務めておりますが、資源なき日本の地方創生で最も肝要なのは地方での、豊かな人間性と創造力を備えた人材育成だと確信しております。
木原稔 衆議院議員
日本会議が設立二十周年を迎えられましたことに衷心よりお祝い申し上げます。「誇りある国づくり」をかかげて、皇室・憲法・教育・防衛など国家の根幹に関わる課題について果敢に取組み、着実に成果を上げてきた日本会議ですが、いよいよ記念すべき設立二十周年の年に悲願でもある憲法改正に総力を結集して取り組む時を迎えました。
日本会議国会議員懇談会では、平成二十六年に「憲法改正プロジェクトチーム(古屋圭司座長)」を設置し、私は事務局長として、安全保障(九条)をはじめ、緊急事態・前文・家族・改正手続などの具体的テーマについて超党派による勉強会を開催し、議論を深めて参りました。
その中でも、我が国をめぐる安全保障環境が厳しくなる中で、我が国の領土・領空・領海を守り、日本人の生命を守り抜く任務を果たしている自衛隊の存在を憲法に位置づけることは、極めて重要な課題であります。自衛隊を憲法に明記することは、不毛な自衛隊違憲論に終止符を打つとともに、「日本は日本国民が守る」という国家として意志表示をすることとなり、自主独立の精神を明確にするものです。
また、首都圏直下型地震や南海トラフ巨大地震の発生が予測されている中で、大規模災害から国民の命と暮らしを守る為に、憲法への緊急事態条項の新設も同様に重要な課題となっています。
世界の平和と安定にリーダーシップを発揮する自立国家にふさわしい憲法改正を目指して、私共は、党派を超えた合意形成に力を尽くす覚悟です。最終的に決めるのは国民投票になります。国民投票は各陣営の総力戦になると思いますが、皆様と共に国民運動を展開し、それぞれの選挙区で世論の喚起に努めて参ることをお誓いしてお祝いの言葉とさせていただきます。
坂本哲志 衆議院議員・自由民主党副幹事長
このたび日本会議・日本会議国会議員懇話会設立二十周年記念大会が盛大に開催されますことに心よりお慶び申し上げます。全国規模で数々の国民運動に取り組まれてこられました関係者の皆様に深く敬意を表します。今後も、わが国が直面する諸課題について、より一層議論が深められるとともに、皆様におかれましては日頃の地道な議論の成果が本大会から新たに発信され、国民会議の輪が益々広がっていきますことを祈念いたします。
櫻田義孝 衆議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会二十周年、誠におめでとうございます。自民党千葉県連会長 衆議院議員 櫻田義孝でございます。日本会議の皆様が、日々全国で国家国民の為に情報発信や集会活動をされておりますことに、心から感謝申し上げます。
私が初めて衆議院選挙に当選したのは、平成八年十月でした。当時の政治状況では御皇室、憲法、教育そしてなによりも「憲法改正」や「自衛隊」について保守の立場で発信をすることには、大変なエネルギーが必要とされておりました。
今日、日本全国で志を同じくする皆様の懸命のご努力により、日本国民もまた日本国も徐々に「戦後レジーム」という太平の眠りから目覚めつつあります。こうした勇気ある提言や情報発信を一貫して継続されてきたのは、まさに日本会議と日本会議国会議員懇談会であったかと思います。
それでもなお、我々に残されている時間は実はそう多くないかもしれません。語るまでもなく、核とミサイルの実験を繰り返し、日本人拉致被害者をいまだに帰国をさせない北朝鮮、尖閣諸島周辺海域を筆頭に、南シナ海などで国際法に基づかない海洋進出を繰りかえす中国、国境に関係なく世界に恐怖をもたらす国際テロ等、日本を取り巻く国際環境は二十年前と比較しても激変をしております。
こうした国難といってもよい状況に対応するために、早急な憲法改正を実施し、自衛隊の合憲化、緊急事態条項の創設等々、我々国会議員が主体となって取り組み早急に実現をしなければ、我々のご先祖はもちろん後世の日本人にも「平成の日本人は何をしていたのか」と歴史的な非難を受けることは明白であります。
幸い、現在の内閣総理大臣は日本の歴代政権のなかでも確固とした国家観と国際社会でも力を発揮できる稀有なリーダーシップを持つ安倍晋三総理であります。安倍総理を先頭に日本会議の皆様のご協力を得ながら、戦後日本の最大の課題である憲法改正を実現して参りたいと考えております。
左藤章 衆議院議員
日本会議設立二十周年、誠におめでとうございます。
この間、憲法改正の早期実現に向け、精力的に活動されている皆様に、心から敬意を表します。
憲法は、現在に至るまで一字一句変わることなく施行七十年の節目を迎えました。
憲法を改正するか否かは最終的には国民投票で決まるものではありますが、発議は国会でしか出来ません。
国会は、我が国のあるべき未来像について、憲法改正の発議案を国民に提示するため具体的な議論を始める時期にきています。
次代に向けて、日本がどういう国をめざすのか、安全保障、人口減少、経済再生、少子高齢化、環境問題など我が国が直面する困難な課題に対し、真正面から立ち向かい、未来への責任を果たさなければなりません。
憲法改正につき、最も改正すべき項目は、自衛隊の存在を憲法上に位置づけるための自衛隊の明記が必要不可欠です。
災害を含め、懸命に領土・領海・領空や日本人の命を守り抜いて任務を果たしているのが自衛隊であり、国民の信頼は絶大です。
北朝鮮のミサイル発射や核実験、中国の尖閣諸島への侵入などに対し、日米同盟を強化し、断固として日本を守ることが大切です。
また、憲法改正について重要なテーマは「教育力の向上」です。
現行憲法下で制度化された小中学校の義務教育の無償化は戦後発展の大きな原動力になりました。
保育教育は、将来にわたって人格形成の基本をやしなうものであり、すべての子どもに質の高い保育教育の機会を保障することは極めて重要と考えます。
家庭の経済状況にかかわらず、貧困の連鎖を断ち切って、子供たちが夢に向かって頑張ることができる日本にすべきです。
夢を追いかけるためには高等教育も全ての国民に開かれたものでなければなりません。人材を育てていくことは、日本の社会、経済の発展に確実に繋がっていきます。
憲法改正に向けては、国民的な議論と理解が必要です。そのためには、日本会議の皆さまの取組みも不可欠であり、期待しております。私たち国会議員は、その契機となるよう国会での真剣な議論が必要であり、このことは歴史的使命でもあります。
私は、今後も国家・国民のため、信念をもってこれらの問題に真摯に取り組んでまいります。
柴山昌彦 衆議院議員
日本会議と日本会議国会議員懇談会が設立二十周年という節目の年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。
現在、私は日本会議国会議員懇談会皇室制度プロジェクトチームの座長代行として、これからの皇室の弥栄のため尽力させていただいているとともに、自由民主党の憲法改正推進本部の事務局次長という立場であることから憲法問題についても活発に議論に参加しています。
当懇談会は党派の垣根を越え、私たち日本人が大切にしなければいけない伝統・文化・教育・国のあり方など多様な分野において提言をする等国民運動を進め、また制度設計を行ってきました。現在、価値観が多様化し、それに伴って日本が他国から尊敬を集める大きな要因となってきた美徳が失われつつあります。確かに一人ひとりの個性を認め、その権利を実現するのはとても大事なことではありますが、人と人との絆が希薄化し、日本らしさが薄らいで、家族崩壊や国家の危機が現実のものとなっていることには警鐘を鳴らす必要があります。
これから大切になるイノベーションを生むのは常識への挑戦ですし、失敗や異質への寛容さですとか、急速に進むグローバル化なども受け入れる必要があることはもちろんです。しかしこのような時代だからこそ、国籍がわからないような人材ではなく、日本の良さや歴史を海外に伝えることができ、それでいながら世界で活躍できるサムライを育てていくことの必要性を痛感しています。
世界ではこれまで人類が経験したことのないような環境問題や、社会の分断・テロなどが起きています。こうした中で、落とし物が見つかる・災害の時に秩序が守れる・女性が夜に外を歩ける・国民の七割が穏健な保守と言われる・日本を日本であり続けるようにするためには、やはり日本会議の活動が不可欠だと考えます。引き続き着実な歩みを進められることを祈念して祝辞とさせていただきます。
下村博文 衆議院議員・日本会議国会議員懇談会副会長
日本会議設立二十周年、誠におめでとうございます。この二十年間日本会議が取り組んだ国民運動は、日本国が真の独立や正常化に向けた、大きなうねりの中心となる活動でした。その実績と成果は歴史に残る、特筆すべき二十年でもあったと思います。
私自身、教育基本法改正について、委員会の委員長として超党派で平成十五年から平成十九年にかけて取り組んだことが強い印象として心に刻まれております。一〇〇%満足できる新教育基本法とは言えませんが、我々超党派の日本会議国会議員懇談会を母体とする議連の提案が改正案にも反映されたことは事実であると思っております。
この二十年間日本会議が取り組んだ国民運動は主なものだけでも二十項目を超えております。そして、設立二十周年をきっかけに自民党にとっても、党是である憲法改正にいよいよ取り組む時期になりました。この七十年間、国家の基本法たる憲法を一度も改正も修正もしないという国は日本だけです。憲法を守るということは、逆に言えば時代の変化に対応し、国民の平和と暮らしを守るその視点が硬直したまま七十年間全く国会が動いていなかったという、世界の常識からみたら、私は恥ずべき経過ではなかったかと思います。
憲法は法律の基となる基本法であり、新しい時代に向けて、そして時代の変化に対応して、より多くの国民が誇りに思い、法治主義の下で、信頼感を持てるような改正を国民とともに進めていくことが真の意味での民主主義国家であると思います。
自民党はそのような観点から憲法九条における自衛隊の明記、また大災害等に備えた緊急事態法の制定、さらに経済的理由に依らず、全ての国民にチャンス可能性を提供する教育の無償化に向けた改正等にしっかり取り組みたいと思います。
我が国の憲法は国会と国民によって改正することが出来る、その第一歩を日本会議の皆様とともに、大きなうねりになるよう私自身も取り組んで参りたいと思います。
新藤義孝 衆議院議員・「日本の領土を守るため行動する議員連盟」会長
日本会議の設立二十周年をお慶び申し上げます。
設立以来「美しい日本の再建と誇りある国づくり」のために提言し、国民運動を推進してこられた皆様の活動に対し、心から敬意を表します。
皇室、憲法、教育、防衛など国の根幹にかかわる課題への皆さまの真摯な取り組みにより、憲法改正に向けての大きな流れが起きるなど多くの課題について、国民皆さまの共感を得られておりますことは誠にありがたく、深く感謝申し上げます。
日本会議の活動で特筆すべきはフィールドワークにあると思います。国家の基本となる骨太の課題について質の高い提言をされると共に、全国各地域に根付いた地方組織と国会、地方議員の会など各種組織が実現に向けた具体的な行動をすることで、確実な成果を上げることができていると存じます。
私たち「日本の領土を守るため行動する議員連盟」も、日本会議の皆さまとしっかり連携して領土問題に取り組んでまいります。
田久保会長を先頭に日本会議の今後ますますのご発展を祈念申し上げますと共に、関係皆さまの一層のご活躍をお願い申し上げます。
杉田水脈 衆議院議員
最近、取材の中で「日本会議」が話題に上ることが多くなっています。
今年の四月、大統領選挙の取材でフランスに行きました。そこで手にした一冊のフリーペーパーに驚愕しました。
この「ZOOM JOPON」という名のフリーペーパーは、二〇一〇年六月創刊。フランス語圏において、日本の文化的情報を総合的に発信する唯一の無料月刊誌とのことです。現在、フランス国内約八五〇ヶ所に配布拠点があり、フランスを中心に毎月七万部、多い時には十五万部も発行されています。フランス語だけでなく、英語、イタリア語、スペイン語にも翻訳され、ヨーロッパ中で配布されています。
この一見普通の日本の情報誌ですが、その内容がひどく偏っており、今年の二月号では、日本会議の特集が組まれていました。
“Nippon Kaigi”を、そのまま訳すと、“日本会議”となり、それほど大きな意味は持っていない。しかし、この四つの文字は身震いや恐怖を引き起こすことができる。
冒頭このように書かれており、日本会議が歴史修正主義であり、戦前の日本を美化し、軍国主義に回帰しようとしているとの内容でした。また、安倍総理を始めとする日本会議と関係の深い政治家を貶める記述が延々と記されていました。
八月に広島で行われた左翼集会に潜入取材をした時も専ら日本会議批判。「日本会議は自民党と安倍政権を乗っ取っている。」「この乗っ取りはクーデター的な動きである。」といったトンでも発言が飛び出しました。
この現象を見て、私は彼らの焦りを感じました。日本を貶めたい国内外の反日勢力は我々の活動を脅威に感じています。モリカケ問題などマスコミを駆使し、様々な攻撃を行っていますが、安倍総理の支持率は落ちず、今回の総選挙も圧勝しました。日本会議のこれまでの地道な草の根運動が大きく影響していると考えるのは私だけでしょうか?
この勢いをそのまま憲法改正へとつないでいけるよう私も精進いたします。設立二十周年、誠におめでとうございます!
薗浦健太郎 衆議院議員
日本会議は、戦後失われようとしている日本の伝統・文化を守り、誇りある国づくりをめざして政府、国会への提言活動や全国各地で国民運動を推進することを目的として平成九年五月に設立されました。
爾来二十年「天皇陛下御即位十年・二十年奉祝運動」「国旗国歌法制定運動」「新しい憲法をつくる国民の会設立と憲法改正運動」等々、実に多岐に亘るテーマに取り組まれ、着実な成果をあげられるとともに、その活動は広く国民に認められるところとなりました。
この間における関係者のご労苦には衷心より敬意を表したいと存じます。
現下の最大の課題は施行から七十年を経た「憲法」の改正にあります。
わが自由民主党は、昭和三十年十一月結党時の綱領において「現行憲法の自主的改正」を掲げており、その実現は正に党是であります。
今次総選挙においていわゆる改憲勢力は国民から圧倒的多数の支持を得るところとなりました。これらを踏まえて、国会の憲法審査会において十分協議することにより、憲法改正を是非とも実現したいと考えます。
高市早苗 衆議院議員・日本会議国会議員懇談会副会長
日本会議ご設立二十周年、誠におめでとうございます。会員の皆様と事務総局の皆様が高い志と使命感を持って国民運動を展開してこられた尊い歩みに、敬意を表します。
日本会議国会議員懇談会の設立時メンバーとして、長年のご指導に感謝申し上げております。特に「国旗国歌法の制定」、「教育基本法の改正」、「國神社に代わる国立追悼施設反対」、「外国人参政権反対」については、異なる意見を持つ方々から激しい批判を受ける中で、会員の皆様にはお励ましをいただき、有識者の先生方には理論面でお力添えを賜りました。また、最高の思い出は、「天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典」でした。
いずれの運動も、国家の主権(独立統治権)と名誉、美しい伝統と文化を守り抜くことへの決意に支えられていたのだと思います。
今後、主権国家として為すべきことと言えば、「日本国憲法の改正」です。ようやく、その時が到来したと感じています。
昭和三十年自民党立党時の『政綱』には、「現行憲法の自主的改正をはかり」と記されています。爾来、多くの先輩達が、憲法改正を期して営々と議論を重ねてこられました。昭和三十一年の『憲法改正中間報告』、昭和四十七年の『憲法改正大綱草案』、昭和五十七年の『日本国憲法総括中間報告』などが遺されています。私達の世代も、平成十七年に全条文を整えた『新憲法草案』を発表。平成十九年の「憲法改正国民投票法」制定や衆参両院への「憲法審査会」の設置に、主導的な役割を果たしてきたという自負もあります。平成二十四年には『日本国憲法改正草案』を発表。平成十七年草案を再検討・補強したもので、自民党憲法改正推進本部では、二年半で五十回を超える討議を重ねて作成しました。
個人的には二十四年草案より後退する改正案にはしたくありませんが、憲法上、決定権者は国民の皆様です。時代の要請に応え得る憲法の制定に向け、国民運動の出番です。
武村展英 衆議院議員
日本会議国会議員懇談会設立二十周年を心からお慶び申し上げます。二十年の中で、戦後失われようとしている健全な国民精神と悠久の歴史と伝統にもとづく国づくりのためご尽力をいただきました諸先輩方に対して改めて敬意と感謝を申し上げます。
今、わが国をとりまく情勢はますます厳しさを増しています。東アジアの安全保障環境がますます緊迫する一方、世界では多くの紛争が勃発しています。南北の経済格差の拡大、地球環境が人類の生存にかかわるほど悪化しています。こうした中で国際社会からの我が国に対する強いリーダーシップがますます期待されているところです。
しかしながら、わが国の独立国家としての国民意識の希薄化、崇高な倫理感の崩壊など深刻な社会問題が生起しています。今こそ、国家の存続に向けて本質的な問題を解決すべくさらなる国民運動を展開しなければなりません。
安倍政権では、こうした国家の存続に関する課題に対して怯むことなく果敢に答えを出してまいりました。特に「国民の生命と財産を守る」という国政の基本である安全保障については、安全保障法制と特定秘密保護法の必要性を、国政選挙において国民に実直に訴えるとともに、国会では十分な審議を行い制度の確立を実現したところです。こうした取り組みが現政権に対する国際社会からの大きな信頼につながっているものと考えます。
そして今後の最も大きな課題が憲法改正です。国を形作る最も基本的な原理である日本国憲法の改正は自由民主党結党の党是ではありますが、七十年以上もの間、わが国を取り巻く環境変化に対して、文理解釈における様々な矛盾を半ば強引な解釈により一文字たりとも改正を行うことなく現在に至っています。今こそ、独立国家としての国民意識を醸成し、民主主義のプロセスの中でわが国の新しいステージに向かって歩みをすすめなければなりません。私自身もこうした国民運動に粉骨砕身の努力をしてまいりますことをお誓い申し上げて設立二十周年にあたっての祝辞とさせていただきます。
谷川とむ 衆議院議員・自由民主党
日本会議・日本会議国会議員懇談会設立二十周年にあたり、お祝いのご挨拶を申し上げます。
はじめに、過般の第四十八回衆議院議員総選挙では、皆様の暖かいご支援を賜り、お陰をもちまして再選を果たすことができました。選挙中は、多くの方々に激励のお言葉を頂戴し、心から感謝申し上げる次第です。
さて、平成九年五月、誇りある国づくりを目指す同志がその力を結集され、以来二十年間にわたり皇室、憲法、教育、防衛など国の根幹にかかわる課題に懸命に取り組み、様々な成果を挙げ今日を迎えられました。
これまでの発展充実は、日本会議・田久保忠衛会長、日本会議国会議員懇談会・平沼赳夫会長をはじめとする歴代役員、会員諸氏の精魂をこめられたご尽力の賜物であり、衷心より敬意を表するものであります。
総選挙の結果、自民、公明の与党は衆議院で憲法改正の国会発議に必要な三分の二を超える議席を維持することができ、わが党が公約で掲げた自衛隊の根拠規定の明記、教育無償化、緊急事態条項、参議院の合区解消の四項目について議論の土台が整いつつあります。幅広い合意形成を目指し、他党にも議論を呼びかけ、改憲にむけた議論が前進することが期待されます。
また安全保障では、北朝鮮の核・ミサイルの脅威が増す中、重大かつ差し迫った脅威から国民の生命と財産を守り抜くとともに、拉致問題の解決を進めていかなければなりません。
海洋進出を強めている中国に対しても、毅然とした態度で臨み、アジア太平洋地域の平和と安定のため、わが国が更にリーダーシップを発揮していく必要があります。
私も国政を預かる国会議員として、微力ながら国民に夢と希望を与える国家の実現に全力を挙げて取り組み、国家の繁栄により尚一層の努力を傾注して参る所存であります。
結びに、日本会議・日本会議国会議員懇談会の限りないご発展と会員の皆様方の今後ますますのご健勝、ご活躍をお祈り申し上げ、お祝いのご挨拶といたします。
とかしきなおみ 衆議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会設立二十周年、誠におめでとうございます。
日本会議国会議員懇談会の一員として、記念すべき設立大会に参加できることを誇りに感じます。
最近、外交の場において、日本の国際的地位と外交的存在感が非常に高まっているのを肌で感じています。
先日も、地球温暖化に関する国際会議に参加しましたが、「日本から代表で参りました」と申し上げると、「日本からですか!」と急に顔が綻び、満面の笑顔に変わっていきます。不思議なことにそれは先進国だけでなく第三国の皆さんのほとんどに当てはまりました。「なぜだろう?」と素朴に疑問に思った私は、思い切ってその理由を聞いてみました。
すると各国の代表の皆さんは、概ねこのようにお答えになりました。「貴国の支援の仕方は明らかに他国とは異なります。自国の損得を押し付けていくような支援の多い中、あなた方は支援国の将来像をきちっと見据えて、必要な支援をしてくれます。だから日本を好きな人が多くなるのです。本当に日本は素晴らしい国ですね」こんなにも、我が国を高く評価してくださっているのか…政治家の私も驚きました。
「世のため、人のために役立つ人間になれ」これは日本人が大切にしてきた武士道の教えです。この教えを日本人は意識しないうちに具現化し、それをまた評価してくださる国々が増えつつあるのです。私たち人間は、命のバトンを次の世代に渡す、駅伝やリレーのような流れの中で生きています。その中で、いかに良い環境で次の世代に自信を持ってバトンを渡すことができるか?その基礎となる道を造るのが、まさに政治の仕事だと思います。これから日本の根幹である憲法改正論議が本格化していきます。日本人の大切にしてきた思いを、憲法にいかに織り込んでいくのか。
次世代に、誇りある日本を引き継げるよう邁進して参ります。
冨樫博之 衆議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会の創立二十周年を心よりお祝い申し上げます。
誇りある国づくりを目指して、平成九年五月に創立以来、天皇陛下御即位十年・二十年奉祝運動、六十年ぶりの教育基本法改正、憲法改正の国民運動等、多くの課題に対する国民運動の先頭に立たれご活躍されております皆様方に敬意を表しますと共に、心より感謝申し上げます。
これまでの二十年の歩みを活かして、戦後の総決算というべき憲法改正に向けて、結束をして取り組んでいくことをお約束してお祝いの言葉と致します。
中村裕之 衆議院議員・自由民主党北海道第四選挙区支部長
日本会議・日本会議国会議員懇談会が設立二十周年を迎えられたこと、誠に喜ばしく心よりお祝い申し上げます。
前身団体である「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」の時代を含めると、三十年以上にわたり、日本における保守系団体として牽引してこられました。
関係者の皆々様におかれましては、その精神に則り、様々な場面において、多大なる貢献をされておりますことに心より敬意と感謝を申し上げます。
日本会議・日本会議国会議員懇談会の一員として、我が国の発展のため、力を尽くして参ります。皆様方のますますのご発展、ご活躍を祈念申し上げます。
長尾敬 衆議院議員
最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。進化論を唱えたダーウインの言葉です。
我国の歴史を振り返ると、先人たちは時代の凡ゆる局面で変化に対応してきました。我国は他に類を見ない国民の旺盛な好奇心と、こだわりのある改善や工夫によって、それぞれの時代が突きつける凡ゆる変化を、日本にとって都合の良い形で吸収し、伝統を維持し既存文化と融合させてきました。
一方で、皇室を中心とする国体の護持と、道徳と秩序に裏付けられた庶民力と伝統重視の心、自然への畏敬の念と多神崇拝を土台とする風土文化は一貫して変わりませんでした。この「バランスの良い民度の高さ」が東洋の奇跡といわれる根源となったのです。
ところが戦後この土台が崩され、時代の変化に対応できない国家になってしまいました。国民主権、基本的人権、戦争放棄にカモフラージュされた、本質的には、無機質・無国籍を理想とする、日本人の日本人たる所以を骨抜きにすることを主義とする戦後民主主義の優等生たちが戦後日本を席巻してきたのです。
公よりも個人が最大尊重され、家族という概念が排除される社会、残念ながらこれが今日の日本の姿なのです。日本人の魂を骨抜きにする日本国憲法が、法律の最高上位概念として私達の生活に影響を与え、「民度の低下」が実行されてきたのです。
日本会議設立二十周年において、この国民運動の歴史的意義が再確認されるべき時だと思います。
私は日本人のDNAを信じます。土台は壊されましたが、日本人のDNAは確実に受け継がれている筈だと。そして、安倍政権の誕生と、押し寄せる国内外の変化により、そのDNAが目覚めつつあります。
憲法を改正し、変化を受け入れ、取り込み、矛盾と対峙し、伝統を重んじながら独自の文化を育んできた日本を、日本会議に集う皆様とともに必ず取り戻したいと決意し、記念の寄稿と致します。
馬場伸幸 衆議院議員・日本維新の会幹事長
日本会議、日本会議国会議員懇談会の設立二十周年を心からお喜び申し上げます。
この間の心ある多くの会員の皆様の長期間にわたる献身的な活動に心から敬意を表します。
さて明年、平成三十年は明治維新から数えて丁度百五十年目の年にあたります。
百五十年前に日本を平和で豊かな国家にしたいという熱い思いで文字通り命を懸けて戦い、現代の日本の礎を先人達が創り上げてくれました。
今、他国からうらやまれる国家として我々が暮らしていけるのもあの時の大改革があったればこそ、と感謝をしなければなりません。同時にこの先五十年、百年先を考えた時、現状の日本のままで継続していけるとは到底確信を持つ事はできません。今更言うまでもなく日本と国民の基盤となっているのは「日本国憲法」です。施行後、一度も改正をされた事がない現行憲法は現在の日本がおかれている状況、即ち安全保障や社会保障制度、教育、経済、地方自治制度等どの分野をとってみても現状に合致しているとは言えません。
今こそ明治維新の先輩達の想いに立ち返り将来にわたり素晴らしい日本を受け継いでいく為に国家の根幹である「憲法」を今の日本の姿に合わせるべく改正を行うべきであります。
日本維新の会はこの想いから既に憲法改正項目を「教育無償化」「真に自立できる為の地方自治制度等の統治機構改革」「憲法裁判所の設置」の三点に絞り国民との議論を進めてきました。又、アジア現状の周辺諸国との緊張状態を鑑みると戦争を行わずに国民の生命、財産をいかにして護るかも重要な課題であります。今後、国会の場で衆参両院の憲法審査会での議論が進捗し、我が国初めての国民投票において国民の皆様のご判断を仰ぐ機会が訪れる様、努力をする覚悟であります。
会員の皆様におかれましても明治維新の志士の想いを受け継ぎ今後も我々と一緒に活動して頂きます様お願い申し上げます。
平沢勝栄 衆議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会の設立二十周年を心からお慶び申し上げます。この間、一貫して「誇りある国づくり」をスローガンに、皇室、憲法、教育、防衛など国の基本にかかわる重要課題に取り組まれ、数多くの成果をあげてこられたことに対し衷心より敬意を表したいと思います。
さて、わが国を取り巻く安全保障環境は、北朝鮮の度重なる弾道ミサイル発射・核実験の強行や、中国の南シナ海、東シナ海での急速な軍事力拡大などにみられるように緊迫化の一途をたどっており、わが国は文字通り未曽有の厳しさに直面しているといっても過言ではありません。
こうした中、安倍内閣はアベノミクスによる日本経済の再生を強力に推進すると共に、平和安全法制やテロ等準備罪等を含む改正組織犯罪処罰法を成立させ、平和で安全な日本を創るべく全力を傾注してきました。過日の第四十八回総選挙では、こうした安倍政権五年間の取り組みを信任するか否かが最大の争点となりましたが、多くの国民の皆さんは安倍政権の取り組みを信任しました。
この選挙では憲法改正も大きな争点となりましたが、この問題についても大方の国民のご理解を頂くことができたと思います。
いよいよ日本はこれから「誇りある、そして安全・安心な国づくり」を行う上で最大の課題である憲法改正に力を入れていかなければなりません。
私自身も微力ですが、引き続き伝統と文化を大切にする日本を創っていくとともに憲法改正を実現するため国会や党の現場において全力で頑張っていきたいと思います。
日本会議の皆さんにおかれましては、この二十年間の素晴らしい実績を踏まえられ、引き続き、世界に誇りうる日本を創るためご尽力下さいますよう心からお願い致します。
日本会議の今後益々のご発展、そして会員皆様方の御健勝を心からご祈念申し上げましてお祝いのご挨拶と致します。
古屋圭司 衆議院議員・日本会議国会議員懇談会会長
日本会議並びに日本会議国会議員懇談会設立二十周年記念大会の開催をよりお祝い申し上げます。
まずは、先の衆議院議員選挙においては、「改憲」を訴える多くの議員が当選致しました。
心強い限りであります。
私が初当選した二十八年前は「改憲」というだけで街宣右翼と同じ目で見られたものです。しかし、日本会議の仲間が全国で地道な活動を展開してきたことが大きな牽引力となり、改憲への理不尽な反対世論も着実に減少し、その必要性が広く認識される環境となってきております。
一方、憲法改正を最終的に判断するのは主権者である国民であります。だからこそ、我々立法府に席を置く国会議員が衆参両院に設置された憲法審査会において、建設的な議論を進め改憲項目の絞り込みを行い、国民投票への発議をできるだけ早く進めていくことが求められているのです。
予想されることは、改憲反対を唱える左派メディアや団体は徹底してネガティブキャンペーンを展開してくることです。このような動きへの影響を最小限に抑えるためにもこれからの国民運動が極めて重要です。
ぜひともその役割を全国に組織された日本会議の同志の皆さんが主体的に担われることを期待いたします。
さて、去る五日から七日まで米国トランプ大統領が来日しました。安倍―トランプ間で築き上げた信頼関係により、日米同盟がより強固なものとなり且つ対北朝鮮政策でも完全に一致したことは注目に値します。
しかし、その後訪問した中国との首脳会談では意見の一致をみることができなかったことからも、また北朝鮮問題はもちろんのこと東シナ海をはじめとする東アジアの安全保障の観点からも、我が国が強固な日米同盟のもと積極的平和主義をかかげて主体的な役割を果たしていくことが大切です。
改めまして、皆さんとともに、最大のテーマである「憲法改正」実現にむけて私も全力で取り組んでいくことをお誓い申し上げご挨拶と致します。
細田健一 衆議院議員
日本会議創立二十周年をお慶び申し上げます。
いまだ左派的主張が主流であった時代に、美しい日本を守るという崇高な理念の下に、日本会議を立ち上げられた先人の方々は、大変なご苦労をされたのではないでしょうか。
日本会議の創設にあたられたすべての関係者の方々のご尽力と、これまでの二十年の歩みに心からの敬意を表します。
いよいよ 憲法改正に向けた議論が本格化します。現憲法の定める、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重という基本原理は、我が国の社会に既に定着しているものと考えます。
一方で、我が国の安全保障政策をめぐる議論が、近年の厳しい国際情勢を勘案せず、憲法の文言を巡る神学的論争となっていることに代表されるように、施行七十年を迎えた現憲法について、国民的な議論を行い 必要な見直しを行っていくべきというのは、良識のある国民各位の常識となっていると思います。
私の選挙区である佐渡・柏崎は北朝鮮による拉致の現場となったところです。現場の海岸を歩き、あるいは関係者の皆様のお顔を拝見するたびに、「なぜ、あのような国家の犯罪を防ぐことができなかったのか」「未だ北朝鮮に拘束されている拉致被害者の方々を、我が国の実力で取り戻すことはできないのか」という疑問と怒りがふつふつと湧いてきます。
「自分の国、国民は自分たちの力で守り抜く」
「それが奪われたならば、一歩も引かずに反撃し、断固として取り戻す」
この当たり前のことが、きちんと通用する日本であってほしい。その当たり前のことを、きちんと憲法に書き込んでほしい。これが現在の良識のある日本人の思いではないでしょうか。
憲法改正に当たり、このような良識ある国民各位の思いが実現されるよう、日本会議の皆様方とともに行動してまいりたいと思います。引き続き、皆様方からご指導・ご支援いただきますよう心からお願い申し上げます。
山口俊一 衆議院議員
このたび、日本会議・日本会議国会議員懇談会が記念すべき創立二十周年を迎え、記念大会を開催し、記念誌を発行されますことは、誠に意義深く、心からお慶び申し上げます。
貴会におかれましては、設立以来、常に時代の趨勢を的確に把握され、憲法、教育、防衛、文化等々我が国の枢軸にかかわる各般について「誇りある国づくり」を合言葉に様々なご提言をされてまいりました。とりわけ、戦後荒廃の一途をたどっていました日本の伝統、文化を守り、誇りある国づくりのため、政府、国会への積極的な提言活動には瞠目すべきものがあります。
今、我が国を取り巻く環境は、未曾有の危機と言っても決して過言ではありません。北朝鮮の脅威、少子高齢化を巡る諸問題、東京一極集中、疲弊をした地方の状況など枚挙にいとまがありません。
私といたしましては、ライフワークである地方創生をグレードアップさせ、地域の暮らしを確実に守り、これらを通じ、貴会の推進する誇りある国づくりに果敢に挑戦してまいる所存でございます。
貴会におかれましては、この度の佳節を機にこれまでの卓越した識見と類いまれなる行動力をもって、我が国の進むべき方向について、あらゆる角度からの政策提言と果敢な国民運動を展開されますようお願い申し上げます。
結びに、日本会議・日本会議国会議員懇談会のますますのご発展と会員皆様方のご健勝、ご多幸をご祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。
山本拓 衆議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会設立二十周年を心よりお慶び申し上げます。
また、二十年もの長きに亘り日本のために活動をされてこられました皆様に敬意を表しますとともに、日頃からのご支援に感謝申し上げます。
現在、天皇陛下のご退位に関する議論が行われているのみならず、憲法改正や拉致問題の解決、防衛の在り方、教育等、わが国の根幹に関わる事柄に関する課題が山積しております。
時代とともに変わるべきもの、時代が変わっても変わらずにあるべきもの等ございますが、原点に立ち戻って考え、今後も皆様からご示唆をいただきながら、諸課題解決のために全力で取り組んでまいりたいと存じます。
結びとなりますが、貴会議の益々のご発展とご参集の皆様のご健勝を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
青山繁晴 参議院議員
誠にちいさな、ささやかな信念のひとつとしてわたしは、いかなる団体にも属しませぬ。
特に、昨年の夏に参議院議員選挙に出ざるを得ないと決心を致したときに、より厳しく、すべての団体と取るべき距離を取ることに徹しようと決めました。なぜなら、何らかの団体の推薦や支持を受けて選挙に臨めば、民間の専門家の端くれとして長年、対峙してきた既得権益に取り込まれて国会に出ようとすることに他ならないからです。日本会議はそうした権益とは無縁ですが、あくまでも厳しくおのれを律します。民間時代には日本会議のために不肖ながら講演を致したりしていましたが、現在は、原則として行っていません。
しかし、日本会議から設立二十周年を迎えられたとのおめでたい知らせをいただき、記念誌などへの寄稿の要請があったとき、お受けすべきかどうかを迷うことはなく即、本稿をしたためることをお約束しました。
なぜか。日本会議が恐ろしい力を持った圧力団体かのような真っ赤な嘘が喧伝され、それに朝日新聞をはじめマスメディアが乗っかって不当な冤罪作りが為されているからです。
わたしはここに証言します。議員になって日本会議から「加わってくれ」といった要求、要請は一切、何にもなく、何らかの立場や考え方を強要されたことも全くありませぬ。
わたしが理解する日本会議は、極めて緩い組織であり、イデア(哲学的な理念)が存在するだけです。関わり方はまるで自由です。
だからこそ母系天皇へのまっとうな反対や、国際法に則った正常な教育にする運動や、外国人の参政権を求める異常な工作に抗することなどに成果を挙げてきたのです。
いわゆる加計の件が冤罪であると、不肖わたしの国会質問に答えた加戸守行・前愛媛県知事の証言を無かったことにし、わたしという議員はこの世にいないことにしている嘘つきたちよ、もはや嘘をつくな。総選挙の民意が君たちの前に立ちはだかっている。
赤池まさあき 参議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会設立二十周年にあたり、心よりお祝いを申し上げます。そして、この二十年、激動する時代の中で、貴会が展開してこられた国家を護るための国民運動に対し、深く敬意を表します。
日本会議国会議員懇談会の一員として、今までに取り組んできた活動において感慨深かったものの一つに、平成十九年の教育基本法の改正があります。五十九年ぶりに、しかも同法制定以来初めての改正でした。この改正で、ようやく戦後の被占領体制からの脱却に向け、同法に「我が国と郷土を愛する」等の条項を明記することができたのですが、その一連の改正は、貴会の国民運動がなければ為し得なかったと思っています。その後、学習指導要領の改訂が行われるなど、まだまだ課題はあるものの、少しずつ教科書も変わり、学校での教育が改善されるようになりました。それらが、確実に今日の教育再生に繋がりつつあります。
私が所属する自由民主党では、その立党の使命として、政治・経済・民生の混迷の原因は敗戦の初期占領政策の過誤にあるとし、その解決のためには「国民道義の確立と教育の改革」や、「現行憲法の自主的改正を始めとする独立体制の整備」などの実行が掲げられています。
貴会とともに教育基本法改正を実現して十年たった今、現行憲法の自主的改正が喫緊の政治課題となり、自衛隊を憲法に明記するかどうかが問われています。憲法改正のためには、三分の二以上の国会議員が衆参それぞれの院で発議し、国民投票で過半数を得なければなりません。そのためには、国民の意識が大変重要であり、その意識形成においては、教育の力と国民運動が不可欠です。教育基本法改正という成果の上に、貴会とともに憲法の自主的改正を実現したいと念願しております。
貴会の今後益々のご活躍ご発展を祈念し、お祝いの言葉といたします。
阿達雅志 参議院議員・自由民主党外交部会長
日本会議が設立二十周年を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。
日本会議は、当初、「元号法制化実現国民会議」としてスタート、以後全国各地に多くの会員の皆様を擁するまでになりましたが、この間“美しい日本の再建と誇りある国づくり”を掲げ、皇室、憲法、教育、国防、歴史認識、國神社等々の分野で提言をされ、政策実現という大きな果実に結びついたものも多く、これまでの活動にご尽力されてきた会員の皆様に心より敬意を表する次第です。
現在、我が国を取り巻く国際環境は極めて難しいかじ取りを迫れております。北朝鮮のミサイル問題、中国の尖閣諸島をはじめ南太平洋への不法進出、また慰安婦問題をはじめとする日韓問題等々、我が国の安全保障のみならず国家の名誉が傷つけられる状況にあります。
来年はいよいよ明治維新から一五〇年を迎えます。明治から大正、昭和、そして平成、今日の我が国の礎となられた先人達の精神に思いを馳せ、このような山積する問題に対し国益にかなった対応を心掛けていくことが大事と思っております。また、失った、あるいは失いつつある日本の伝統や文化、気概を取り戻す年にしたいものです。
我が国は、戦後国際平和の実現のため「貧者の一灯」と言われた一九五八年のインドへの円借款を皮切りに今日まで、あらゆる分野で官民を挙げて、極めて大きな国際貢献をして参りました。今後もその姿勢は変わることないと思いますが、日本人としての精神を失わずにしっかりと皆様とともに取り組んで参りたいと思います。
結びに、日本会議の一層のご隆盛と会員の皆様のご健勝とご多幸を祈念申し上げ、お祝いのご挨拶と致します。
ありむら治子 参議院議員比例代表(全国区)選出・日本会議国会議員懇談会政策審議副会長
日本会議設立二十周年を心からお慶び申し上げます。初当選と同時に仲間に入れて頂き、日本会議国会議員懇談会、また「日本女性の会」の皆様とも十六年間ご一緒に活動して参りました。
日本会議の皆様と共に取り組んできた主要な国民運動は、現在の安倍政権のもとにあって着実に具現化の機運が高まり、期待も膨らむところです。自民党が政権公約の一つに掲げて戦った「憲法改正」は、今回の衆議院選挙の結果を受け、いよいよ具体的な政治日程に上がってくることになります。自民党憲法改正推進本部・副本部長の職責を全うして丁寧な議論を重ね、憲法改正に向け主権者たる国民の世論・合意形成に努めます。
今年六月には「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が成立し、今上陛下がご譲位され、皇太子殿下がご即位される日程も間もなく発表される運びとなりました。「国安かれ民安かれ」と国家の隆昌と国民の安寧を祈られる天皇陛下と、陛下のご存在に安寧と敬意の念を示してきた国民双方の紐帯・信頼関係による日本国の美しい伝統が今後も受け継がれていくよう、皇位の安定的な継承についても想いを致さなければなりません。日本会議の様々な勉強会において、皇位継承の伝統、またその世界的に崇高な意義を学ぶ機会を頂いてきた経験は、保守政治家としての私の根幹をなす価値観となっています。今後も、唯一の皇統を維持してきた日本の国柄や価値について、全国各地で国民の皆様と学ぶ機会を持てるよう努め、日本会議国会議員懇談会の一員として、日本らしい温かい保守でありたい、ぶれずに勇気を持って、信頼に足る保守の言動を重ねていきたいと存じます。
事務所の限られたスペースの中にあって、日本を良い国にしたいという想いを胸に、手弁当でひたむきに活動されていらっしゃる日本会議事務局の皆様にも心からの敬意と感謝の念を持ちます。日本会議の事務所に伺う度に頭が下がる想いを強めています。
日本会議の益々のご発展と、世界の安定や日本社会に対する更なるご貢献をお祈り申し上げ、御祝と「共に歩ませて頂く」決意の言葉とさせていただきます。
石井正弘 参議院議員
日本会議並びに日本会議国会議員懇談会設立二十周年を心よりお祝い申し上げます。また、日本会議の皆様の誇りある国づくりと憲法改正を目指す日頃のご努力に対し、あらためて敬意を表させて頂きます。
さきの衆議院議員選挙の結果を受け、憲法改正の気運がより一層高まってまいりました。私も参議院憲法審査会、自民党憲法改正推進本部の一員として我が国を取りまく危機的状況に対応すべく、自衛隊の位置づけの明記をはじめとする党の政権公約に掲げた項目等についてしっかりと議論してまいります。
また毎年の春・秋の例大祭、八月十五日の靖国参拝は勿論、平成二十七年度パラオ・ミクロネシア連邦ODA調査団の一員として、天皇、皇后両陛下がご供花ご慰霊されて間もないペリリュー島の慰霊碑にぬかづき、我が国の今日の繁栄の礎となられた英霊の皆様の尊い御霊に対し、続く世代に守り伝えますことをお誓い申し上げてまいりました。
私は五年前まで岡山県知事でありましたが、岡山県は池田厚子様がお住まいで皇室との御縁も深く、天皇陛下におかれましては平成十二年の行幸啓において福祉、産業、教育等の事情を御視察いただくとともに、築庭三百年を迎えた「岡山後楽園」で能の御鑑賞や美しい園内を御散策いただきました。
また平成十七年の国民体育大会の開会式や競技会へ御臨席いただき、心に残るお言葉と温かい御声援を賜り、選手をはじめ大会関係者の大きな励みとなりました。併せて、地方事情の御視察先など県内各地で多くの県民と触れ合われ、にこやかにお手を振ってお応えいただきましたことは、素晴らしい思い出としていつまでも県民の心に深く残るものと存じます。
そのように、我が国を慈愛のまなざしで見守ってこられた天皇陛下のご退位という大きな時代の節目に際し、日本の国柄をしっかりと確立しなければならないとの思いを新たにいたしております。
結びに日本会議並びに日本会議国会議員懇談会の今後益々のご発展を心より祈念申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。
井上義行 参議院議員
日本会議並びに日本会議国会議員懇談会設立二十周年記念大会の開催を、心からお慶び申しあげます。
「誇りある国づくり」を目標に掲げた国民運動は、大きな成果を収めて参りました。永年にわたる関係各位の活動と成果に対し、国会議員懇談会の一員として、また、日本国民の一人として、あらためて敬意と感謝を表する次第であります。
北朝鮮が核実験やICBMのミサイル発射などの挑発を続ける情況の中で、そろそろ敵基地攻撃能力保有について議論し、結論を得る努力をしていかなければならないと考えております。
さて、総選挙も終え、いよいよ憲法の議論が、国会での議論へと変わります。国際法上認められている権利を持てない日本、これが現状です。
我々は、日本国、国民の生命、財産を守るために理想を議論し、追求しつつも、まず、現実対応で自衛隊の憲法明記を国会で議論し、議論を深め、国民へ提案が出来る環境を作る努力をしていかなければなりません。
そのためにも、日本会議並びに日本会議国会議員懇談会の役割は大きいと考えます。私も一員として、努力して参りますことをお誓いいたします。
終わりに、日本会議・日本会議国会議員懇談会の益々のご発展と関係各位の益々のご隆盛、ご建勝を心からご祈念し、お祝いのあいさつとさせていただきます。
上野通子 参議院議員
設立二十周年を迎えられるにあたり心からお祝い申し上げますとともに、記念大会が盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。
誇りある国づくりを目指して平成九年に設立され、以来皆様方には数々のご提言をいただくなど大変熱心な活動を展開されてこられました。教育基本法の改正や、国旗国歌法、平和安全法制等の制定時には多大なるご支援を頂きましたし、皆様方の活動が国民的な広がりを見せ大きな後押しとなったことは誠に心強く、役員並びに会員各位の皆様には心から感謝申し上げる次第です。
緊迫する北朝鮮情勢、教育の荒廃、憲法改正など、我が国が抱える問題は山積しているのが現状です。しかしながら我が国は過去幾度となく困難を乗り越え、そのたびに力強い歩みを進めてまいりました。
その原動力となったのは日本人としての『誇り』以外にありません。高い規範意識、礼儀やしつけ、また常に相手を思いやる利他の精神などは日本人の誇りとして連綿と受け継がれてきた大切な精神文化です。経済力や技術力もさることながら、我が国の一番の財産、それはは『文化』です。そしてその文化を支えてきたのは『教育』です。戦後の厳しい時代から立ち上がり、いまや経済力だけでなく国際社会から信頼得る国家としてあるのはやはり教育の力です。
教育を疎かにした国家はいずれ衰退することは歴史が証明しています。伝統文化を守り、教育を守る。誇りある国づくりをすすめるためには皆様方のお力が必要です。どうか二十周年の節目を契機とし、さらに熱心な活動を展開されますことを心から願っています。私たち国会議員懇談会メンバーも皆様方と気持ちをひとつにし、共に歩みを進めてまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。
記念大会の開催にあたり、我が国の限りない発展と国民の安寧、そして皆様方の益々のご活躍をお祈り申し上げご挨拶といたします。
宇都隆史 参議院議員
日本会議の皆様、こんにちは。航空自衛隊出身の「空翔ぶ参議院議員」こと、自由民主党の宇都隆史です。
この度は設立二十周年、誠におめでとうございます。戦後体制から脱却すべく、あるべき日本の国家観に立脚し、議論することすらも憚られていた「皇室、憲法、教育、防衛」といった国家の根幹に関わる重要問題に対して真っ向から取り組むことで、確実な成果を上げてきたこの二十年間の歩みは、後世に亘って高く評価されることでしょう。
その間、国際社会情勢はめまぐるしく変化しました。冷戦崩壊後に一度はおとなしくなったロシアは経済の自由化と軍の近代化を着実に進め、経済成長に後押しされた中国は、覇権主義をあからさまに実行してアジアの秩序を脅かす存在となりつつあり、また北朝鮮の核・ミサイル開発は留まるところを知らず、その脅威は太平洋を隔てた米国ですら「新たな段階に入っており看過できない」と強く認識するに至っています。
このような中、私達の悲願でもある憲法改正もいよいよ現実のものとなりつつあります。政界においては、先月第四十八回衆議院議員総選挙が行われ、「自らの国は自ら守らねばならない」と考える国民の総意は『与党単独による三分の二議席の確保』という結果で示されました。自衛隊を「憲法違反の疑いのある存在」という立場から解放するため、戦後占領憲法の本丸である第九条に真っ向から挑み、私たちの世代で真の独立国家としての姿を取り戻し、日本の戦後に終止符を打たねばなりません。
我が国に生まれた全ての国民が、そして子や孫たちがいつまでも『生まれ変わるなら、また日本がいい』、そう思える国の姿を取り戻すために、日本会議・日本会議国会議員懇談会が一丸となって、最後の戦いを勝ち抜いて参ろうではありませんか!私も先駆けとして全身全霊をかけて奮闘することをお誓い申し上げ、祝辞と致します。
衛藤晟一 参議院議員・日本会議国会議員懇談会幹事長
日本会議ならびに日本会議国会議員懇談会を平成九年五月に設立し、本年で二十周年を迎えましたこと、関係者の皆様と共にお祝いを申し上げたいと思います。
この度、日本会議の事務局が作成された「日本会議二十年の歩み」というパンフレットを拝見し、日本会議が取り組んだ国民運動をその写真と共に振り返りますと、日本会議がこの二十年の間、皇室、憲法、教育、防衛など国家の根幹にかかわる課題に果敢に取り組み、如何に成果を挙げてきたかを改めて痛感いたしました。その結果、日本会議も国会議員懇談会も共に設立当初より会員を大きく拡大してまいりました。憲法改正という課題を取りましても、改正の是非を問う段階から、改正の中身を議論する段階に入ったと言えるのではないでしょうか。
ここで振り返りたいのは、昭和五十四年に成立した元号法です。地方議会から上がった決議という一つの炎が三三〇〇の市町村に燃え移り、その炎の勢いは燎原の火のごとく燃え盛り、誰もが抗することの出来ない力となって法案の成立にいたりました。この草の根の運動こそが日本会議の活動の原点ではないでしょうか。この選挙で改めて、私たちは国民の皆様の信託を得て、与党で三分の二の議席をいただきましたが、その数に奢ることなく、一人ひとりの議員が自らの選挙区において、憲法の改正の中身を国民の皆様に丁寧に説明し、全国で草の根の運動を展開していくことが必要だと思っております。設立二十年を機に、更に日本会議と日本会議国会議員懇談会が力を合わせ、誇りある日本の再生に向け、憲法改正の実現に邁進しようではありませんか。
大家敏志 参議院議員・自由民主党副幹事長・参院幹事長特別補佐
日本会議・日本会議国会議員懇談会設立二十周年を心からお祝い申し上げます。
これまで長きに亘り、皇室、憲法、教育、防衛と国の根幹に関わる課題に積極的に取り組み、「誇りある国づくり」のためお力を尽くしてこられた皆様方に衷心より敬意を表します。
先の参議院議員選挙、この度の衆議院議員選挙において、わが自由民主党は多くの皆様から力強いご信任を頂きました。
政権公約の大きな柱の一つでありました憲法改正につきましても、自衛隊の明記、教育の無償化・充実強化、緊急事態対応、参議院の合区解消の四項目を中心に、党内外の十分な議論を踏まえ、改正原案を国会で提案・発議し、国民投票をもってなされるということが広く理解をされ、ご支持を頂いたこととなります。
憲法改正は自由民主党結党時の使命であり、悲願であります。憲法を改正するには国民投票の過半数による賛成が必要ですが、発議は国会にしかできません。
我々国会議員はその重責を胸に、憲法改正のみならず係る政策についても、安定した政治基盤の下に、謙虚に丁寧に議論を進め、国民の皆様の負託にしっかりと応えていかなければなりません。
私も経済の再生、少子高齢化、安全保障環境をはじめ山積する課題に、全力を挙げて参ります。
最後になりましたが、今後も日本の伝統を守り、「誇りある国づくり」に向けて、日本会議の皆様が一層お力を発揮して頂くことを心からお願い申し上げ、二十周年にあたるお祝いとさせて頂きます。
上月良祐 参議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会設立二十周年記念大会のご盛会誠におめでとうございます。この間、日本会議・日本会議国会議員懇談会は、皇室、憲法、教育及び防衛など我が国の根幹にかかわる諸課題について、正義と伝統に基づいて常に正しい方向性を指し示し、国民の議論をリードされてきました。
昨今、自分さえよければいいという風潮が蔓延してきています。また、国の安全は空気や水のように当然のものではないことを再認識しなければなりません。自分の国を自分で守る必要性や重要性について冷静で真剣な議論が今ほど求められている時期はないと思います。
文化や伝統は努力しなければ守っていくことはできません。日本国民としての誇りと自信を胸に刻み、国のあり方を深く考え、しかし内向きになりすぎず、一体不可分化した世界に対峙していかねばなりません。混迷の度を深めていく世界の中で我が国が果たしていくべき役割の大きさを自覚できなければ、真の一流国とは言えないのだと思います。
今後、憲法改正について議論が進められていくことになります。国会議員の一人として歴史的議論に参画していくという重責を担い、役員・会員の皆様のご期待にお応えしてまいる所存ですので、これまで以上にご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
佐藤正久 参議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会設立二十周年、おめでとうございます。この二十年の間、日本の根幹にかかわる皇室、憲法、教育、防衛など様々な課題に対し、草の根の運動を展開され、成果を挙げられて来られましたことに敬意を表します。
さて、去る十月二十五日に「美しい日本の憲法をつく国民の会」で決議文が発表されました。その中で「わが国の平和と安全にとって不可欠な自衛隊を、憲法上、いつまでも曖昧な存在にしておくわけにはいかない。憲法施行から七十年、自衛隊が創設されて以来六十三年が経過した今こそ、憲法九条を改正し、自衛隊の存在を明記することが、何よりも求められている。」と高らかに決意を述べられた。
私は、自衛隊を憲法に明確に位置づけ、隊員たちが自信と誇りをもって働ける環境を作らなければならないと様々な場で訴えて参りましたので、こうした決議文で世論を喚起して頂いたことを嬉しく思います。
本年五月三日に、安倍首相は「私たちの世代のうちに、自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置づけ、『自衛隊が違憲かもしれない』などの議論が生まれる余地をなくすべきだ」と問題提起しました。今の九条の一項と二項は堅持したうえで、自衛隊の根拠規定を新たに盛り込むというのが安倍首相の趣旨です。国の独立と主権を守るために一生懸命働いているにも関わらず「憲法違反」と言われれば、当然自衛官の胸に突き刺さります。
過去十年〜二十年を振り返ると、自衛隊に求められる社会的な役割と要請は、年々変化、拡大してきました。災害が起きれば現場へ直行し、貧しい国から支援を求められれば共に国づくりを支え、領土領海が危機に晒されれば、直ちに厳戒態勢を取るのが現在の自衛隊です。今の自衛隊は二十四時間三百六十五日休みなく動き続けています。
国民の独立と主権を守り、世界平和に貢献する組織が、違憲などという矛盾に満ちた状況を是正できるよう共に頑張って行きましょう。
塚田一郎 参議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会設立二十周年並びに記念大会の開催をお祝い申し上げます。日本会議の皆様とは、日本会議国会議員懇談会や地元新潟での活動を通して、ご皇室や憲法などの国の根幹に関わる課題、教育や歴史認識などの日本の名誉に関わる問題を、共に考え、共に行動して参りました。
拉致問題解決にもご協力頂いていることに感謝申し上げます。
私が十四歳、新潟市立寄居中学校の二年生だった時、一つ下の学年の近所に住む女の子が失踪しました。警察が大々的に捜査をし、通学路が近かったので警察の捜査に協力したことを覚えています。その女の子の名前は横田めぐみさんです。あれから四十年、めぐみさんをはじめとした多くの拉致被害者は未だ祖国の土を踏むことができず、北朝鮮の地で我々と同じ月を見ています。
北朝鮮の相次ぐ核実験とミサイル発射等、日本を取り巻く安全保障の環境は厳しくなってきています。それらに対応するための法整備や日米同盟の強化はもちろんですが、拉致問題を置き去りにすることはできません。拉致問題は重大な人権侵害であると同時に国家主権の侵害だからです。国際社会に拉致の非人道性を訴えながら北朝鮮への圧力をさらに強化し外交交渉を進める必要があります。また、国内世論を一層喚起することも必要です。「拉致被害者を全員かえせ」という国民の声が最大の後押しになります。
また、我が国は拉致問題だけでなく憲法改正についても議論を封じてきました。今の憲法の前文には「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とあります。しかし、結果として日本の戦後体制と今の憲法は横田めぐみさんの人生を守ることができませんでした。
拉致問題の解決と憲法改正には国民の強い意思が不可欠です。皆様と共に拉致問題の解決と憲法改正に向け、行動することをお誓い申し上げます。
豊田俊郎 参議院議員
日本会議が設立二十周年を迎えられました事、誠におめでとうございます。心よりお慶び申し上げます。日本会議の皆様には、平成九年の設立以来、我が国の皇室、憲法、教育、防衛など日本の根幹にかかわる諸問題に対して、しっかりと将来を見据え、政府及び国会への提言活動や、国民運動を展開していただきました事、厚く御礼申し上げます。
さて、先日の衆議院総選挙を、安倍総理は、国難突破解散と命名されましたが、まさに現在、我が国に国難が迫っております。北朝鮮の度重なる弾道ミサイル発射は、日本の国土上空を通過するまでに至りました。少子高齢化は、深刻な人口減少をもたらしております。このような国難を乗り越える為に、責任政党は、着実に政策を進めていかなければなりません。
憲法改正は世論調査において、国民的関心が高い問題でありながら、いざ議論する段階になると、何となくタブー視されるという社会的風潮があります。憲法はより良い社会を形成する為の手段であります。科学技術の進歩や、時代、価値観の変化に柔軟に対応する為にも、思考停止は、社会全体にとって好ましくありません。憲法改正議論は、多くの国民により、積極的に行われるべきであります。また、政治家はその必要性を国民に説明し、理解してもらわなければなりません。
自由民主党は、今後国会において、十分な議論を踏まえ、国民投票を行い、初めての憲法改正を目指してまいります。
誇りある国づくり、また日本の文化伝統を守っていく為、どうか引き続きご尽力を賜りますよう心からお願い申し上げます。また、私も日本会議国会議員懇談会の一員として一生懸命働くことをお誓い申し上げ、日本会議設立二十周年にあたり御礼と御祝いの御挨拶に代えさせていただきます。
中曽根弘文 参議院議員・日本会議国会議員懇談会会長代行
日本会議及び日本会議国会議員懇談会が、二十年という記念すべき節目を迎えることが出来ましたことを、国会議員懇談会の一員としてともに喜びたいと思います。
日本会議が歩んできたこの二十年は、我が国にとって大きな時代の転換点でもあり、日本の保守政治が危機に瀕した時期でもありました。この間、真の保守政治を大切にする日本会議の同志の皆様には、「皇室のあり方や祝賀行事」、「国旗国歌法の制定」、「教育基本法の改正」、「東日本大震災復興支援」などを始めとする数々の国民運動を主導され、国民的議論を大いに活性化し成果を上げられました。
現下の最大の課題は「憲法改正」問題ですが、いち早く全国に「美しい日本の憲法をつくる国民の会」を設立して頂き、私も群馬県の「美しい日本の憲法をつくる県民の会」の会長を務めております。これまで様々な重要課題への世論喚起という重要な活動に、日本会議が大きな役割を果たして下さっておりますことに対し深く敬意を表します。
世界中で戦後の価値観が揺らぎ、国家間の緊張状態も益々高まりつつあるなか、日本会議の存在意義は一層大きなものとなっています。日本会議のご発展を心よりお祈り申し上げますとともに、日本会議国会議員懇談会も力を合わせて日本の伝統と文化を後世に守り伝えていくことができるよう全力を尽くしてまいりたいと思います。
中西哲 参議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会の設立二十周年を心よりお祝い申し上げます。
また、関係各位におかれましては、日本の根幹にかかわる皇室、憲法、教育、防衛等の諸課題に対し、平素より適宜適切なご提言をいただいておりますことに心より御礼申し上げます。
憲法改正を公約として全面に掲げた選挙の後も、改憲勢力は引き続き三分の二超の議席を確保致しました。改憲に向けた環境が着実に整いつつある中、貴会をはじめ関係各位としっかりと連携をとりつつ、悲願の憲法改正に向けて取り組んで参ります。
戦後日本のレジームからの脱却を成し遂げ、次世代の子供達が誇ることのできる日本を取り戻すべく、皆様には引き続きのご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。
日本会議・日本会議国会議員懇談会の設立二十周年、誠におめでとうございます。
松山政司 一億総活躍担当大臣・参議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会が、設立二十周年を迎えられたこと、心よりお慶び申し上げます。
日本会議・日本会議国会議員懇談会は、「誇りある国・日本」づくりのために、国旗・国歌法の制定や、教育基本法の約六十年ぶりの改正など、重要な課題で着実に成果を積み重ねて来られました。会員・国会議員の皆様のたゆみない御尽力に深く敬意を表します。
私は、安倍総理から一億総活躍大臣を拝命し、「一億総活躍社会」すなわち「若者も高齢者も、女性も男性も、障害や難病のある方々も、一度失敗を経験した人も、みんなが活躍できる社会」の実現を使命とする立場となりました。内閣の一員として、GDP六百兆円経済を実現し、希望出生率を一・八まで向上させ、介護により離職する方がゼロとなるよう、様々な政策を実施して参ります。
そのためにも、厳しさをます国際情勢において、国民の命と平和な暮らしを守り抜けるような、確固たる法制度が必要不可欠であります。経済・社会保障の基盤となるのは、切れ目のない安全保障法制であります。私は平成二十七年九月、国会対策委員長代行として「平和安全法制」の成立に微力を尽くさせて頂き、日米同盟による抑止力向上を実現しました。
平成二十九年六月には、国会対策委員長として手掛けました「テロ等準備罪法案」が成立しました。これにより、世界各国と協力しながら、テロなどの国際犯罪組織と戦うことが出来るようになります。
憲法改正については、今年十月の衆議院総選挙において我が党は、「自衛隊の明記」、「教育の無償化・充実強化」、「緊急事態対応」、「参議院の合区解消」などの項目を掲げて憲法改正を訴え、国民の皆様からの御支持を頂きました。 与党の一員として、多くの国民の皆様の御理解を得るべく、しっかりと取り組んで参ります。
会員皆様方の御健康と、日本会議の益々の御発展を、心よりお祈り申し上げます。
元榮太一郎 参議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会の設立二十周年を心よりお祝い申し上げます。
二十年前の一九九七年、秋田新幹線「こまち」、長野新幹線「あさま」が開業し、東京湾アクアラインが開通するなど明るいニュースがあった一方、タイ通貨の危機に端を発したアジア通貨危機、世界同時株安の状況となり、さらに国内企業の倒産が相次ぎ、山一証券が経営破綻するなど先の見えない不安な気持ちに包まれた年でした。
来年は、明治元年(一八六八年)から起算して満一五〇年の年に当たります。
日本会議国会議員懇談会が設立二十周年という輝かしい節目の年を迎えられましたことと、歴史の底流で何か深いつながりがあるように感じます。
この「明治一五〇年」をきっかけとして、明治以降の歩みを次世代に伝えていくことや、近代化の歩みを進め、国の基本的な形を築き上げた明治の精神に学び、日本の強みを再認識することは、大変重要なことであり、次世代を担う若者にこれからの日本の在り方を考え現代に活かすことで、日本の更なる発展を目指す基礎とすべきだと思います。
これは皇室・憲法・教育・防衛など国の根幹に関わる課題に取り組み、様々な成果を上げてきた日本会議の設立理念とも合致するのではないでしょうか。
さて、衆議院の解散総選挙を経て、改憲論議は新たなステージに入りました。
改憲に前向きな勢力が議席を増やし、「今こそ憲法改正を!」の声が大きな渦となってきています。
戦後七十二年、日本は自らの意思で、自らの未来を描き、切り拓いてゆく覚悟を示さなければなりません。急速な少子高齢化が進む中、日本は成熟国家の戦略を持って世界と向き合わなければなりません。
日本会議の次の二十五周年に向けて、誇りある国づくりのために、多くの国民の皆様と力を合わせて憲法改正の実現を是非勝ち取りましょう。
日本会議・日本会議国会議員懇談会のご発展と会員の皆様のますますのご活躍を心よりお祈り申し上げ、祝辞とさせていただきます。
柳本卓治 参議院議員・参議院憲法審査会会長
この度、日本会議並びに日本会議国会議員懇談会が設立二十周年を迎えられましたこと、誠に喜ばしく心よりお祝い申し上げます。私も、日本会議の活動趣旨に全面的に賛同し、平沼赳夫先生のご指導もあり、国会議員懇談会の一員として永年活動させて頂いております。
多岐に渡る日本会議の活動でございますが、特に私は憲法改正を議員活動の中核とし、ライフワークとして取り組んでおります。四年前より衆議院議員から参議院議員に転身し、国会議員在職も二十四年を迎えさせて頂き、三年前より参議院憲法審査会会長として、四期連続参議院においての憲法議論の責任者としての重職を頂いております。また、自由民主党内においても、憲法改正推進本部の特別参与として欠かさず会議に参加しております。
そして、私の政治の師である中曽根康弘先生が会長を務められている超党派の議員連盟「新憲法制定議員同盟」の事務局長を拝命し、年に一度の全国大会「新しい憲法を制定する推進大会」を開催し、今年で十年連続開催しております。田久保忠衛会長や櫻井よしこ先生など日本会議のご関係の方々にも多数ご講演を賜っております。このように、国会、党、議連と様々な分野においての憲法改正活動に参画しております。
先の衆議院選挙の結果を受け、与えられた民意は間違いなく憲法改正を国民は「是」としていると考えます。また現在の憲法改正を指向している勢力が衆参ともに三分の二を超えるこの千載一遇の機会を逃すこと無く、積極的に憲法改正の議論を推し進め、広く国民に受け入れられる憲法改正案をご提示出来るよう尽力する所存です。
美しい自然と四季の移ろい、日本が世界に誇る伝統と文化を未来へ繋ぐ我々の使命は不変であります。これからも日本会議並びに日本会議国会議員懇談会と共に活動を続けて参りますと共に、貴会の益々のご発展をお祈りして、設立二十周年のお祝いのご挨拶とさせて頂きます。
山谷えり子 参議院議員・日本会議国会議員懇談会政策審議会会長
皇紀二六七七年の本年、日本会議・日本会議国会議員懇談会が設立二十周年をお迎えになられたことを心よりお慶び申し上げます。
御皇室の弥栄を願い、誇りある日本を守り続けるための永年の皆様のご活動に心より敬意を表します。
私も国会議員懇談会の一員として皆様とともにこれまで活動してまいりましたが、教育基本法の改正や家族の絆を守る運動、外国人参政権反対運動、領土領海を守る運動、皇室の伝統を守る運動、美しい日本の憲法をつくるための運動など、振り返ると大変感慨深いものがあります。
『政治は結果』と言われる世界に身を置きつつも、全国の皆さんと分かち合った汗や涙、歓喜や達成感といったプロセスの一つ一つが私の原動力になっているのを実感いたします。
“家族、教育、国なおし。憲法改正、拉致問題の解決、戦後の宿題片づけます”と私は十三年前の選挙から公約を変えることなく、一貫して訴え続けてまいりました。それらの政策が着実に前進している中で、いよいよ憲法改正にむけた議論が本格化しています。さきの総選挙では、憲法改正にむけた各党の主張と立場にも注目が集まった過去に例をみない総選挙となりました。
与党での絶対的安定多数確保という総選挙の結果を真摯に受け止めながら、皆様とともに総力を結集して、この重要な局面でバトンをつなぐ使命をしっかりと果たして参る所存でございます。
関係各位におかれましては、長い歴史からなる美しい日本のありようを希求しつつも、常に次世代への新たな扉を開き進んでいこうとするしなやかさと力強さで、今後も幅広く支持される国民運動を牽引していただきますようお願い申し上げます。
結びにあたり、貴会の更なるご発展と会員皆様のご多幸ご健康をお祈りし、御祝いの言葉とさせていただきます。
山田宏 参議院議員
「国を想う」皆様の信念と熱意による二十年間の尊い歩みに、心からの敬意と感謝を申し上げます。
昭和二十年八月十五日、私の父は海軍航空隊の予備士官として厚木航空基地で敗戦を迎えました。私が子供の頃、父から「その三日前にも何機もの戦闘機が飛び立ち戻らなかった」と聞きました。そしてもし戦争が続いていたら、おそらく父もこの世になく、この私もこの世になかったのだと思い至った時、尊い犠牲を払っていただいた多くの方々に、ただただ感謝の言葉しかありませんでした。
そして、「もう一度世界の見本となる立派な日本をつくり、若い人たちが誇りをもてる国にしたい」。これが私の政治家としての原点となりました。
今日喫緊の北朝鮮危機のみならず、中国が大きな脅威となる中で、このままだとわが国の存立すら危ぶまれる事態がやってくるのも、そう遠い将来ではないと思います。もしそんなことになれば、祖国のために尊い犠牲を払われた方々がどんな思いをされるか。
拉致も、核やミサイルも、尖閣、竹島、北方領土などの領土も、慰安婦や南京などの歴史問題も、そして日本海表記問題なども、すべての根源はわが国がいまだに「真の独立国」となっておらず、国家としての重要問題の解決には米国頼みしかないということにあります。
しかし、今般の選挙で国民はこれまで四年間の安倍政権に信任を与え、三分の二を超える改憲勢力が再び生まれました。「真の独立国・日本」の完成のためには、憲法九条を中心とした憲法改正を必ず実現し、防衛力やインテリジェンス機能の充実を背景にした自立した外交力を高め、わが国の子供たちが自国の歴史への誇りがもてるような教育に立て直す事が必要です。
これからが私たちの正念場です。共にがんばりましょう。
山本順三 参議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会が設立二十周年という記念の節目を迎えられ、記念大会が盛大に開催されますことを心よりお慶び申し上げます。
今日までの二十年間、日本会議は大変多くの課題を乗り越えられ、皇室、憲法、教育、防衛など国の根幹にかかわる問題に取り組み、多大な功績を築いてこられました。ここに改めて貴会が果たしてこられた今日までの役割を再認識するとともに、これまで貴会の運営を支えてこられた関係者の皆様のご努力に心から敬意を表します。私も日本会議国会議員懇談会の一員として、貴会とともに引き続き様々な課題に取り組んで参ります。
さて、今般の第四十八回衆議院議員総選挙におきまして、私たち自民党は我が国が直面する課題から「この国を、守り抜く。」という強い覚悟と責任感、そして実行力を真摯かつ丁寧に訴え続け、お陰様で大勝することができました。私も自民党愛媛県連会長として、愛媛県内を中心に全国各地の応援に駆け付け、我が党の勝利に向けて全力を尽くしたところです。
その結果、憲法改正の機運が非常に高まっております。我が党も今回、憲法改正については、国民の幅広い理解を得つつ、衆議院・参議院の憲法審査会で議論を深め各党とも連携し、自衛隊の明記、教育の無償化・充実強化、緊急事態対応、参議院の合区解消など四項目を中心に、党内外の十分な議論を踏まえ、憲法改正原案を国会で提案・発議し、国民投票を行い、初めての憲法改正を目指すとの公約を掲げました。本年五月三日に日本国憲法施行七十年を迎えましたが、新しい国の形を作っていくための憲法を我々が自信を持って作り上げていく、そういう気概を持って憲法改正に取り組んでいく決意です。
結びにあたり、設立二十周年を契機に、日本会議のご発展と関係者の皆様のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げますとともに、日本会議国会議員懇談会との更なる連携強化をお願い申し上げ、祝辞と致します。
和田政宗 参議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会の設立二十周年、誠におめでとうございます。
戦後七十二年にして今ようやく憲法改正に手が届こうとしています。我が国の平和を守るためにも、憲法改正を成し遂げなくてはなりません。九条三項に自衛隊を明記するのは当たり前のことです。国を守るための部隊が記されていない憲法は世界においてごくまれで、国と国民をどんな時も守るということを憲法に明記し国内外に示すことは我が国の平和を守るために極めて重要です。憲法の足らざる所、いびつなところがあれば改正をするのは民主主義国家として当然です。憲法改正案が国会で発議されれば、国民投票となります。国民一人一人が我が国を守るために何が必要なのかを考え、憲法改正が成し遂げられると確信しております。
また、教育においても日本の歴史、伝統や文化の素晴らしさをしっかりと教えていかなくてはなりません。神話の内容にはじまり、日本人の良き精神性がどのように生まれ、受け継がれてきたのかを子供達も大人も深く知ることが出来れば、より豊かで平和な日本となることと思います。
日本会議の皆様とともに我が国の将来のために行動してまいります。