設立5周年

設立5周年

(平成14年11月・設立5周年大会開催)
  • 国会議員より
  • 各界より

国会議員より

(敬称略)

小泉純一郎 内閣総理大臣 有村治子 教育基本法検討特命委員会幹事
参議院議員
一川保夫 衆議院議員 伊吹文明 衆議院議員
岩倉博文 衆議院議員 奧谷通 前環境大臣政務官
衆議院議員
尾辻秀久 日本遺族会副会長
参議院議員
柏村武昭 参議院議員
佐藤静雄 衆議院議員 鈴木恒夫 衆議院議員
関谷勝嗣 参議院議員 高市早苗 経済産業副大臣
衆議院議員
谷田武彦 衆議院議員 中川昭一 衆議院議員
日本会議国会議員懇談会会長代行
仲道俊哉 参議院議員 平沼赳夫 経済産業大臣
衆議院議員
日本会議国会議員懇談会幹事長
福島啓史郎 参議院議員 藤井裕久 自由党幹事長
衆議院議員
松原仁 衆議院議員 松宮勲 衆議院議員
森岡正宏 衆議院議員

有村治子 教育基本法検討特命委員会幹事・参議院議員

 若い世代に主体性を

 日本会議設立五周年誠におめでとうございます。理念に共感し、心から賛同しております私自身、大変嬉しく存じております。

 平成十三年の参議院選挙で初当選し、国会で議席をお預かりさせていただいてから、一年が経ちました。過去・現在・未来と引き継ぐ私たちの歴史の中で、誇りある日本の未来を勝ちとっていくために、若い世代の私たちも、しっかりとした国家観と、しっかりとした生活観を打ち立てて参りたいと存じます。

 そのためにも教育問題については、引き続き最優先重要課題として取り組み、「正しいと心に信じたことを、しっかりと主張し、胸を張って実践できる」教育の主体性を高めていきたと考えます。特に教育基本法の改正に向けては、尊厳と誇り、伝統を大事にする教育理念を掲げ、日本会議の趣旨に賛同される先輩・同志の皆さまとともに、着実に歩を進めて参りたいと存じます。今後ともご指導いただけますようどうぞ宜しくお願い申し上げます。(自由民主党)

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一川保夫 衆議院議員

 家庭・社会に根ざす自立した日本人をめざしたい!

 日本のこれからの新しい国家目標は「日本の歴史と文化・伝統を尊重し、自由で想像性あふれ、思いやりのある誇り高い自立国家日本をつくる」ことです。

  この新たな国家目標のもとで規律ある自由に基づく開かれた社会、誰もが何事にもチャレンジでき生きがいを持って暮らせる社会をつくり、自立した国として国際社会との共生を図りながら平和と繁栄に貢献して行かなければならないと思います。教育の基本目標も、そのような国家を構成する自立した日本人を育成することにあると考えます。

  日本人は古来、世界の様々な文明、文化を取り入れて融合し、独自の文明をつくり上げてきました。この日本人の心と誇りを取り戻す事が必要であります。信念、勤勉、謙虚さのもとに新しい時代に向けての新たな文明を築いて人類に貢献すべきであります。

  そのためには、日本の歴史と伝統と文化を尊重し、自然環境を愛する「よき日本人」を育てることが肝要であると思います。「よき日本人」であってこそグローバル時代の「よき国際人」になることが可能であります。

  人格形成や公を重んずる心の育成にとって躾は必要不可欠なことであります。その躾は真の愛情と家庭の絆、健全な地域社会とのつながりがあって初めて可能となります。

  人間が人間として生きていく原点ともいうべき家庭の絆を健全な地域社会とのつながりは社会全体で育むことが大切であります。

  経済・社会が混迷し「日本人の良さ」を失いかけている今日、私達は今こそ「日本人の在り方」を真剣に考え、それぞれの立場で実行すべき重要な時代であると思います。(自由党)

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伊吹 文明 衆議院議員

 品性のある国民の品格ある日本

 改革という言葉が飛びかう昨今です。時代の奔流に安易に身を委ねず、コトの本質を大切にするのが指導者の条件でしょう。何を変え、何を残し、何を取り戻すのか―を検証し、実践運動にするのが日本会議だと思います。

 戦前の国家総動員体制、アメリカでアウトローとなったニューディラーの集まった占領軍総司令部、この二つにより戦後日本の諸制度、わけても経済体制は作られました。国家資本主義、社会主義的資本主義ともいえるものです。勤勉をはじめとする日本人の良き資質が、この制度の下で花開きました。高度経済成長、長寿国の実現です。同時に、世界一贅沢で、世界一無駄の多い国でもあります。

 ローマの昔から、繁栄した国はあっても、繁栄し続けた国はありません。額に汗し、自助と自律の気概を持ち、自己を抑制し、家族や地域社会、企業や国家への帰属意識を大切にしていた日本人は、いま豊穣のなかで消え去ろうとしています。

 この危機を「改革」すべく、規制緩和、効率、競争重視のアメリカ型資本主義を導入しようとの動きがあります。歴史のなかの「今」を見る時、この時代認識そのものは間違っていません。が、経済学者ハイエクは、「道徳と倫理を欠いては、資本主義は機能しない」と述べています。競争や効率追求の結果と国家や社会にとり望ましい状況が違うことは多く、その差を埋めるのは当事者の品性、自己抑制だとの指摘でしょう。

 特にバブル以降の各界の所業や社会風潮を思うと、私たちの祖先が何千年に亙り試行錯誤により残してきた良き慣習、文化を取り戻し、日本人の人間力を回復させることが、制度的構造改革の前提ではないでしょうか。

 品性ある国民による活力あふれる品格ある国―日本が、世界の平和、環境保全、貧困に貢献できるよう、日本会議という場を大切に、お互いの持ち場で助け合い、努力したいものです。(自由民主党)

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岩倉博文 衆議院議員

 「元気ある日本」を引き継ぐために

 本年五月、日本会議ならびに日本会議国会議員懇談会が設立五周年を迎え、本日ここに盛大に記念大会が開催されますことに心よりお祝い申し上げます。

 昭和五十年初頭より展開されてきた貴会の国民運動が、幾多の変遷とともに「平成」の新しい時代を迎え、今日全国でさらに幅広い国民各層の支持を集めておられますことは、ひとえに関係者の皆様のご尽力の賜と深く敬意を表す次第でございます。

 終戦直後の混乱と荒廃から立ち上がった我が国は、国民不屈の努力により高度経済成長の時代を築き、見事な復興を遂げました。しかしながらバブル経済の崩壊後、日本経済は未曾有の不況下にあり財政、経済、産業はじめあらゆる分野で抜本的な改革が求められる大きな岐路に直面しています。さらには年々加速する少子化・高齢化の波が、国民ひとり一人の身近な生活にも影響を与え、増え続ける犯罪は大きな社会問題となっています。

 このような中にあって、今こそ私達は真剣に国の将来を考え、次の世代を担う子供達に「元気ある日本」を引き継いでいかなければなりません。そのためには国民ひとり一人が我が国固有の伝統と文化を正しく理解し本来の美徳を回復するとともに、当然に国を愛し誇りと気概を持ってそれぞれの立場で「明日の国づくり」に参加していくことが重要です。

 国会では憲法改正の議論が開始され三年が経過しました。健全な道徳教育を実施すべく近く教育基本法も改正されます。私自身、国会での議員活動はようやく二年半を迎えるところですが、日本会議ならびに関係者の皆様にはどうか今後ともご指導ご鞭撻を賜り、ともに力を合わせながら内外に山積する課題解決に取り組んでまいる所存です。

 結びに本日の大会を機に、日本会議の今後益々のご発展とご参集の皆様の益々のご健勝ご多幸をお祈り申し上げ、お祝いの詞と致します。(自由民主党)

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奧谷 通 前環境大臣政務官・衆議院議員

 環境問題に日本の文化を生かすとき

 日本会議が設立され五周年を迎えられました事、心よりお祝い申し上げます。

 世界のグローバル化の中、改革を進める日本社会は、明治維新や終戦時と匹敵する程大きく変化をしています。その様な時期での日本会議の存在意義は誠に大きく、責任は重大と言わざるを得ません。国の内外で起こる紛争や事件を見るにつけ、将来の日本を憂えるのは私だけではないと思います。

 特に終戦後、我が日本は経済発展の道を進み、世界有数の経済大国となりましたが、その陰で失った「日本らしさ」も随分あったのではないかと思います。

 産業革命以後、人類は利便性や快適さ、大きな冨を持つようになりました。自由貿易の中での大量生産、大量消費システムは特に日本経済にとって大きな役割を果たしましたが日本の伝統や文化を大きく変える事となったのも事実と思います。

 資源の乏しい日本はもともと循環型社会であり、物を大切にする心、生きていく為には他の命を頂かねばならぬ事。また、その命のすべてを無駄にしないこと。自然を畏れ大切にする心等々、日本のお国柄から出た独特の哲学、文化があったのです。

 二十一世紀は環境の世紀と言われ、環境問題が大きくクローズアップされるようになりました。これは環境を良くして快適に生きるというレベルでなく、このまま今の経済を続けると人類はもはや、生存できなくなるという警告から来ています。今こそ日本人文化を取り戻し、その良さを今後の環境社会づくりに活かすべき時と思います。

 日本会議が中心となり、日本文化の再発見や、再構築の大きな原動力となります様、その一員として全力を尽くしたく存じます。(自由民主党)

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尾辻秀久 日本遺族会副会長・参議院議員

 「靖国神社に代わる国立墓地構想」について思うこと

 日本会議・日本会議国会議員懇談会の五周年をお慶び申し上げます。戦後怒涛の如く押し寄せる欧米の物質文明の中で、日本人が失いかけた誇りある国づくりを目指し、ご尽力を頂いている日本会議の皆様に深い感謝と敬意を表します。

 今問題となっている、靖国神社に代わる国立戦没者追悼施設を造る構想があることについて触れたいと思います。

 まず大事なことは、遺族と戦没者が再会出来る場所は、決して欧米式の施設や記念碑の如きもののある場所ではありません。遺族には、永年に亘り、靖国神社で亡夫や亡父と対話してきたという心の歴史があります。靖国に代わる墓地構想は、その心の歴史を踏みにじるものでしかありません。国が国の為に一命を捧げた戦没者に対して、どのような態度で臨むかは厳粛なものでなければなりません。この種の構想はいつも、近隣諸国の批判を如何にかわすか、という時に持ち上がります。国の為に散華した英霊に対し、日本は日本のやり方で遇するべきであります。そのやり方は、日本の歴史と文化と伝統と心とを抱合している筈です。例え国立の慰霊施設を新設しても、決して英霊が慰霊されることはありませんし、遺族も参拝することもないでしょう。

 国が国の為に尽くした御霊を如何に遇するかは、国の存続の根幹に関わる問題です。国民に国を愛する心がなければ国は存続しえません。祖国の安泰を思い亡くなった戦没者に国が真摯に誠を尽くす心がなければ、国を愛する者も無くなり国は崩壊するしかありません。

 遺族会は靖国に代わる国立追悼施設には反対です。日本会議の皆様と手を携えて誇りある日本のために運動してまいります。

 今後ともご指導のほど宜しくお願いいたします。(自由民主党)

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柏村武昭 参議院議員

 筋の通った日本をつくるために

 わかりやすく公平で筋の通った政治を目指し、メディアの世界から政治の世界に移って一年と四ヶ月が過ぎました。政界に入ってみてわかったことは、余りにも筋の通らないことが多いということ。キャスター時代にはそういった不条理を指摘するまでだったのですが、政治家になってからはそうはいかなくなりました。そうした不条理を正していくことを私の人生最後のライフワークにしようと決意しましたが、それはかなり息の長い仕事となりそうです。日本会議の皆さまはもちろん、多くの日本国民の皆さまもきっと同じように考えておられるのではないでしょうか。

 ここで、私がこれまで一貫して心の中に抱いてきた疑問のいくつかをご紹介しましょう。まず、韓国、中国に行くたびに何故総理大臣が謝り続けなければならないのか。尖閣諸島や竹島の領土問題も、理はどう考えても日本にあるというのに何故政府は沈黙するのか。

 日本海という名前を今さらおかしいと指摘され、慌てふためく日本。韓国、中国に教科書の内容にまで突っ込まれても、それを内政干渉だと反論し毅然としてNOと言えない日本。諸外国に積極的に経済援助をする中国に対し、依然として何千億円ものODAをプレゼントするお人よしの日本。拉致も不審船もミサイルもどんなにひどいことをされても文句ひとつ言わずしかもお米までプレゼントしてくれる周辺国にとっては自由自在の国、日本。周りの国に気を遣い、八月十五日には堂々と靖国神杜に参拝できない弱気な国、日本。

 戦後五十年も経ったのに、日本国憲法や教育基本法という国の礎となる法を今の時代に相応しいものにどうして改正しないのか。ヨーロッパやアジア、アフリカ諸国の例を見習うまでもなく、そろそろ日本人の日本人による日本人のための国家の基本法をつくるべきではないか。そもそも国民の誇りであるはずの国歌や国旗をこれほどまでに遠慮している国家があるだろうか、いったいどうしてこんな国になってしまったのでしょうか。

 私たち国民は今こそ一致団結して、わかりやすく公平で筋の通った国家、日本をつくるために立ち上がらなくてはなりません。それが実現したときに、私のライフワークは結実します。(無所属)

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佐藤静雄 衆議院議員

 温故知新

 紀元前六世紀、日本はアマツ派とクニツ派の戦いの結果、アマツ派の勝利で国造りがスタートしたと言われます。アマツ派の中心的な人々は、外来人系が多く、中国の様に組織的に国を運営することに徹しました。クニツ派はどちらかというと、人気者にぶら下がってその人気に支えられて国を運営する方法を好んだと言われます。永い歴史の中で、クニツ流が政権の座に着いたのは、近年まで数回のみです。アマツ派の強さの原因は、つねに歴史と伝統を重んじ、先祖の「思い」に基盤を置いたからです。天皇を名目的な権力者である象徴とし、実務的な権力者が、政治的に、行政的に統率力を発揮したところにアマツ派の長期政権が出来上がりました。

 温故知新。私たちは欧米の至上主義、能力主義、個人主義を普遍化された価値観のごとく受け入れておりますが、一番大事なことは、日本がこれまで発展できた真の意味を知ることです。輸入した価値観ではなく、先祖が作った価値観を取り入れることこそ、日本再生の最善の策と考えます。(自由民主党)

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鈴木恒夫 衆議院議員

 「平和で豊かな文化国家」の創造に向けて

 日本会議ならびに日本会議国会議員懇談会の設立五周年を、衷心よりお慶び申し上げます。

 二十一世紀のスタートは我が国にとって苦難と試練の時代の幕開けとなりました。私達は四囲を、一刻も早く解決しなければならない重要課題に取り巻かれています。

 最も重い責任を負っている国会議員はもちろんのこと、すべての国民の英知が結集されて、わが国は「平和で豊かな文化国家」の創造という、永遠の国家目標を実現しなければなりません。更にその先には、ボーダーレスの状況が加速する一方の国際社会において、先導的な役割を果たすべき任務が待ち受けています。

 このような時代にあって、日本会議ならびに日本会議国会議員懇談会の活動は、いよいよ深い意義を持つものです。設立五周年を契機に、その活動がますます一大国民運動として飛躍されますようご祈念申し上げ、祝辞とさせていただきます。(自由民主党)

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関谷勝嗣 参議院議員

 爽やかな国家意識を確立しよう

 日本会議設立五周年、誠におめでとうございます。わたしも顧問の一人として誇りに思います。

 現在、日本全土を薄暗い淀んだ空気が包んでいる。原因の第一は戦後日本人は、幸せの尺度を物財の豊かさに置いた。今、日本は十年以上にわたって不況、不景気状態にある、そこで国民全てが不幸に陥ったように勘違いをしている。人間の幸せは物財の豊かさだけではなく、心の豊かさの方が大きいことを忘れてしまっている。それでは心の豊かさは、どのようにして得ることができるのか。それは楽しい家族、家庭の団欒であり、親友であり、爽やかな愛国心であり、信仰心であり、誇りある仕事、また健康な身体に支えられたスポーツ等々ではないだろうか。

 戦後、学校教育で日本史と道徳教育がなされなかった。また与えられた憲法には、勤労と納税と教育が記されているだけで、他は全て権利だけが羅列されているばかりである。この様な教育環境や社会情勢ではなかなか国家意識は醸成されないでろう。この情勢を打破することも日本会議の重要な役割の一つでもある。

 また両親が親としての務めを果たしていない家庭が非常に多い。両親が子供の躾をしっかりと行っていない。それ故、子供自身も社会参加に不安があり、確信をもった行動がとれなく、不安感をもった若者同士が間違った方向に進む事件が多発している。心に豊かな国家意識をもった大人と若者が連携し行動すれば必ず景気も回復し、再び活気ある日本を再建することが出来る。

 あと一つ、戦後の日本人は、「自由」の意味を正しく理解していない。自由を得る以前に、義務責任を果たさなければならないことを。自由をはき違えた人生ほど侘しいものはない。国際的に尊敬され、頼られる日本国を確立する為に、日本会議が行わなければならない問題は山積している。(自由民主党)

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高市早苗 経済産業副大臣・衆議院議員

 日本会議の皆様に感謝の気持ちを込めて

 日本会議ご設立五周年、誠におめでとうございます。

 「誇りある国づくり」を目指して立ち上がられた皆様お一人お一人の志と情熱は、実績あふれる素晴らしい五年の歴史とともに国民運動の新しい可能性を拓いてくださいました。

 大きなご成果となった国旗国歌法の実現を始め、歴史教育問題でのご活躍、更には夫婦別姓や新たな国立追悼施設建設問題での全国規模での署名運動など、数々の重要なテーマで国政に大きな影響カを発揮された皆様のご活勤には、私もどれだけ励まされ、勇気づけられてきたことか知れません。あらためて心から感謝申し上げます。

 戦後急速に進んだ個入主義化の流れとともに、「日本人」としてのアイデンティティまでもが失われつつある現状には、国際社会における我が国のあり方として危機感を覚える毎日です。

 今こそ「顔の見える国家」として、私たちが何を守り、どんな社会を目指すのかを国民の一人一人が真剣に考え、議論すぺき時が来ています。私も日本会議国会議員懇談会幹事として、皆様とともに国づくり、人づくりの原点である憲法、教育基本法の見直しを始め、自信と誇りに満らた未来の日本のイメージを国民の誰もが共有できる、そんな社会を目指して力一杯頑張ってまいります。

 時代とともに変わり行く社会、その中にあってなお、多大なご労苦の末に平知と繁栄を築いて下さった先輩世代への感謝の気持ちを忘れることなく、良き伝統・文化を次代へと受け継いで行くことは、今を生きる私たちの大切な責務だと信じています。今後ともどうぞ一層のご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 本日のご盛会と皆様の益々のご活躍とご健勝、日本会議のご発展を心からお祈り申し上げます。(自由民主党)

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谷田武彦 衆議院議員

 誇りある日本人を育てるために

 日本会議ならびに日本会議国会議員懇談会が設立五周年を迎えられましたことを心よりお慶び申しあげます。

 日頃、誇りある国づくり人づくりを目指す国民運動を展開されております皆様方に深く敬意を表し、感謝申しあげます。

 さて、私は衆議院文部科学委員会に所属しておりますが、残念ながら最近の子どもたちの実態を見聞するたびに、日本の教育のあり方に疑問を感ぜざるを得ません。日本固有の素晴らしい伝統文化を学ぶ機会も少なく、日本人としての自信と誇りを持ち合わせない子どもたちが育っていく現状は、憂慮すべきものです。

 当然のことながら、人が育ちその人格を形成していくには、環境、とりわけ教育が大きく影響を及ぼします。日本人としての正しい思想・信条を持った教師や大人たちが教育を施さなければ、子どもたちがまっとうに育つはずがありません。

 世界を相手に臆することなく渡り合える日本人を育てるためにも、日本会議が展開されている国民運動をさらに推進させる必要があります。まず大人たちが、日本人としての誇りを持つことが、子どもたちの明るい未来につながるのです。

 きっかけは小さな運動かもしれません。しかし、世論を巻き込んでそれを大きなうねりとし、国民全体に議論が起きるような運動を展開していくことが肝要であると存じます。そして、国民一人ひとりが、日本人であって本当に良かったと思えるような国づくりをともに行っていきましょう。

 最後になりますが、国民運動の成功と、日本会議のいっそうのご隆盛をお祈り申しあげ、お祝いのことばとさせていただきます。(自由民主党)

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中川 昭一 衆議院議員・日本会議国会議員懇談会会長代行

 憲法改正の前哨戦に先ず勝利を

 日本会議、日本会議国会議員懇談会の設立五周年まことにおめでとうございます。二十数年にわたる国民運動を担ってこられた「日本を守る会」と「日本を守る国民会議」が発展的に統合され、さらに各界各層の有力者が参加して「日本会議」が結成されるに際し、我々国会議員も呼応して「日本会議国会議員懇談会」を設立して五年。数々の課題解決のため、皆さんとともに奔走して来て、実にあっという間の五年間だったように思います。

 「誇りある国づくり」を目指して、われわれ国会議員懇談会のメンバーも皆さんとともに国会の場で様々な活動を展開してまいりました。自虐的な歴史教科書の改善運動、広島県をはじめとする教育正常化運動、国旗国歌法の制定運動、外国人参政権法案や夫婦別姓法案の反対から、今年に入って浮上した政府による国立追悼施設計画への反対運動など、次から次と生起する諸問題に、皆さんの国民運動の盛り上がりを受けて、国会の場で同志とともに戦ってまいりました。

 これまで戦ってきた諸問題は、まさに憲法や教育基本法の改正という大改革の前哨戦とでもいえます。国家の主権や伝統文化を蔑ろにするような施策や法律を放置したままで、立派な憲法も教育基本法も創造できないと思うからです。

 わたしは現在、衆議院憲法調査会の幹事として国会において憲法審議を続けておりますが、残念ながら各種の世論調査を見ても、調査会に対する国民の関心は今ひとつ盛り上がっておりません。幸い、有力な各界有識者が結集されて「民間憲法臨調」が設立され、改正世論を盛り上げていただいております。われわれも二年後の最終報告が出るまでに、正しい改正の方向性を定めていきたいと決意しております。

 戦後、戦後といわれてすでに五十七年、そろそろわが国は敗戦後遺症から脱却して、日本民族の本来の誇りを取り戻さねばなりません。道程は厳しいですが、ともに皆さんとともに頑張ってまいりたいと思います。

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仲道俊哉 参議院議員

 節度・倫理・気品に満ちた日本の再建を

 日本会議国会議員懇談会・日本会議設立五周年記念大会のご関催を心からお慶び申し上げます。

 本来、日本の国益を考えるべき公党である社民党や共産党などが北朝鮮政府による非道な日本人拉致事件を永く擁護し、「創作された事件」などと言い張るなど、日本民族の誇りの喪失と自虐的歴史観の蔓延には目を覆いたくなるものがあります。

 物や金のみを尊ぶ唯物的な、軽薄な欧米流の物質文明が我が日本人の精神を蝕み、永く先人が築き上げてきた我が国の伝統と文化を軽んずる風潮を考えると、まさに断腸の思いです。

 規範意識の低下、言語の乱れ、貞操観念の喪失、欧米型凶悪犯罪の多発など、現代の日本社会を覆う病理的現象の多くは、日本人が日本人であることを忘れたことに起因すると申しても過言ではありません。

 日本人が日本人の誇りを持たずして、どこに国の繁栄がありましょうか。かつて我が国は節度と倫理と気品に満ちたすばらしい国でありました。日本軽済が疲弊し、日本人が自身を失いつつあるいまだからこそ、民族の誇りが必要なのではないでしょうか。

 日本の優れた伝統文化を未来に伝え、誇りある日本人を育成することこそ私たち政治家に課された最大の使命と信じます。

 日本民族の魂を吹き込むことを忘れた、押しつけの憲法を廃して、日本人の自発的な意志による自主憲法を制定し、日本人の意織を改革し、正しい教育理念を確立するためにも、ともにがんばろうではありませんか。

 最後に、貴会のこれまでのご活動に絶大なる敬意を表しますとともに、益々のご発展を心より祈念いたしまして、一言、お祝いの辞といたします。(自由民主党)

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平沼 赳夫 経済産業大臣・衆議院議員・日本会議国会議員懇談会幹事長

 憲法改正の機は熟した

 皆様、日本会議、日本会議国会議員懇談会の設立五周年誠におめでとうございます。この間における全国各界各層の皆様の献身的なご努力に深甚の敬意と感謝を表します。

 五年前、保守派最大の組織として「日本会議」が設立されると聞き、われわれ国会議員も立ち上がろうと結成されたのが「日本会議国会議員懇談会」であります。諸先輩方の呼びかけに応じて、派閥、党派を超えて二百名を超える国会議員の同志が馳せ参じていただきました。私はその時、はからずも島村宜伸会長のもとで幹事長をおおせつかり、爾来、日本会議の皆さんとともに当面する諸問題と憲法改正という大目標に向かって活動を続けてまいりました。

 私は、昭和五十五年に国会に議席を置かせていただいたときから、憲法改正を公約に掲げてまいりました。当時は、改正を唱えただけで大臣の首が飛び、やれ右翼だ軍国主義者だと罵倒された時代でした。爾来、この主張を曲げず今日に至っていることをいささか自負する者の一人であります。

 今やどこの世論調査を見ても憲法改正を支持する国民は過半数に及び、特に二十代、三十代という若い世代に改正論が多いことに勇気づけられます。「改憲」「創憲」「加憲」とスローガンは違っても社共の除く各党でも、改正を視野にいれた準備に着手しております。この四月読売新聞が行った国会議員のアンケートでも、実に七〇パーセントが改正に賛成しており、実に隔世の感があります。機は熟したといえるでしょう。

 わが国が、激動する国際社会に生き抜くためには、政治、経済、教育、社会保障、危機管理などあらゆる分野で制度疲労をおこしている現状を打破し、国の自主性を回復しなければなりません。道程はまだまだ予断を許さないものがありますが、憲法改正こそがこれらの閉塞状況を突破する大道だと思います。

 どうか皆さん、国民の元気と誇りを取り戻し、活力ある日本の国づくりに向けて、ともに手を携えて邁進しようではありませんか。(自由民主党)

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福島啓史郎 参議院議員

 誇りある国づくりの発展を願う

 長年の歴史をもつ誇りある国づくり運動を引き継いだ日本会議が、幾多の成果を収め、五周年の良き日を迎えられたことに、心から敬意とお慶びを申し上げます。

 戦後、我が国は勤勉な国民性によって急速な経済発展を遂げたが、精神・文化面では多くの間題を内含したままである。近時、唯我独尊的な個人主義が蔓延し、歴史に培われた伝統文化や地域社会を省みない風潮が強いことは嘆かわしい限りだ。この要因の多くは、戦後の占領体制下で形作られたものであり、その代表的存在の一国平和主義は、教育・言論等の現場に浸透し、伝統文化や愛郷心、愛国心に背を向けるという感情を醸成してきた。しかし共産主義の敗北という形での冷戦の終結、更には、彼らが

 擁護してきた北朝鮮が多くの日本人を拉致してきた事実を認めるに至り、その立場は完全に失われた。これまでの誤った空想的思想を是正させ、国家・国益を巡る厳しい現実を的確に認識し、決断・行動をしなければならない時代である。

 日本人は、戦後、安全保障を始め諸々の局面で国益を切迫感をもって追求してこなかった嫌いがある。世界を相手にした政治・経済での大競争が激化している今日こそ、子々孫々のためにも、国益の実現に全カを挙げるべきである。とりわけ、テロないしテロ国家からの国土防衛・邦人保護体制の強化、セーフガードの活用や知的財産の保護等国際規律の戦略的活用、企業や個人資産等の国富を海外のハゲタカファンドや不法企業から守ることは喫緊の課題である。こうした取組が、日本の自然と緑豊かな国土をつくり、産業を再生させ、伝統文化・生活習慣を守ることと一体的に推進されることが重要であり、また、そのことによって日本と日本人が世界の人々に理解され尊敬を得ることができるものと考える。

 日本の命運の分岐点に直面して、誇りある国づくりのため心血を注いだ維新の先人達の情熱を胸に、晋作、龍馬、けいしろうを旗印に国政活動に邁進していきたいと思う。(自由民主党)

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藤井裕久 自由党幹事長・衆議院議員

 改めて国を見つめ直すとき

 日本会議設立五周年記念大会を国会議員懇談会に加わる者として心よりお祝いを申し上げます。

 日本国は、二十世紀前半は極端な国威高揚、ナショナリズム等によって世界与論からの厳しい指弾を受けました。

 後半はそれ等の反省により個の尊重と自由をかかげて新生日本の立ち上げに努力して参りました。

 ただその半世紀に於いても、極論をもって二千年を越える日本の伝統と文化を否定し、破壊しようとした人々が居たことは残念でなりません。

 二十一世紀、日本国は改めて国家を見つめ直す時になったと考えます。北朝鮮と言う反面教師を前にして日本国民が国を考える機会に恵まれたことは幸いなことと考えて居ます。

 国民が自らの国を意識することは大切なことであります。更にこの国が世界の国々とどのように関わり、今世紀地球人類の安全と健康のためにどのように貢献するかを真摯に考え行動することを念って祝辞と致します。(自由党)

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松原 仁 衆議院議員

 「誇りある日本」の再生を目差して

 日本会議並びに日本会議国会議員懇談会の設立五周年誠におめでとうございます。

 また両会の三好会長、麻生会長はじめ関係各位の永年にわたる御尽力と様々な活動と成果に対し、改めて敬意と感謝を表する次第であります。

 戦後五十年わが国は、国民一人一人の努力と叡智により、世界有数の経済大国として復興をとげたのはまぎれもない事実であります。しかしながら、繁栄と引き換えに多くのものが失われてしまったことも残念ながら認めざるをえません。

 そしてあのバブルの崩壊により、経済的にも低迷を続け、いまだ出口の見えない社会全体が暗い闇につつまれ、国家、国民すべてが自信を失いつつあります。

 数十年前の日本は、経済は右肩上がりで、総中流家庭と言われながらも、それぞれの家計的には、けっして余力は感じられませんでしたが、目の輝いた子供達、進学や就職に夢や希望をもった若者、家庭や社会に責任感を持った大人がいて、国全体が自信と希望にあふれていた、そういう時代が確実にあったはずです。

 いままさに日本会議及び国会議員懇談会に求められているのは、国民全員が文化と伝統を大切にし、自信と希望を取りもどすための「誇りある日本」の再生であります。

 私も微力ながら、国会議員懇談会の一員として、国民の一人としてこれからも皆様とともに全力で戦うことをお誓いし、祝辞といたします。(民主党)

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松宮 勲 衆議院議員

 「志のある風格ある日本」を目指して

 日本会議設立五周年を慶祝申し上げます。わが国の歴史と伝統を継承発展させていくことは、私たち日本人に課せられた大切な命題であり、それを全国津々浦々で国民運動として展開する日本会議の意義もまた大きなものがあると存じます。

 今日、わが国は、二十一世紀の初頭に在って、いかなる国たらんとするか、また、いかなる国たりうるか、歴史的な転換点に立たされています。

 私は、かねてから、わが国のあるべき姿として「志のある風格ある日本」を掲げています。それは、私たち日本人が、自国の歴史・伝統を重んじ、民族の矜持を胸に、奢ることなく、卑屈になることなく、世界に貢献し、世界から尊敬されるような独立自尊の国づくりです。

 そのためには自主憲法の制定、教育基本法改正をはじめとする教育改革など、二十一世紀の日本を、日本人自らの知恵と行動によって築き上げることが不可欠で、今まさにその時機が到来していると考えます。全国の会員の皆様と力を合わせ、私も微力を尽くして参る所存です。

 日本会議の五周年と、その前身となる二十年の国民運動は、日本及び日本人の精神を支え、活力を注いで来られました。その歩みは日本人の良心の結晶とも言えましょう。今後は特に、次代を担う若い世代にもこの歩みが拡がり、一層の御発展を遂げられますよう祈念いたします。(自由民主党)

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森岡 正宏 衆議院議員

 取り戻したい日本の心

 以前自民党の勉強会で、(財)日本青少年研究所の千石保育園理事長から「現代の若者の価値観」についてお話を聞きました。同研究所が今年五月に日本、米国、中国で同時に実施した「高校生の未来意識に関する調査」を踏まえた内容でした。

 日本の高校生は、自分はダメ人間だと思っている者が多く、自信のなさや元気のなさが目立つ。自宅での勉強時間を平均してみると、日本が五十分なのに対し米国は六十分、中国が百四十七分で、日本は二十年前に比べ半減。現在の夢も、米国や中国は「希望する大学に入る」ことが第一位なのに、日本は「思いきり遊んだり、好きなことをしたりすること」がトップ。未来の成功よりも今を楽しもうという価値観にとらわれていると解説されていました。

 九月に自民党代表団の一員として訪問した中国でも、日本から進出している企業の代表から「中国の大学生に比べて日本の大学生は勉強もしていないし、意欲に欠ける」という話を聞きました。

 このままでは日本の将来が心配でなりません。どうしてこんなことになってしまったのか。やはり占領軍によって国を忘れた日本人にされてしまったこと、そして戦後五十年余の日本の教育のあり方に問題があったと思います。

 結果平等ばかりを求める日教組教育、かつての日本人が持っていた道徳を教えない家庭、経済的繁栄ばかりを優先する社会の風潮、どれもこれも日本人をダメ人間にしてしまいました。そしてバブルがはじけ、ますます自信も意欲もなくしてしまったようです。

 国会でようやく憲法が論じられ、教育基本法の改正にとりかかりつつある今日、ゆるんだタガ・・を締めなおして、失われた日本の心を取り戻すことが我々に課せられた仕事でありましょう。小泉首相が「米百俵」を持ち出されたように、まさに「国づくりは人づくり」だと思います。(自由民主党)

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