(敬称略)
赤池誠章 | 衆議院議員 | 秋元司 | 参議院議員 |
---|---|---|---|
有村治子 | 参議院議員 日本会議国会議員懇談会事務局次長 |
糸川正晃 | 衆議院議員 |
井上信治 | 衆議院議員 自由民主党青年局長 |
遠藤宣彦 | 衆議院議員 |
奥野信亮 | 衆議院議員 | 小此木八郎 | 衆議院議員 |
小野晋也 | 衆議院議員 | 鍵田忠兵衛 | 衆議院議員 |
亀井郁夫 | 参議院議員 国民新党副代表 |
木村太郎 | 衆議院議員 |
小池百合子 | 衆議院議員 | 下地幹郎 | 衆議院議員 |
島村宜伸 | 元文部 農林水産大臣 衆議院議員 |
下村博文 | 衆議院議員 |
鈴木宗男 | 衆議院議員 新党大地代表 |
世耕弘成 | 参議院議員 |
薗浦健太郎 | 衆議院議員 | 高市早苗 | 衆議院議員 |
竹本直一 | 衆議院議員 | 中川雅治 | 参議院議員 |
中曽根弘文 | 参議院議員 自民党文化伝統調査会会長 |
西村明宏 | 内閣府大臣政務官 衆議院議員 |
西村眞悟 | 衆議院議員 | 萩生田光一 | 衆議院議員 日本会議国会議員懇談会事務局長 |
平沢勝栄 | 衆議院議員 | 古川禎久 | 衆議院議員 |
古屋圭司 | 日本会議国会議員懇談会副会長 衆議院議員 |
牧義夫 | 衆議院議員 |
松原仁 | 衆議院議員 | 武藤容治 | 衆議院議員 |
山内俊夫 | 参議院議員 | 山谷えり子 | 参議院議員 |
山本ともひろ | 衆議院議員 | 山本拓 | 衆議院議員 |
笠浩史 | 衆議院議員 |
赤池誠章 衆議院議員
日本会議設立十周年おめでとうございます。国会議員となって二年間、戦後体制の根幹に関わる皇室典範問題、新教育基本法制定、国民投票法成立・新憲法制定検討などに携わることができ、当選一回ながら政治家としての歴史的使命を感じております。
この間、政治家を二種類に分けることができるのではないかと思うようになりました。戦前戦中を悪とし戦後憲法を言動の拠り所とする「歴史断絶派」と、世界最古最長の統一国家である日本の伝統や国柄を重んじる「歴史連続派」です。言うまでも無く、これからの日本の繁栄・安寧、国民の幸福は、「歴史連続派」から創り出さねばなりませんし、創り出すことができると確信しています。そして、その中核になるべきは「日本会議」であり、ともに活動している「日本会議国会議員懇談会」です。
同会の一員として、諸先輩・同志とともに勉強や活動を重ねるうち、「今さえ良ければよい」という刹那的な利己主義を超えなければとますます痛感するようになりました。先人・先哲、今を生きる我々、そしてこれから生まれてくる子供達は連綿とした一本の縦糸で繋がっていることを忘れてはなりません。
日本の国家運営方針を最初に定めた十七条の憲法、欧米列強の植民地支配に抗し近代国家としての宣言を行った五箇条の御誓文、国民の徳育目標となった教育勅語等に代表される日本の精神・価値観は脈々と受け継がれてきているのです。それらを国の礎とすることではじめて国家百年の大計が生まれ、公徳心のある日本人が生まれてくると信じます。
日本の伝統精神や価値観は、教育勅語が各国語に翻訳され高く評価されたように、普遍的な理念に通じるものです。いわゆる価値観外交は、日本の歴史と伝統に根ざしているからこそ、世界に向けて説得力を持つのです。
「愚者は体験に学び、賢者は歴史に学ぶ―ビスマルク」これを教訓に、日本会議設立十周年に際して、正しい日本を創る一翼になりたいと、自分自身決意を新たにしております。(九月十一日)
秋元司 参議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会の設立十周年、誠におめでとうございます。
また、日本会議における国民運動に対し、心より敬意を表します。
さて、戦後六十数年のわが国の歩みは言うまでもなく、経済分野は大きく発展をし、世界の先進国の一角を担っているわけでありますが、教育・文化・歴史観については、大きな後退感が否めません。
とりわけ教育の問題は、社会問題を引き起こし、強いては国家存亡の危機に及ぶ恐れがあり、一刻も早い立て直しを行っていかなければならないところであります。
そういった中において、日本会議も提唱された教育基本法が、我々から見て満足とは言えないながらも、大きく前進する形で六十年振りに改正されたことは、戦後レジームからの脱却に大いに寄与したと思います。特に、戦後は個人主義というよりエゴイズムがはびこる中において、公共の福祉の精神、自らが生まれた国、郷里を愛する心、親・兄弟・友人を大切にする心が基本法の柱となり、教育においては、学校・家庭・地域が連帯するということも盛り込まれました。そしてこれは、本来の日本を取り戻すきっかけになるであろうと思います。
今後は、自主憲法制定(憲法改正)に向けて、国民からご理解や応援をいただくための国民運動を展開していかなければならないと思います。
日本会議・日本会議国会議員懇談会におかれましては、今後、今まで以上のご活躍が期待されるところであります。
最後に、益々のご発展を祈念申し上げます。(九月十二日)
有村治子 参議院議員・日本会議国会議員懇談会事務局次長
日本会議設立十周年を心からお慶び申し上げます。本年夏に施行されました参議院比例代表(全国区)選挙では、大変厳しい激戦の中、保守の理念を大切にされる皆様の力強いご支援を賜り、お蔭様で二期目の当選を果たすことが出来ました。全国で賜りました温かいご支援への感謝の想いと志を胸に、今後とも心して活動を重ねて参りたいと存じます。
日本会議発足からのこの十年間の貢献は、誇りある独立国家としての根幹的な課題に果敢に向き合い、問題意識を共有する全国の同志を組織化し、オピニオンリーダーとしての信用を築いてこられた点です。保守の志を持つ方々の点と点を結んで線を創り、線と線を合わせて「面」を築き上げていくような、日本会議国会議員懇談会の活動に参画することは、「挑戦する保守」として軸足を定める私の誇りでもあります。
戦後六十二年が経った今、将来に思いを馳せますと、物心ついて戦争を経験された方々が、今後十年・二十年の間に、八十、九十、百歳になられます。
そしてその世代の多くは、晩年を迎えられます。故に、今後の十数年は、筆舌に尽くしがたい戦争の体験や安心して生活が営める平和の尊さを、ほとばしるような言葉で直接語り教えて頂ける、いわば「ラストチャンス」です。
人類が何百年もの間に経験した多くの激動を凝縮している昭和から平成の八十年間、また明治維新から百五十年の近現代史における先人の叡智と教訓を、日本の生存可能性を高めていくために、しっかりと学びとり、伝え抜く責任――その役割が、私達の世代に移ってきていると強く認識します。
日本会議の益々のご発展と、世界の安定や日本社会に対する更なる貢献を祈り、御祝の言葉とさせていただきます。(九月十日)
糸川正晃 衆議院議員
先日、私は平成幕末世直し劇第五弾「高杉晋作と奇兵隊」で、吉田稔麿役で初めて舞台に出演させていただき、その時代に生きた方々の国を憂う純粋な気持ちに改めて感動と敬意の念で一杯になりました。
現在もまた大きな転換期を迎えています。近代的な合理主義が行き詰まり各分野において混乱を来し、健全な社会が失われつつあります。
我が国有数の食品メーカー数社で起こった偽装事件。一流自動車メーカーでもリコール情報を隠蔽して死亡事件まで起こしてしまったり…。その他、有価証券報告に虚偽記載、決算内容の改ざん、粉飾決算等、なかでも耐震強度偽装事件は、記憶に新しいところでしょう。
利益優先主義が跋扈し、企業活動の規範として「人間性と社会性」が見られないということは、利益獲得のためであれば、他人や社会性を犯そうと構わないと身勝手な行動を許してしまうことになります。
かつて外国の方々は、日本人を「素朴で礼儀正しく心の美しい国民」と評したそうです。
日本人を信頼し、日本製品に絶大な信頼を置いていたでしょう。現在の日本はどうでしょうか。
かつて私たちには「恥」の文化があり「名こそ惜しけれ」としての美徳がありました。
誰も見ていないところでも、自分を律して恥ずかしい行いをしない。その精神がよりよい製品を世界に送り出し、世界から信頼され尊敬される日本を築き上げたと確信します。
日本の豊かな自然・風土は、思いやりの気風あるなかにも凛とした品格の日本人を育てました。
吉田松陰は「人能く私心を除くときは至大にして天地と道同一体になるなり」この無私こそ清く凛とした流れだと思います。
私自身まだまだ若輩ですが、日本会議の諸先輩のご指導を賜り、より良い日本を築き上げていきたいと思います。(九月十日)
井上信治 衆議院議員・自由民主党青年局長
日本会議並びに日本会議国会議員懇談会設立十周年おめでとうございます。
この記念すべき十周年に際しまして、誇りある国づくりを目指し、ご尽力いただいております関係者の皆様方に改めまして、心より敬意を表します。
昨年十二月、おかげさまで日本会議の皆様方と共に取り組んで参りました教育基本法改正を実現することができました。特に、「愛国心」「伝統文化の尊重」「道徳心や公共心の尊重」「家庭教育の重視」などを明文化できたことを大変有意義に感じております。この新しい教育基本法に基づき、これからも、祖国と郷土に誇りを持ち、自立した日本人の育成に邁進して行かなければなりません。
千代田区の神田・駿河台で生まれ育ちました私にとりまして、英霊をお祀りしている靖国神社は子どもの頃から身近な存在であり、よく両親に連れられて参拝しておりました。それは、国会議員に当選させていただいた現在でも同様であります。また、この度、自由民主党の青年局長を拝命致しました。
毎年六月に行われる自由民主党青年局主催の全国一斉街頭活動では、安倍総理にもご参加いただき、教育再生を訴えております。これからも、未来の日本の国を支える若い世代の代表として、日本会議の皆様と志を同じくし、皇室、靖国、教育などの大切な問題を中心として、取り組んで参りたいと思います。
私たち国民一人ひとりが、日本人であって本当に良かったと思えるような国づくりを国民の皆様とともに行なっていくこと、日本の優れた伝統文化を未来に伝え、誇りある日本人を育成することこそ、私たち政治家に課せられた最大の使命だと信じ邁進して参ります。
最後になりましたが、本日の大会を機に、日本会議の益々のご隆盛とご参集の皆様方の益々のご健勝ご多幸をお祈り申し上げ、お祝いのことばとさせていただきます。(九月十二日)
遠藤宣彦 衆議院議員
日本会議設立十周年、心からお祝い申し上げます。
私自身、国家社会への危機感を感じて、役所を辞し、五年半の間に四回の国政選挙を経験しましたが一貫して「国家社会のあり方」を考えて参りました。世の中で様々な組織や団体の主張がある中で、国家の本質、日本の本質を踏まえた主張を掲げてきた日本会議には早くから関わり、深く共鳴してきました。
日本の本質とは何か。資源も食料も乏しい東洋の島国の日本が、世界から畏敬の念を持ってみられ、経済的にも大国として世界の中で役割を果たしているのは間違いなく以下の理由があるからに他なりません。
一つは世界に類をみない歴史の重みを持っていること、つまり、万世一系の天皇制を持って、国家としての統一性を保った歴史を維持していること。
もう一つはその歴史を誇りに思う勤勉で礼節を持った日本人が「公」の観念を持って努力をしてきたこと。
長い歴史の中で、様々な局面を迎えようと、その強さの本質を忘れてはなりません。その意味で日本の本質を正面から掲げた日本会議の存在と活動は多くの日本人にその本質を思い出させ、自信を植え付け、またあるべき姿を示す貴重なものだと確信します。難しい時代になればなるほど先祖や先人が見守るこの国家の中で誇りを持った姿を示し続けていくことを願ってやみません。(九月十二日)
奥野信亮 衆議院議員
設立十周年を心からお慶び申し上げます。日本会議会員の皆様には、わが国の国柄復原のため真剣に取り組んでいただいていることに深く謝意を表したいと存じます。
さて、今日のわが国はあらゆる分野で世界のシステムの中に組み込まれており、否が応でも厳しい国際競争にさらされているといえます。そうした変化をふまえ、「戦後作られた古い仕組みは既に破綻をきたしていて、もはや今日の国際競争には耐えられない」という危機意識から私たちは改革を進めてまいりました。けれどもあまりにも経済の再建に力を注いだことによって、格差問題をはじめ様々な歪みが顕在化してしまいました。
元来狩猟民族である欧米人の社会とは異なり、農耕民族である日本人はコミュニティーを育み、互いに助け合いながら生活を営んでまいりました。そのことによって日本人は天皇を中心とする一大家族国家を形成し、穏やかな国民性を培うことができたのだと思います。世界の中の日本について思いをいたすとき、私は思いやりの精神を基本とする日本人本来の気質に立ち返ることが、真に世界の人たちから尊敬される国民になることだと考えております。私の郷里・奈良県はわが国における律令国家発祥の地です。そして古都・奈良の文化財、法隆寺地域の仏教建造物、紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産に登録されております。多くの国民がこうした日本の歴史・文化・伝統に接することによってわが国伝来の精神を学び、さらには共通の価値観で結ばれた国民を育むことにつながってゆくのだと思います。
西暦二〇一〇年には奈良市において「平城遷都一三〇〇年記念事業」が行われます。多くの国民にわが国には伝来の立派な歴史、伝統、文化があることを誇りに感じてもらい、世界に向かってその素晴らしさを発信する好機にしたいと私は考えています。
日本会議の益々のご発展を祈念申し上げます。(九月十一日)
小此木八郎 衆議院議員
日本会議並びに日本会議国会議員懇談会設立十周年誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。また、日本会議の三好会長始め全国の役員並びに会員の皆さまの日頃のご努力に対し深く敬意を表します。
さて、この十年で日本会議と日本会議国会議員懇談会が推し進めてきた活動を取り巻く環境は大きく変化しました。特に、昨年秋の安倍政権の発足後、防衛庁の防衛省への昇格に始まり、教育基本法の改正、そして憲法改正の為の国民投票法の成立など、幾つもの重要法案を成立させることができました。
教育基本法は、昭和二十二年に成立して以来始めての改正です。この約六十年という長い月日の間に、日本は大きく変わり経済大国として豊かな国になりました。しかしその一方で、私たちが先祖から受け継いできた、規律や規範意識といった、かつての日本の良い面が失われてきました。今回の改正では、公の精神を養い、日本の伝統と歴史を学び、尊ぶことを盛り込みました。
教育は、次世代を担う人材を育成する上で極めて重要です。今回の改正が、新しい日本を作る素晴らしい人材を育てる大きな柱になると期待しています。
また、いわゆる国民投票法が成立したことで、憲法改正に向けて最初の一歩を踏み出しました。憲法改正にはまだまだ遠く長い道のりですが、今後さらに審議が進み、国民の皆さんに広く理解していただき、より良い憲法をつくる為の機運が盛り上がるよう私も微力ながら努力したいと思います。
最後に、日本会議と日本会議国会議員懇談会の活動が今後益々発展し、会の活動がこの国を変える大きな力となることを心よりご祈念申し上げ、激励のご挨拶とさせていただきます。(九月二十日)
小野晋也 衆議院議員
先日、陽明学者・安岡正篤先生の言葉を紹介する本を読んでおりますと、こんな言葉が出て参りました。
「道とはどういうことであるか。反本復始ということであります。
絶えず先代のやった創業垂統の根本精神に返り、その始めに復って、末期現象に走らないことです。道というものは、本に反り、始めに復って、絶えず新しく出直してゆくことです。作物が成長するのもそうである。伸びっぱなし、徒長では駄目。必ず根に帰って、絶えず新しい創造が行なわれる。
ところが二世三世は往々にして、本に反り、始めに復ることを忘れる。即ち先代の創業垂統の精神から離れ、あるいは背いてしまう。
「つまり、道に反するのです。」(『活眼活学』より)
この言葉を読みながら、実は、この一言は、今の日本政治のことを語っておられる文章ではないかと思いました。
今、日本政治は、衆参両院でねじれ現象が起こり、今後、様々な課題を巡り、大きな混乱が予想されています。それだけに、日本という国、そして日本人の根本精神に今こそ立ち帰り、そこから新時代を切り拓く力を導き出さなくてはならないという地点に立ち至っているのではないでしょうか。そして、ここで反本復始の思いに立ち、混迷を乗り越える道を見出してこそ、この21世紀地球社会に、文明的次元で日本という国が大きく貢献出来る時を迎えることになる気がしてならないのです。つまり、日本政治の混迷を、日本古来の伝統精神の力で解決すればこそ、世界中に起きている戦争・テロ・民族・宗教間対立等の諸問題に、より高い次元からの解答を与え、世界中の平和と人々の幸福を生み出す、地球上にかけがえのない国として、世界中から愛され、信頼され、尊敬される国家になり得るのではないでしょうか。
日本会議設立十周年を心からお慶び申し上げ、更なるご発展をお祈り申し上げます。(九月十一日)
鍵田忠兵衛 衆議院議員
日本会議設立十周年誠におめでとうございます。我国、日本が国際社会の一員として戦後から今日に至るまでの経過を振り返ってみると、やはりグローバルスタンダード、日米関係に大きく左右されてきた激動の歴史といえます。日本にはそもそも伝統・文化・風習といった素晴らしい先達が残してくれた大きな宝がありました。それを大切にしなかったり、「心」という日本人固有の意識が希薄になってしまったのは、戦後教育の弊害が大きかったと思われます。日本国が、そして日本人が日本らしさを残した上で、矜持のある国づくりを進めていくのは当然のことではないでしょうか?これまで日本会議の取り組んでこられた、例えば皇室典範改訂阻止など皇室の伝統を守る運動や、特に憲法改正運動、教育基本法改正は歴史に残る国民運動であったといえます。愛国心や道徳心の育成といったあたりまえのことを、これほど賛否両論で議論すること自体、疑問に感じるのは私だけではないと思います。私は、議会人として議論することは、やぶさかではありませんが、自由を勘違いした思想にはある種、危機感を禁じえません。右とか左の問題ではなく、今の情勢を考えると祖国日本の再建は必要不可欠であり、国民運動の展望を切り開く事が国民一人一人の意識の高揚につながることだと確信しております。日本のための日本人による憲法改正がいよいよ始まる訳ですが、今後も日本会議並びに日本会議国会議員懇談会のメンバーの一人として、私も精一杯活動させて頂く所存であります。関係の皆様の今後益々のご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げます。(九月四日)
亀井郁夫 参議院議員・国民新党副代表
日本会議及び日本会議国会議員懇談会の設立十周年を迎えられ、誠におめでたく心よりお祝い申し上げます。
二十数年の国民運動の歴史を受け継ぎ、日本会議として模様替えされスタートしてから早いもので十年経過しました。
その間に、国旗・国歌法の制定をはじめとする教育の正常化へのたゆまぬ努力、更には皇室典範の改悪阻止、憲法改正の努力など、枚挙に暇もないほどに次々と重要な問題に取り組み多大の成果を挙げてこられた事は、高く評価するものであります。
特に広島県世羅高校の石川校長先生の死を無駄にせず、戦後五十年間近く放置されてきた国旗・国歌に陽を当て、それ以降教育の改革が徐々にすすめられて来た事は非常に意義あることであったと言えます。
残念ながら小泉内閣の横暴により、地方切捨ての代表銘柄ともいえる郵政民営化法案が参議院で否決されたのを機に衆議院の解散が行われ、日本会議国会議員懇談会の多くの同僚議員が無所属などに追われ、刺客と闘わざるをえず、これを克服すると復党のため屈辱的な文書の提出を求められましたが、こうした障害を乗り越えて来られたのも、日本会議の力強い支援によるところ大かと存じます。
今後も憲法の改正など厳しい道が続くものと思われますが、めげることなく、日本会議に所属する一員として、皆様とご一緒にたゆまぬ努力を続けて参りたいと思います。
日本会議の益々のご発展を心からお祈りしてやみません。(九月十日)
木村太郎 衆議院議員
設立十周年を心からお祝い申し上げ、これまでの関係各位のご努力に敬意を表します。
さて、近年、大変残念なことですが、家族の中で夫婦が、親子が、兄弟が傷つけあい、果ては殺害するというような痛ましい事件を頻繁に耳にするようになりました。わが国の教育のあり方を考えるときに、すべての根底にある基本的な姿勢、命の大切さや家族の絆、善悪や人との関わり方について、古き良き時代にはあった親の背中を通じての家庭教育が現在の日本の家庭で失われつつあるように思えてなりません。
今一度立ち返って考える必要があるのではないでしょうか。
以前は大家族で家族と関わりあう中で、命の大切さが自然に身につくところもありましたが、核家族化が進んだ現在では意識して教育しなければ、子供達が体験的に生命の尊厳を学ぶ機会はほとんどないのが実態ではないでしょうか。
「最近の若者は……」とよく言われますが、慎み深さや謙虚さ、思いやり、おもてなしの心など日本人の美徳といわれてきたものは、人と人との係わりの中で育まれてきたものだと思います。
私達大人が子供たちの手本となれるような生き方、わが国文化の美点といえる思いやりの心を持って絆を作っているだろうかと考えるときに、日本会議の活動は日本の社会のあり方について、大変根源的なメッセージを発信していると思います。
私自身、四人の子供の親として、伸びやかに健やかに育ってほしい、人と、社会と、強い絆を育んでほしいと考えております。そして、子供達が大人になったときに、わが国が心から誇りに思える国にすることが、私達政治家の、そして大人の使命であると考えています。そのために、わが身を振り返りつつ、日々全力を尽くしていく決意です。
結びになりますが、日本会議の今後益々のご発展と、会員皆様のご健勝をお祈り申し上げ、日本会議設立十周年記念式典に寄せる言葉といたします。(九月十三日)
小池百合子 衆議院議員
『日本会議・日本会議国会議員懇談会設立十周年記念大会』のご盛会をお慶び申し上げます。
誇りある国づくりのため、皆様の叡智を結集していただけますよう祈念しています。
貴会議の今後益々のご発展と、ご参集の皆様の尚一層のご健勝をお祈り申し上げます。(九月十三日)
下地幹郎 衆議院議員
この度、日本会議国会議員懇談会・日本会議が設立十周年を迎えられ、心からお祝いを申し上げます。
思えば、貴会が新たに組織の拡大を目指して設立されたのは、私が国政に参画させて頂いた時期と軌を一にするものがあり、自らの政治の歩みを思い起こし、貴会も様々な課題を抱えて船出をしたことを知ることができます。
わが国は、去る大戦で有史以来始めて敗北を期し、連合国の統治の下で新たなスタートを切りました。しかし、戦争終結まで我々日本人が持ち続けてきた日本特有の歴史的な価値観まで、根底から否定されたり、あるいは方向性までが連合国の方針で変換を余儀なくされたことは紛れのない事実で、今日に至っている面が多々ございます。
戦後生まれで、しかも飽食の時代と言われる世代に近い私は、肌で戦前を感じることはできませんが、昨今のわが国の現状に目をやると、国家、国民の望ましいあり方とはいかなるものなのか。犯罪の低年齢化を見るにつけ、教育のあり方はどうあるべきか。つくづく考えさせられるものがございます。
私は、戦前子弟の人材育成の支柱として活用されてきた教育勅語の中味について、諸先輩から講義めいたことを聞かされた記憶がございますが、家族のあり方、同胞との係わり方、社会や国家に対する責任、自己自身のあり方など、大いに共感するものがありました。それを基に、現在の状況を比較した場合、戦後は余りにも民主主義という言葉が全てに優先し、真の民主主義を咀嚼して消化することもなく、民主的という言葉に潜む責任は忘れ、自己中心的で利己主義に走っている嫌いがあります。
また、わが国は先人の努力で独自の文化を育んで参りましたが、西洋化を急ぎ過ぎて貴重でしかも独自の文化まで見失ってきたことも否めません。しかしながら、昨今は自らの文化を大事にする重要性が、国民の間にも認識されるようになって参りましたので、心安らぐものがございます。その意味では、貴組織はわが国独自の文化の中で、国家の将来に関わる事項については、常に確固たる信念と世界観を持って事に当たり、国民を啓蒙しながら十年間を歩んで来たものと存じます。
これからも、わが国固有の文化を守り育てながら、子々孫々に誇れる国をつくるため、更なるご活躍を心から祈念申し上げ、祝辞とさせて頂きます。(九月十四日)
島村宜伸 元文部・農林水産大臣、衆議院議員
日本会議が晴れて設立十周年を迎えられましたことを心よりお慶び申し上げます。
平成九年四月、「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」とが統合し、「日本会議」が誕生いたしました。これと平行して国会側にも超党派による国会議員の会を設立するべきであるとの要請があり、当初二百四名の与野党議員が加わって、「日本会議国会議員懇談会」が発足したわけです。その際、誠に図らずも皆様のご推挙により、私が初代会長に就任いたしました。その後、私の入閣(農林水産大臣)によって麻生太郎氏が二代目会長に就任。さらに、平沼赳夫氏が三代目会長に就任されて今日まで極めて意欲的に活動を展開されて来られました。
さて、わが国は、第二次大戦後、占領軍による日本弱体化政策により、俄か作りの「日本国憲法」及び「教育基本法」が押しつけられ、特に教育の道標となる教育基本法は、わが国の歴史と伝統を根底から打ち崩し、日本人が長い歴史の中に培ってきた、世界に誇る伝統と文化、秀れた道義が大きく歪められたことはご高承の通りです。
しかし乍ら、戦後六十二年を経て、昨年ようやく教育基本法が改正され、学校教育に欠落していた、国家、民族、歴史、文化等、健全な国民精神を涵養する指針が盛り込まれることとなりました。
今こそ私達は勇断を以って、家庭、学校、社会各分野の教育を再構築し、失われた”日本人の心”の回復につとめなければなりません。これ無くして国家の繁栄も、国際社会で名誉ある地位を占めることも出来ません。
私も国会議員懇談会の一員として、貴会議のご活動を今後とも全力でご支援ご協力を申し上げて参ることをお誓いして私の祝辞といたします。(九月二十五日)
下村博文 衆議院議員
設立十周年、誠におめでとうございます。
安倍政権が平成十八年九月に誕生し、戦後レジームからの脱却を目指し「美しい国」の創造を旗印にスタートしたのは、正にこれからの時代を創造していくべきタイミングの時でした。
新しい時代には、新しい保守主義が必要です。なぜなら保守主義とは革命主義のような暴力的に破壊し革命を起こすということでなく、たゆまない改革の積み重ねこそが逆に日本の伝統と文化を守るということにつながると思うからです。
このような中で、日本会議国会議員懇談会・日本会議設立十周年を向えたことは新たな時代に対し、保守陣営の統合と結集そして新たな保守理念の創造を目指すという時に重ならなければなりません。
グローバルな地球社会において、環境問題や科学技術の革新など日本が世界の中で果す役割はさらに大きくなります。日本文明的価値観「自然との共生」や「和の精神」等が世界的に求められる時代となります。私はだからこそ「開かれた保守主義」を主張したいと思います。それは日本文明に立脚する保守であり、日本文明の中に潜在する普遍的価値を重んじ継承するものです。国家主義でも国粋主義でもなく、日本の数千年の歴史の中に未来への確固とした価値観を見出すこと――それは現在の政党では創造することが難しくなっています。
だからこそ日本会議国会議員懇談会・日本会議の果たすべき役割はとてつもなく大きなものとなります。当面の活動方針だけでなく、これからの百年後を見すえて政界・学界・宗教界・経済界をも含め新たな理念の下に結集、統合するような、大きなうねりの中心となることを期待しますし、また私も微力ながらメンバーの一人として、新たな日本の時代に向け、努力精進して参る決意です。(九月十一日)
鈴木宗男 衆議院議員・新党大地代表
日本会議国会議員懇談会・日本会議設立十周年、誠におめでとうございます。これまで活動を続けてこられた諸先輩方に、心から敬意を表します。
先の大戦が終結して本年で六十二年、奇跡的な経済復興を成し遂げた我が国ですが、同時に日本民族が旨としてきた勤勉性、節度・道義を重んじる国民性は徐々に失われて参りました。
おおやけわたくし学校教育では、「公」を否定し「私」のみを肯定する、またはいわゆる「ジェンダーフリー」の様な、特定のイデオロギーを背景にした偏った教育がなされて参りました。家庭においては、親は子を愛す、子は親を尊敬するという当たり前の親子関係が崩れ、親と子が殺し合うという何とも殺伐とした世相になってしまいました。
経済界では、「金で全てが買える」とはばかちょうじ主張して憚らない人間が時代の寵児はやの様に持て囃され、ルールを無視してでも企業利益を追求する拝金主義が横行しております。政界でも「政治とカネ」にまつわる事件が後を絶たず、深刻な政治不信を招いております。
我が国が心を失ってしまったことに対して、第一義的に責任を負うべきは、我々国会議員です。国民の選良たるべき国会議員の中で、「自分が日本国家の将来を背負っている」という気概を持っている人間が、果たしてどれだけいるのでしょうか。私も国会議員の一人として、この事を常に自問自答し、襟を正していかなくてはと反省しております。
かつて日本は、日本を訪れた外国人から、日本人は節度と道義を重んじ、恥を知り、卑怯を憎み、世界で最も誇り高い民族であると賞賛されました。
は我々は今こそ、先人の姿に思いを馳せ、日本人の誇りを取り戻さなくてはなりません。
日本会議は、誠に国を憂い、祖国再興を願う国士が結集する会です。私もその一員として、粉骨砕身努力して参ることをお誓い申し上げ、日本会議設立十周年にあたっての、私からの言葉と致します。(九月八日)
世耕弘成 参議院議員
日本会議設立十周年を心よりお祝い申し上げます。
安倍内閣は発足以来、本来の政策テーマの本質とは関係のない不祥事や、怠惰な労働組合員が起こした年金記録問題に足を引っ張られ、現在大変な苦境にあります。
またそういう逆風の環境の中で、安倍総理が提唱した「戦後レジームからの脱却」や「美しい国づくり」といったスローガンも、国民により中身が真剣に議論されるところまで到達せず、言葉だけがメディアにより揶揄されている状況です。
安倍内閣はここまで、一年で大きな成果を上げて参りました。憲法改正に向けた国民投票法の制定、初めて実現した教育基本法の改正、公務員制度の抜本改革などなど、歴代政権が実現できなかった、いや実現することを回避し続けた政策テーマに正面から向き合い、反対勢力と戦い、そして成果を出してきたのです。
安倍内閣が目指してきたもの、それは終戦直後、アメリカによる占領下で、あるいは極端な日本の文化・伝統を否定する風潮の中で定められ、六十年間に渡って改正の手を付けられてこず、また一部の極端な勢力により利用されてきた、諸制度に果敢に改革のメスを入れることであります。そのことによって戦後六十年間日本の社会に溜まった埃や垢や錆を払い落とし、二十一世紀型の日本らしい国づくりを、日本人自身の手によって行っていこうという崇高な目標に向かって歩みを進めていこうとしていたのです。
また「美しい国づくり」という政策も、意味がよく分からないとの批判を受けましたが、自虐史観を中心とした教育では教えてこられなかった、「日本らしさ」、「日本ならでは」というものを日本人自身が自覚をして、世界に発信をしていこうというものです。残念ながら安倍内閣の崇高な取り組みが十分国民に理解されるところまで至ってはおりませんが、決して断念するわけには参りません。そして安倍内閣の取り組みは日本会議の皆さんが目指しておられる方向と同一であるとも言えます。今後ともこの取り組みへの支援をお願いいたしますとともに、日本会議のますますのご発展を心より祈念いたします。(九月十一日)
薗浦健太郎 衆議院議員
日本会議設立十周年を心からお祝い申し上げますとともに、関係の皆様のご尽力に心から敬意を表する次第であります。
昨今の平等主義、自由化、国際化、そして経済発展至上主義という大きな流れの中で、これまで日本人が美徳としていた「国を思い、家族、隣人、そして同胞への想いやりや愛しみを大切にする日本人の誇りと尊厳に満ちた誠実な心」と「その心を礎として創られ育まれ大切に継承されてきた日本の伝統的な文化」の荒廃が深刻に叫ばれる世の中に変わってしまいました。日本の将来に思いを馳せるとき、実に憂うる時代の潮流であります。
この変化に早くから警鐘を鳴らし、日本の素晴らしい伝統文化を現代に蘇らせるとともに、次代を担う青少年にその誇りある日本を継承させるため、例えば国旗国歌や教育の在り方等々に関して提言し、その正常化の国民運動を積極・果敢に推進してこられたのが日本会議であり、誠に同慶に存ずるところであります。
電車通勤の私の目に余る光景が毎日のように繰り返されております。列車を待つ人の列に平気で割り込む者、更には、お年寄りの方々が辛そうに立っておられる前で優先席に悠然と座って携帯電話のメールに熱中する若者。
心ある若者や同憂の士もまだまだ健在ではありますが、世代交代の時代を迎え、「心と文化の荒廃」に絶えず警鐘を鳴らし続けざるを得ないと痛感する昨今であります。
このたびの十周年を契機とされ、「心と文化の誇れる日本」の再建に向けた活動の更なる展開を心から期待するところであり、私も、日本会議国会議員懇談会や伝統と創造の会の一員として、取り分け日本の将来を担う同世代の若者に警鐘の響きを届けるべく、そして「日本国民であることを誇れる国づくり」を目指して努力してまいりたいと存じます。(九月六日)
高市早苗 衆議院議員
日本会議ご設立十周年をお祝い申し上げます。三好会長はじめ全国の会員の皆様、そして、数々の困難を克服しながら寝食を忘れて奔走してこられた日本会議事務局の皆様に対して、心からの敬意を表させていただきます。
私自身も、日本会議国会議員懇談会発足当初からのメンバーの一人として、この素晴らしい国民運動に参加させていただいていることを誇りにしています。「政治家として最も重要な使命は、国民の生命・国家の主権と名誉を守り抜くこと」と肝に銘じて活動をしてまいりましたが、一部マスコミが作る「世の中の空気」に立ち向かうことで苦しみを味わうことも度々。そんな折々に、日本会議同志の皆様に励まされ助けられてきたことに、改めて感謝申し上げております。
悲願でありました教育基本法改正は達成できましたが、皇室典範改悪阻止と国立追悼施設建設構想阻止については、今後も気を抜くことなく取組みを続けなければなりません。また、日本国憲法改正を実現する為の啓発活動を強化すべき時期にもきていると思います。
そして、山積する政治課題を見るにつけ、解決の鍵は「公徳心」であると感じます。
例えば、残忍な殺戮シーンのあるゲーム、猥褻なコミック、インターネットの自殺サイトや出会い系サイト、誹謗中傷に満ちた掲示板の存在は、明らかに青少年の健全育成・安全な社会作りに有害なものとなっています。現在、私は有害情報への法規制を目指して活動中ですが、「表現・出版の自由、通信の秘密を保障する憲法に抵触する」との批判を多くいただいています。しかし、日本国憲法十二条は、国民に対して、憲法が保障する自由や権利の「濫用」を禁じ、「公共の福祉」の為に利用する責務を課しています。日本会議の皆様とともに、公共の福祉によって制限されるべき自由や権利についても考え、秩序ある美しい日本国を創りたいと願っています。
日本会議の益々のご発展を祈念します。(九月四日)
竹本直一 衆議院議員
日本会議設立十周年おめでとうございます。これまで様々な運動を通じて世論形成にご尽力なされるなど、全国の役員・会員皆様方の献身的なご努力に、深く敬意と感謝を申し上げる次第でございます。
さて、現在の我が国におきましては、外交、経済等、看過できない様々な問題を抱えていますが、日本の将来を遠望した場合、私は今こそ教育問題に注力しなければならないと考えています。
今日の日本を築き上げるに至っては、日本人の勤勉さや教育水準の高さ、治安の良さなど日本固有の要素があったように思います。しかし、これらが最近急速に失われていくように思えてなりません。基礎学力の低下や凶悪犯罪の増加などが危惧される現代社会では、夢と希望を抱ける教育環境の整備が必要です。これは、教育基本法や学校教育の見直しに留まらず、人、地域社会、国家のあり方、そして命の尊さなどを今一度見つめ直すことも含め、人間形成に役立つものにしたいと考えています。
さらに、外交・安全保障の分野では、昨年の北朝鮮によるミサイル発射とそれに続く核実験、さらに中国の軍事大国化等、我が国の安全保障を取り巻く環境が大きく変化しています。日米関係の一層の強化、及びその法的基盤の整備が欠かせません。戦後六十年を経て憲法改正が我が党でも議論されており、特に安全保障の分野では、自衛のための戦力保持の明記や国際協力に関する規定の創設なども検討されています。憲法は国の基本方針・基本理念を対内的、対外的に示す重要な規範であり、戦後六十年の平和を維持出来た実績を充分に踏まえ、慎重かつ活発な国民的議論がなされる必要があります。
以上のように、現在の我が国を取り巻く環境は、内外共に大変厳しいものがあります。我が国がこれまで築き上げてきた素晴らしい社会システム・文化をさらに活性化し、次世代に誇れる国づくりを形成していかなければなりません。日本会議の役員・会員の皆様におかれましては、この十周年を契機と致しまして、我が国の平和と繁栄に一層ご尽力賜りますよう期待申し上げますと共に、日本会議の一層のご発展を祈念申し上げております。(九月十日)
中川雅治 参議院議員
日本会議・日本会議国会議員懇談会設立十周年誠におめでとうございます。
日本会議の誇りある国づくりを目指す国民運動の数々の成果に心より敬意を表します。
同時に私も日本会議国会議員懇談会の一員として、今後とも誇りある国づくりへ邁進する決意を新たにいたしております。
私は、環境省で事務次官を務めた後、平成十六年の参議院議員選挙で東京選挙区より当選させていただきました。
現在、自民党では環境部会長として、参議院では環境委員会理事として環境問題に取り組んでおります。
今までの経済優先の大量生産、大量消費型社会においては、美しい自然環境が破壊され、地球の温暖化が進行し、人類は生存の危機にさらされていると言っても過言ではありません。私達は先祖代々受け継がれてきたすばらしい日本、そしてかけがえのない地球を私達の子孫に引き継いでいく責務があります。私は、美しい日本を守り伝えようという日本会議の設立の精神をしっかりと胸に刻んで、今後とも様々な環境問題を、解決に向けて前進させていく決意であります。
本年五月十四日、「日本国憲法の改正手続に関する法律」、いわゆる国民投票法が成立いたしました。本法律は、憲法制定後六十年余を経て、その九十六条が定める憲法改正手続をはじめて具体化した画期的な法律です。
私は参議院憲法調査特別委員会理事として本法律の成立に尽力いたしました。同委員会で積極的に質問に立ち、参議院本会議では与党を代表して賛成討論を行いました。今後は日本会議の皆様とともに国民の合意が得られる憲法改正を実現すべく着実な活動を続けてまいりたいと考えております。
日本会議・日本会議国会議員懇談会が益々御発展されますことを心より祈念いたしまして御祝いの言葉とさせていただきます。(九月十日)
中曽根弘文 参議院議員・自民党文化伝統調査会会長
日本会議の設立十周年を心よりお慶び申し上げます。
日本会議は、「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」の長年にわたる活動を発展的に統合して設立されましたが、設立以来、全国各地の多くの国民の賛同を得て、偏向教育の正常化や国旗国歌法の制定、御即位十年奉祝運動の展開などを始め、多くの活動を通じて数々の成果を上げてこられました。
心から深甚なる敬意を表します。
なかでも、日本会議設立以来の大きな課題であった「教育基本法の改正」は、貴会の積年に亘る着実な活動と、貴会が主導的役割を果たして設立した「民間教育臨調」の精力的なご提言に大きな力を得て、国会でも平成十八年十二月に、制定以来約六十年ぶりの改正という大きな成果を得ることが出来ました。私にとりましても教育基本法の改正は、初当選以来の政治活動の大きなテーマの一つであり、また小渕内閣の文相として公式に改正を表明して以来全力で取り組んでまいりました。
改正の最後の仕上げとなる参議院の審議において「教育基本法に関する特別委員会」の委員長を務めることが出来ましたことは、大変な喜びであります。
しかしながら、教育は法律が変わったからといって直ぐに良くなるものでもありません。今後も引き続き日本会議の皆様のご活躍を期待するものであります。
国際化やグローバルスタンダードという言葉が巷間飛び交う昨今ではありますが、真の国際化とは、自らの精神を育んだ風土や伝統文化に対する深い理解無くしては有り得ないものであります。私も日本会議国会議員懇談会の一員として、また自民党の文化伝統調査会の会長として日本会議の皆様とともに、良き日本の伝統を守り、日本の心を青少年に伝えていくために引き続き全力で取り組んでまいりたいと思います。
日本会議の弥栄を心よりお祈り申し上げます。(九月十四日)
西村明宏 内閣府大臣政務官・衆議院議員
日本会議国会議員懇談会および日本会議設立十周年を心よりお慶び申し上げます。
私は文化・伝統・自然・歴史を大切にする国家こそが、世界に尊敬される真の独立国なのだと確信しています。
グローバル化が進展する国際社会で、自国の文化に誇りと自信を持たなければ、諸外国から尊敬と信頼は得られません。
平成十三年に文化芸術振興基本法が成立し「文化立国」を掲げてまいりましたが、関係予算は国家予算の〇・一%余りに過ぎません。文化振興は日本の存続を懸けた未来への投資です。
そこで私は、衆議院文部科学委員会理事を務めるかたわら、小島敏男先生はじめ諸先輩とともに、自民党内に日本再生を目指し、文化伝統創造調査会を設置するよう尽力致しました。目標の実現には、日本を愛する国民一人一人の理解と協力が欠かせません。日本会議がその中核として国民啓蒙に向け、さらに大きな役割を果たすことを期待しております。
「うさぎ追いしかの山、小ぶな釣りしかの川」。私は子供の頃、夏休みに山で虫を採ったり川で魚と遊ぶことが楽しみでした。今ではカブトムシはデパートで買うものだと思っている子供たちが増えているそうです。幼少期に自然との関わりを原体験することも、心の涵養を図る上で何より重要ではないでしょうか。
自然や文化の体験で適切な機会を提供することは、教育行政の大きな責務の一つだと考えています。文部科学省は体験学習の推進を図っていますが、全国の小中学校34159校に対し、実施校は拡充されたとはいえ平成十八年度で1175校に過ぎません。日本の未来を担う子供たちの社会性や豊かな感受性、そしてたくましい人間性を育むためにも、政治の意思が求められています。
文化と伝統、そして日本の美しい自然を愛する心を育む教育は、我が国の次世代を担う青少年の道徳心、規範意識の礎となり、日本の良き伝統、文化を次世代に継承していけるものと期待しています。(九月十日)
西村眞悟 衆議院議員
日本会議そして日本会議国会議員懇談会が設立十周年を迎えられたことを、心からお慶び申し上げます。この十年間に、我が国政界において日本会議国会議員懇談会の果たした役割は、まことに貴重で重大でありました。改めて平沼赳夫会長始め会員各位に敬意を表する次第であります。とりわけ、記憶に新しいのは皇室典範の改正阻止運動でありますが、この際に平沼赳夫会長が、御皇室を守るために表明された断固とした決意を忘れることができません。
では、何故、日本会議と日本会議国会議員懇談会の運動が貴重であるのか。
それは、「改革」だけがもてはやされる現在の風潮の中で、「改革」してはならない「守るべきもの」を明示する運動であるからです。
即ち、「守るべきもの」とは、我が国の歴史と伝統に基づき、ご先祖から受け継ぎ子孫に伝えるものであります。
したがって、我が国の最も護持すべき国体の中核である御皇室をも「改革」の対象にしようとする動きに対して、敢然と阻止に立ち上がった国民運動はまことに貴重かつ重大であり、日本会議は「国体護持」の要であるといえるのであります。
振り返りますと、私にとって印象深いのは、いわゆる「戦後五十年謝罪決議」阻止運動です。椛島事務総長や念法真教の今は亡き西尾良彦さんらとともに、この我が国の歴史を一方的に断罪する国会決議を阻止する運動を展開しました。これが、私と日本会議の出会いの原点となり、平成九年の尖閣諸島上陸視察にも同志として参加して頂いたのです。
さて十周年にあたり、「改革という風潮」が蔓延するなかで、我々は我が国の歴史と伝統を護持し、もって国家を再興する使命を改めて自覚しなければなりません。この為の、国民運動と真の政界再編の中核としての日本会議の使命はまことに重大であります。(九月十四日)
萩生田光一 衆議院議員・日本会議国会議員懇談会事務局長
日本会議、並びに日本会議国会議員懇談会が設立十周年の節目を迎えられました事を、関係皆様と共にお慶び申し上げます。
国政に参画以来、平沼会長はじめ保守政治の王道を歩む先輩、同僚の皆様と活動を共にさせていただいております事は、政治家としての巾を広げる良い機会と、感謝を申し上げる次第です。
入会直後直面した、「行き過ぎたジェンダーフリー教育、過激な性教育」対策では日本会議の識者の先生方の後押しもいただき、党内でも問題を喚起し、ジェンダーの暴走をくい止め、正しい男女共同参画社会へと路線を変更する事ができましたし、又、皇室典範改悪阻止に向け、「皇室の伝統を守る国会議員の会」を立ち上げ、日本の国柄を守る一助となる事ができたと自負するところです。その延長で取り組みました初めての「昭和の日」制定記念事業では、選挙区に昭和天皇のお眠りになる武蔵陵を有するご縁から、地元での記念式典や武蔵陵周辺整備事業も進み、多くの国民に「昭和の日」の意義を啓蒙できたものと感じております。
私達の国は、先人の皆様の血のにじむ努力によって焼け野原の戦後から、めざましい復興を成し遂げ、世界に冠たる経済大国となりました。しかし、豊かさと引き換えに日本人が大切にしてきた心、伝統や文化、地域の絆さえも失いかけている残念な現状を憂います。海外との摩擦を避けるため、歴史的事実から目をそらし、その場しのぎのあいまいな対応が、今日では国益を損なう事にもなってしまいました。
私達のような戦後世代が政治の一線に立つ今、戦争体験を持つ先輩方から生きた歴史を学び、改めるべきは改め、守るべきは何があっても守り抜く気概を持って、がんばっていかなくてはなりません。十周年にあたり、山積する内外の課題に引き続き真正面から取り組み、「誇りある日本」建設の為には、議員懇談会の果たす役割は更に大きいものがあると確信します。至りませんが議員懇事務局長として努力する事をお誓いし、ご挨拶といたします。(九月四日)
平沢勝栄 衆議院議員
日本会議の設立十周年おめでとうございます。この間、「誇りのもてる国づくり」をスローガンに、皇室、靖国、教育の三大運動に取り組み、多大の成果をあげてこられた皆様のご活躍に心から敬意を表したいと思います。
さて、北朝鮮の核ミサイル実験、中国の急速な軍事力拡大など、日本を取り巻く北東アジア情勢が緊迫化の一途をたどり、国内的には道徳や倫理の崩壊がみられる中で、昨秋誕生した安倍内閣は、「美しい日本」の国づくりや「戦後レジームからの脱却」の国家基本戦略をかかげ、すでに、憲法改正国民投票法成立、教育基本法改正など多くの成果をあげています。
私自身もまた、安倍内閣による国家基本戦略に深く賛同し、その実現のために微力を尽くすとともに、これまでに人権擁護法案、外国人参政権法案などには先頭に立って反対して誇りのもてる日本の国づくりに取り組んで参りました。
しかしながら、「美しい国」日本の再建という国家基本戦略の前途は、依然として厳しいものがあると言わざるを得ません。過日の参議院選挙の結果を受け、与野党を問わず国家国民の視点に立った政治の実現が求められる中で、今後の運動の前途は決して楽観できるものではありません。
しかし、憲法改正などによる「誇りのもてる美しい日本」の実現は、国家百年の大計のために是非ともやりとげなければなりません。私は、引き続き厳しい状況ではありますが、世界から尊敬される伝統と文化を大切にする国づくりに全力を傾けていく決意です。
日本会議の今後ますますの発展をご祈念申し上げご挨拶と致します。(九月七日)
古川禎久 衆議院議員
今世紀半ばに人類は九十億に達すると言われるが、その糊口は到底しのげそうにない。近年、気候変動の影響で不作が続き、バイオエタノールブームでは穀物争奪戦まで始まった。食料価格は高騰し、原油価格と同じく上昇局面に入ったと思われる。致命的なのは、食料増産を図ろうにも地球上の「水」が足りないことだ。人類は、地球温暖化に怯えるのと同じように、食料不足を今そこにある危機として直視しなければならなくなっている。
にもかかわらず、WTOドーハラウンドは人類を飢餓に導こうとしている。
関税を大幅削減すれば、農産物貿易は増大し穀物メジャーは世界市場をわがものにできるだろう。しかし、そのことによって人類の食料問題が解決されるわけでは絶対になく、むしろ、地場農業の壊滅によって世界全体の食料生産力は低下し、人類は飢餓に突き落とされることになる。
自由貿易は正しいという発想、グローバライゼーションの思想を改めなければ人類は救われない。そこに、競争よりも調和を、簒奪よりも循環を、画一性よりも多様性を重んずる文明。すなわち日本文明の出番がある。
日本がパラダイムシフトを先導するにあたっては、列島が奇跡的に「水」に恵まれていることが切り札になるのではないか。たとえば、「水」あればこそコメの大増産も輸出も可能となり、自国民そして世界人類を救うことができる。新しいコメ圏の誕生は、穀物メジャーがめざす世界単一市場化への防波堤となり、市場原理主義イデオロギーのアンチテーゼとして新しい文明世界への水先案内人となりえよう。エネルギー分野においても同様で、日本は、人類社会が水素系にシフトする上で主導的な役割を担えると思う。
われわれ”みずほの国の政治家たちは、今こそ人類社会に向かって、声高らかに文明論的メッセージを発信しなければならない。(九月十一日)
古屋圭司 日本会議国会議員懇談会副会長・衆議院議員
日本会議並びに日本会議国会議員懇談会結成十周年記念大会の開催を心よりお慶び申し上げます。私共は、近年、教育基本法改正問題をはじめ、総理の靖国神社参拝問題、人権擁護法問題、外国人参政権問題などで連携し、誇りある国づくりへ向けて活動を推進して参りました。とりわけ、教育基本法改正問題では、超党派議連の教育基本法改正促進委員会の有志とイギリスを訪ね、サッチャー教育改革の現場を視察し、その報告を基に「教育正常化への道」(PHP)を共同執筆で世に問いました。この提言が、教育基本法改正に大きな力を与え、現在に至る教育改革の流れを形作ってきました。
さらに、昨年の臨時国会の終盤において、教育基本法の改正内容に関する、愛国心・宗教教育・教育行政についての、いわゆる「三点修正要望」を政府に働きかけましたが、私共の考えに沿った政府答弁を引き出したことも成果であったと思います。
また、憲法改正問題につきましては、国民投票法の問題箇所…公務員の政治活動の容認、メディア活動の規制なし、等について修正を果たし、本年五月三日には、私が座長を務める「新憲法制定促進委員会(準備会)」で、「新憲法の大綱」を発表しました。
安倍総理の辞任により、改憲は厳しくなったという声もありますが、各種世論調査でも明らかな通り、改憲は国民世論の望むところですし、主権国家、独立国家でありながら、自らの手でつくった憲法でないままでいるというのは異常です。今後は、大綱をベースに条文づくりに入って行きますが、新憲法を私たちの手で作っていく大切さを広く国民に訴えていきたいと思います。
最後に、両会の益々の発展をお祈り申し上げますと共に、私も真正保守主義の立場より、新憲法の制定をはじめ、教育改革、外交等に力を尽くすことをお誓い申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。(九月二十日)
牧義夫 衆議院議員
日本会議設立十周年、誠におめでとうございます。この十年間をふりかえる時、貴会の役員はじめ、全国の会員の皆様のご尽力に心から敬意を表します。
貴会は、その前身である「日本を守る国民会議」の時から黛敏郎先生をはじめとして、憲法、皇室、防衛、教育などの国家の基本にかかわる問題に提言をなされてこられました。そして多くの国会議員にも大きな影響力を与えてこられました。自衛隊法の改正、昭和天皇の御在位六十周年奉祝運動、平成の御大典奉祝運動、教育基本法改正運動…等々、貴会の輝かしい実績は誰もが瞠目するところです。
特に小泉政権下で、女系天皇を容認しようとした「皇室典範改正」に反対し、皇統の意義そのものを守り続けることが出来たことは、特筆すべきことと言えましょう。
今後、大きな政治テーマとなるのは、言うまでもなく「憲法改正」ですが、自民、民主の超党派による活発な議論と運動が必要とされています。どうぞ、この十年間の成果を土台として、本当の意味での「美しい国」づくりに向けて力を合わせていこうではありませんか。
貴会の益々のご発展と役員、会員の皆様のご健勝をお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。(八月三十一日)
松原仁 衆議院議員
日本会議、並びに日本会議国会議員懇談会設立十周年誠におめでとうございます。
誇りある国づくりを目指した永年にわたる活動と成果に対し、国会議員懇談会の一員として、又日本国民として、あらためて敬意と感謝を表する次第です。
現在わが国は、国内外に問題が山積みであり、戦後最大の激動期をむかえていると言っても過言ではありません。
何よりも、日本人全体の自信の喪失、モラルハザード、心の崩壊は重症と言わざるを得ません。
今こそ、国を愛し、故郷を愛し、家族を大切にし、他人を思いやり、伝統文化を学ぶ心の教育、誇りある国づくりが必要であることは明らかであります。
そういった意味から、日本会議の皆さんの諸活動の中で、私自身も深く関わった教育基本法の改正を出発点とした教育の再生こそ重要なのです。
平成十六年二月に、三百五十名の議員による超党派の「教育基本法改正促進委員会」を設立し、十月には、イギリスに調査に行き、サッチャー政権から続く教育改革の成果を確認し、独自の改正案を取りまとめ、結果として政府与党、民主党双方が改正案を提出し、内容には不満がありながらも、戦後六十年以上まったく手をつけられなかった教育基本法の改正にこぎつけられました。
さらなる改正も含め、学校現場、地域、家庭等へ心の再生につながるような国民運動の拡がりを作らなければなりません。私も国会議員懇談会の一員として、これからも皆さんと共に誇りある国づくりに邁進することを誓い、そして何よりも日本会議の益々のご発展を心から祈念申し上げ祝辞とさせて頂きます。(九月十日)
武藤容治 衆議院議員
このたび「日本会議」並びに「日本会議国会議員懇談会」が設立十周年の節目を迎えられ、記念事業の一つとして記念誌を発行されますことを心からお祝い申し上げます。
全国の役員、会員の皆様方の献身的なご努力によって天皇陛下ご即位十年奉祝、ならびに国旗国歌法制定や教育正常化の運動をはじめ皇室典範改正問題や教育基本法改正に並々ならぬご指導、ご尽力を賜り心から敬意と感謝を申し上げます。
戦後六十余年、我が国は世界第二位までの経済力をもつ復興を成し遂げましたが、各世代ごとの教育過程の中で日本国民としての「心」や「誇り」が様々な形で人々に持たれることとなりました。平和の享受が国家意識の欠乏を生み、単一民族でありながら民族意識の乏しい稀有な国家をつくりだしたといえるでしょう。
国際情勢が刻々と変化する今日、我が国は経済面だけでなく先進資本主義国家として国際平和を求める牽引役を務めなくてはなりません。我が国の担い手となる子供たちは勿論、国民が日本の歴史文化伝統に帰する国家観を育み、権利には義務が伴う、自由には責任が伴うことをはっきりとし、国に誇りをもち、国に頼るのでなく国を支えていく気持ちを持ち合わせる、そんな日本人である意識を共有することが求められています。
一方靖国問題をはじめ南京問題や従軍慰安婦問題などが昨今近隣諸国の外交手段に利用されていますが、二度と戦争を起こさない決意は必要ですが、過去の歴史を放置することはまさに政治の怠慢であり敗戦国であるが故に事実に目を背けることなく、各国との第三者機関による歴史研究の見直しを図り、真実を真実として見直す必要があります。調査に要する人員体制や予算に不足がみられますが、戦没された方々に深く哀悼の意を表しその名誉を重んじ事実を明らかにすることは我々に課せられた責務であります。今後とも皆様のご指導、ご支援を賜りながら我が国の伝統文化歴史に基づく国家観の形成と真の独立国として憲法改正も視野に入れながら法体系の不整備などを見直し日本人の「心」の形成に尽力いたします。
関係者各位の益々のご隆盛、ご健勝を心からご祈念し挨拶とさせていただきます。(九月十三日)
山内俊夫 参議院議員
人生においていろいろと感銘を受ける言葉に出会えることは、大変嬉しいものであります。私にも色々な言葉との出会いがありますが、中でも最も心に響いたものに、「人にはそれぞれ人柄があるように、国にもそれぞれ国柄があります」というものがあります。
これは、天皇陛下ご即位十年を迎えた年の、皇后陛下のお言葉であります。
最近のベストセラーの中に、藤原正彦氏の著書「国家の品格」があります。
なぜこの著書がベストセラーになったのでしょうか。私は戦後の民主教育の中で、何か大切な教えを忘れていたのではないかという想いが、人それぞれ(日本国を愛し、民族の誇りを忘れていない人達)の琴線にふれたものだと理解しています。又、本来こうした誇りを持ち得た人(若者)達にも気付かせてくれた著書であったものと思われます。
皇后陛下の「国柄」というお言葉と、藤原正彦氏の「国家の品格」の内容に、大いなる共通性を感じるのは私だけなのでしょうか。近年の中国や隣国の韓国など、そのような国家としての品格のかけらも持ち合わせていない国々による、わが国に対する「罵詈雑言」の数々、また、食品や工業製品の粗雑かつ不安全性。こうした社会現象は、かつての日本にも一部見られましたが、すばやく改善されてきたものであります。
しかし、近年の日本社会にも「中国的拝金主義」や「韓国的他人責任主義」が大いに闊歩しつつある現況は、残念この上もありません。
日本会議が常に提唱してきた、教育の正常化運動、更には自主憲法の制定に向けての活発な活動は、賞賛に値するものと思われます。この十周年を機に、今一層の国民運動としてのリーダーシップを発揮されんことをお願いするとともに、私もそうした活動にご協力させて頂くことをお約束いたし、お祝いのご挨拶とさせて頂きます。(九月十日)
山谷えり子 参議院議員
日本会議国会議員懇談会・日本会議設立十周年おめでとうございます。
美しい四季のめぐり、稲の実り、豊葦原瑞穂の国に生まれ育ったわたくしたち日本国民は、睦み和らぎ、徳を高め、勤め励んで、平和の国、文化の国、道義の国として歩んできました。
子供を授かり、母となり、つぶらな瞳の赤子を抱いた時、私は不思議な重さと時の実り、流れを感じました。それまでは”自己実現”だの”自分の時間”だのと、あたり前のように思っていた”自分”なるものが、ハテサテいかなるものだったのかと静かな疑問が湧いてきたのでした。赤ちゃんに夫の故郷の中国地方の子守歌を歌ってみます「ねんねこしゃっしゃりましゃ…」私の故郷の福井の子守歌を歌ってみます「ねんねんやおべろんや…」ああ、この子は自分たちの子でありながら、そうではない。それぞれのご先祖さまたちの愛と祈りの生命のリレーの宝、あずかれる宝であると胸にストンと落ちるものがありました。
銀も金も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも(山上憶良)倭は国のまほろばたたなづく青垣山隠れる倭しうるわし(ヤマトタケル)高き屋にのぼりて見れば煙立つ民のかまどはにぎはひにけり(仁徳天皇)祈りながらつむがれてきた人々の営み、日本の歴史が大きくあたたかく私を包んでくれるのを感じたのでした。
政府の教育再生会議は”社会総がかりで教育再生”という考え方のもとに議論し、これまで教育基本法改正をうけ、教育現場により具現化させるための教育三法の改正、教育再生関係の予算増と、二回の報告書を出してきました。知・徳・体の豊かなバランスのもとに、すこやかで思いやりにみちた子供たちの育ちを願っています。
リンカーンは「国民は記憶の糸でつながっている」と言いました。美しい日本、ご先祖さまたちの記憶が子供たちの心を喜びで満たし、地域で群れて遊ぶ、子供らしい子供時代がとり戻せるよう働き続けていきたいと思います。(九月三日)
山本ともひろ 衆議院議員
日本会議設立十周年、誠におめでとうございます。私も本会に入会させていただいて早いもので二年がたちました。その二年間で様々なことが起こり、日本のおかれている状況も刻一刻と変化しているように感じます。
何より一番大きな変化は、憲法改正の手続法を可決成立させることが出来たことです。また、そのような大事な議論に議員として直接参画できたことをうれしく思っています。
一方で、世界基準やボーダレス化などの進展により今までの伝統文化に捉われない価値観が生まれてきています。
夫婦別姓や外国人参政権問題などもそれらと密接に関係していると考えられます。
そのなかで我々は、日本として、また日本人として、次の世代を担う子や孫たちに胸を張って誇りを持って託すことの出来る国を維持、発展させなければなりません。
遺すべきものは遺し、伝えるべきことは伝え、変えるべきものは変える、そして、守るべきものは守る。これからの皇室のあり方や靖国神社の問題など解決しなければならないことはたくさんあります。
しかし、我々も新しい価値観や変化に対して、ただ反対をしていては、道は拓けて来ないでしょう。なぜ反対をするのか、説明責任をしっかりと果たし、新しい価値観を持ち変化を望んでいる人たちへどこに行けばよいのか方向性を示すことも必要だと思います。
実は、このことこそが、我々に課せられた一番の課題ではないかと考えています。この課題は難問であり、解決への道は、遙か遠く、道のりは険しいことでしょう。しかし、我々が望んでこの運動を始め、本会を設立し、進んで入会をした以上、逃げるわけにはいきません。
これらの課題を解決するためにも本会の会員の皆様とたゆまぬ議論を積み重ね、これからの日本のあり方を模索していきたいと思います。これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。(八月二十九日)
山本拓 衆議院議員
日本会議設立十周年並びにこのたびの記念誌の発刊にあたり、心よりお慶びを申し上げます。
国を愛し、自国の歴史・伝統を尊び、ご皇室を敬う精神は、国家・社会の存立の根底を支えるものであり、日本人の心におのずと内在するものだと確信致します。日本会議と、その前身からたどること二十数年来の国民運動の歩みは、日本人の本然の精神の発露を促す精神運動、文化運動であり、全国津々浦々に広がる草の根の胆力を湛えています。
近現代の内外の歴史のプロセスは、わが国の知識層やメディア、学校教育等に対して沈鬱な影を落としています。
私は、日本人の国家観や倫理規範や公徳心の揺らぎなどの原因のすべてを”戦後体制”に求めるつもりはありませんが、自国の歴史・伝統に敬意と愛着を抱くことは当然であり、国際人としても益々大切な価値であると考えます。
憲法、教育改革、歴史認識など日本会議が取り組まれる課題は、国民各界各層の共感と共に今日まで多大な成果をしるしてきました。そして、これからも日本人の精神を呼び覚まし、共感を紡ぎ出す営為の上にこそ、運動の前進があると存じます。日本会議の益々のご発展をお祈り致しますと共に、私も国会議員懇談会の一員として、皆様と力を合わせて頑張って参りますことをお誓いし、ご祝辞とさせていただきます。(九月十日)
笠浩史 衆議院議員
この度は、日本会議並びに日本会議国会議員懇談会設立十周年を迎えられましたことに心よりお祝い申し上げます。また、関係各位の皆様におかれましては設立以来、様々な分野において多大なる成果を挙げてこられたことに対し、深く敬意を表します。
私は平成十五年十一月に初当選以来、国会議員懇談会に参加させて頂いております。この間、英国教育調査団の一員としてサッチャー元首相による教育改革の現状を視察し、超党派の議員による新教育基本法案の制定に向けて行動してまいりました。昨年の国会では、日本会議の皆様とも意見交換を行いながら、民主党の「日本国教育基本法案」を提出させて頂きました。現状の教育問題を考える際、様々な課題が山積されていますが、とりわけ日本の歴史、伝統、文化を次世代の子供たちにしっかりと伝えていかなくてはならないと痛感しています。日本人としてのアイデンティティが失われつつある今こそ、日本人としての誇り、先人の築き上げてきた伝統、文化をしっかりと認識し、継承していかなくてはなりません。
今後は、憲法改正が大きな政治課題となります。決して、時の政局に左右されることなく、党派を超えた多くの同志の力を結集して、新しい時代にふさわしい憲法を作ることこそが、未来に向けた私どもの責務だと思います。
この為にも、貴会の活動に大いに期待を寄せますと同時に、私自身も日本会議国会議員懇談会の一員として、皆様と一緒に精一杯励んでいく所存であります。最後になりましたが、日本会議のこれからの益々のご発展を祈念し、お祝いの言葉とさせていただきます。(九月十一日)